Keisandeath

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【Keisandeath インタビュー】
ステージでは毎回
“これが生きている
ってことか!”と思う

2021年9月に7thアルバム『Mother Earth』をリリースした、メタル系シンガーソングライター・Keisandeath。日々のフラストレーションを創作意欲に変えて完成させた同作を提げ、これまでに2度のワンマンワイヴを開催してきたが、9月3日(土)に東京・渋谷Star loungeにてそのファイナル公演『Keisandeath Mother Earth GIG THE Final』が行なわれる。本インタビューではリリース後の心境と、ライヴに向けた想いを訊いた。

私はしゃべるのが苦手だから
音楽をやっている

前回インタビューをしたのが昨年9月で、アルバム『Mother Earth』についておうかがいしましたが、この約1年ではどんな活動をされていましたか?

毎週YouTubeでライヴ配信をしたり、“歌ってみた”や“ギターを弾いてみた”などのカバー動画をアップするのは続けていました。バンドではアルバムのリリース後に2回ワンマンライヴをやっていて、本当は都内以外の場所も回りたかったんですけど、まだ難しそうなので、9月3日の公演で『Mother Earth』のリリースライヴは最後になります。

カバー動画をきっかけにKeiさんを知ってくれる方も多いんですよね。

はい。先日カバー動画が100本を超えたんですよ。一回一回の成果は分かりにくいんですけど、ライヴ配信をした時にカバーで知ってくれた方が“オリジナルも好きになった”とか“CD買ったよ!”とコメントしてくれるので、継続は力なりだと実感しています。未だにしゃべるのは苦手なんですけどね(笑)。

『Mother Earth』のリリースから時間をおいて見えてきたものはありますか?

聴いてくれる人が増えている実感があります。ワンマンライヴの時に初めて来てくれた方がすごく盛り上がってくれていて、会場の一体感が増したような気がしました。“Keisandeath史上最強のアルバムだ!”って言ってくれるファンの方もいて、“母なる大地はいつでも私たちを見守っている”という壮大なテーマで作ったアルバムだったけど、“伝わるんだ!”って思いました。

人の命や母という存在を歌った曲が多いけど堅苦しくなく、ちょっと笑える要素もある面白いアルバムですよね。

ふざけていないと気が済まないんです(笑)。

とは言っても、やっぱり怒りの感情も強く入っている作品だと思いました。

そうですね。例えば「月夜白露」は源氏物語の光源の母・桐壺更衣をイメージした曲なんですけど、自分の気持ちも入っているというか。自分ひとりの意思ではどうにもならない理不尽なことに対する怒りが、桐壺更衣の人生に重なると感じて作ったんです。リリースから1年が経ったけど、今もまだその悶々とした気持ちの渦中にいるんだと思います。私は落ち込んだり、気が気じゃない時に“母なる大地や神様は、私たちの成長を見守ってくれている”と考えを広げたら元気が出たので、今度は私が落ち込んでいる人を目覚めさせたいし、元気にしたいなって。

そのKeiさんの考えは言葉では伝えにくいところもあるので、音楽だからこそ詰め込められたというか、もっと言うとメタルだからこそ、その真面目なメッセージ性とユーモアを併せられたというか。

そうなんです! 言葉にしようとすればできるけど、重くなったり、胡散臭くなるんじゃないかなと。“音楽でしか伝えられない気持ちが必ずあって、そこに魂の震えるような体験があるはずだ!”っていう気持ちで作っていました。あと、私はしゃべるのが苦手だから音楽をやっているんだと思います。最近はサブスクの再生数がスウェーデンでチャート入りしたり、イギリスの方がYouTubeで「Eat You Alive」を褒めてくれている動画を見つけて、歌詞が分からなくても何かが伝わっているのも嬉しいです。

『Mother Earth』を掲げてのライヴは9月で最後ですが、“音楽だからこそできる体験を”っていうのは、今後のKeiさんにとっても大事なテーマになりそうですね。

はい。次の作品も続編じゃないけど、『Mother Earth』からつながっているものになると思います。
Keisandeath
アルバム『Mother Earth』【初回限定盤】(CD+DVD)
アルバム『Mother Earth』【通常盤】(CD)

OKMusic編集部

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