【白井悠介 インタビュー】
白井悠介がどんな人間なのかが、
この一枚で分かる
『ヒプノシスマイク』シリーズの飴村乱数役をはじめ、『A3!』や『アイドルマスターSideM』などの作品で人気を集める白井悠介の声優デビュー11周年を記念したアニバーサリーアルバム『11-ELEVEN-』。代永 翼、西山宏太朗、伊東健人の声優仲間3人が参加したショートドラマやオリジナル曲を収録した本作の制作エピソードはもちろん、11周年を迎えた気持ちについも語ってもらった。
自分の節目をこういうかたちで
残すのもありなんじゃないかと
声優デビュー11周年で“11-ELEVEN-”というタイトルは、サッカー好きの白井さんならではですね。
サッカーは11人でやるスポーツですからね。本当は10周年のほうがキリが良かったのですが、タイミングが合わず11周年になり、結果的に僕らしいアニバーサリーになりました。
こういう周年でアニバーサリーアルバムを出すことについてはどんな気持ちですか?
最初は全然想像できなかったです。そもそもアーティスト活動をしているわけでもないし。でも、自分の節目をこういうかたちで残すのもありなんじゃないかと思いましたね。作って良かったとすごく思います。
ショートドラマを主体にオリジナル曲も3曲収録していますが、こういった構成や内容は白井さんを中心に話し合ったのですか?
そうですね。アルバムを出すことが決まった段階で、どういう構成にするのかスタッフさんとお話をさせていただきました。僕はあまり自信がないというか、得意と思っていないので、歌はそんなに多くなくていいと思っていて。なので、ショートドラマの割合を多くして、演劇ユニット『SUGARBOY』の主宰や『AD-LIVE』など舞台演出や脚本も手がけている川尻恵太さんに、僕の半生を面白おかしく物語にしてもらいました。そのショートドラマの合間に、その時期の自分のことや想いが表現された楽曲が流れるという構成です。白井悠介がどんな人間なのかが、この一枚で分かっていただけると思います。
全曲の作詞は松井洋平さんで。ちなみに「Only My Story」を作曲した山口慎太郎さんはご友人だそうですね。
そうなんです。アルバイト時代の同僚で、当時から彼は音楽活動をやっていて、“将来は僕の出ている作品で曲を作ってよ!”と冗談交じりで話していたことが叶いました。
そういうつながりのある仲間と、11周年のタイミングで一緒に作品を作れたのは記念になりましたね。
すごく嬉しいです。人とのつながりの大切さやありがたさを感じますね。
レコーディングはいかがでしたか?
「Only My Story」は録る前にヴォイストレーナーの方に声出しのレッスンをしてもらいまして、そのおかげでとても伸び伸びと歌えました。声が出しやすい完全な状態でレコーディングできて、今まで味わったことのない気持ち良さを感じましたね。作曲してくれた山口くんがディレクションしてくれたのもあって、リラックスしてレコーディングに臨めました。今までキャラクターソングも歌ったことがありますし、自分のYouTubeチャンネルで歌ったりもしていますが、こういう自分のオリジナル曲がパッケージ化されるのは、どこかむず痒い感じがありますけど、すごく刺激になりました。
歌詞はショートドラマの内容も含めて、白井さんの子供の頃が目に浮かびました。
小さい頃はわんぱくで、両親に心配ばかりかけていました(笑)。
「Only My Story」のMVはクロマキーで撮影されたさまざまな白井さんがコラージュされていて、とても賑やかでカッコ良さと楽しさのある映像になりましたね。
観るとすごく複雑そうですけど、撮影自体はとてもスムースでした。監督の頭に完成図がはっきりとあったようで、僕は言われるがままにポージングしたり、走ったり、踊ったりしして。撮影中はどういう映像になるのか見当もつかなかったけど、完成したものを観たらすごくインパクトのある映像で、“夢に出てきそうだな”と思いました(笑)。
曼荼羅のようになっていますしね。
千手観音にもなりました(笑)。
映像では本当にいろいろなポーズや動きをやられていましたが、中でもお気に入りのものはありますか?
僕的には、やっぱりリヴァプールのサッカー選手のゴールパフォーマンスです。ゴールを決めた時によく見る、両膝でスライディングするパフォーマンスもやったんですけど、摩擦熱でパンツの膝に穴が空いてしまって(笑)。衣装さんにご迷惑をおかけしてしまいました。
ジャケット写真も合成かと思ったら違うんですね。
壁全面と床がLEDのスタジオで、風景や映像が映し出されているんです。実際に目に見えているので、本当にその空間に自分がいるかのように感じて、気持ちもすごく乗ったし、とても楽しかったです。