2022年3月25日 『Kei's room vol.8』 at Blues Alley Japan

2022年3月25日 『Kei's room vol.8』 at Blues Alley Japan

<vol.3 未来>
おおらかで博愛の心を持つ
“アメリカンボーイ”
ナイスガイの歌声は
海の向こうの未来を見据える

村上佳佑

村上佳佑

「いろんなものが1周どころか3周くらいして、やっと今、音楽のすべての側面を楽しめるようになってきたんです。これから書く曲にはもっと僕らしさを出したいし、その曲を引っ提げてやるライヴもより自分らしさが出たらいいと思います」

 ミュージシャンとしての自己を模索し、デビュー5年目で開けた場所に到達した村上佳佑。そんな彼が目指す未来とはどのようなものだろう?
「音楽を大事にする音楽をやりたいです。個人的趣味としては音数が少なくて、グルーヴが深くて、それでいて軽快、メロディアス、さらに声がいい…とかありますけど、とにかく生々しい音楽。誰が弾いてもいいとかではなく、僕の声じゃないと意味がないし、あのドラマーじゃなきゃダメだよねっていう、プレイヤーの個性がちゃんと生きた音楽をやりたいんです」

 ナンバーワンからオンリーワンへ。こういう言葉を聞くと彼の自分磨きの旅はまだ始まったばかりのように感じられる。では、自身が思う“村上佳佑の音楽”を定義するならば?
「小学校の5年間、アメリカのアトランタに住んでいたことは大きいと思います。英語が話せないと分からないグルーヴ感ってあるし、身体的にもアジア人なのに首が太くて筋肉にバネがある。子供ながらにマイケル・ジャクソンを聴いて“このグルーヴ、心地良いな”って感じていたことがあって。それがアメリカで暮らしたことでさらに血肉化したところはあると思います」
村上佳佑

村上佳佑

 海外生活の経験のせいか、確かに村上の音楽には特徴的な空気がある。
「僕のやりたい音楽はブラウンアイド・ソウルなんですよ。黒人音楽を白人がやるとカントリー的な爽やかさが加わってブルーアイド・ソウルになるじゃないですか。それが一層ライトになって、モチッと粘った日本人なりのソウルミュージックになった感じというか」

 彼の発言を捕捉すると、村上の個性はもっと微妙なグラデーションの上にあるものだ。日本風にアレンジされたR&Bをブラウンアイド・ソウルと呼ぶのなら、それをもう少し本国寄りにした感じ。J-R&Bの本筋よりはスケールが大きく、包容力があり、どこか乾いている――まるで香水のようにほのかに香り立つ“本場感”こそが彼の音楽の体臭である。
「よく身近な友達から“やっぱ、アメリカンボーイだよね”って言われるんです。例えばディズニーランドで“3時間待っていて”と言われても苦じゃないし(笑)、自由の国で育ったので人は多様性があってしかるべきだと思っているし。そういう性格だから、日本の枠組みに留まりたくないんです。僕は純粋な日本人だけど、それでも世界でこれだけできるんだよってことを欧米やアジアの音楽シーンに提示していきたいです」

 おおらかで博愛の心を持ったアメリカンボーイ。なるほど、そう考えると見えてきた。ナイスガイな村上佳佑の歌声は海の向こうの大きな未来を見据えているのだ。

Text by 清水浩司

配信シングル「なんのために」2022年6月15日(水)配信 Village U. Records

『Kei’s room vol.9 -Back to Kyoto-』

7/02 京都・someno Kyoto
※Streaming+にて生配信決定!
https://eplus.jp/sf/detail/3646830001-P0030001
詳しくはオフィシャルHPにて。

村上佳佑 プロフィール

ムラカミケイスケ:1989年、静岡県生まれのシンガーソングライター。幼少期に5年間、アメリカのジョージア州アトランタにて生活し、帰国後は静岡県富士市で高校生活を送った後、京都府の立命館大学へ入学。大学時代に出会ったメンバーで、話題を集めたアカペラグループ・A-Z(アズ)を結成。09年にフジテレビの『ハモネプリーグ』で番組史上最高となる99点で優勝し、各所から称賛を得た。11年まで同グループで活動するも大学卒業を機に解散。その後ソロに転じ、本格的に作曲を始める。16年にクリス・ハートの乱読ライヴ、47都道府県ツアーにコーラスとして参加。そして、『NIVEAブランド』の16~17年のCMソング「まもりたい~この両手の中~」にデビュー前のアーティストとしては異例の大抜擢。17年6月にミニアルバム『まもりたい』を発売した。18年11月に自身初となる1stアルバム『Circle』をリリース。21年に3カ月連続で配信シングルを発表し、22年4月に配信シングル「Alright」を発表。同年6月にデビュー5周年を迎え、配信シングル「なんのために」をリリースし、7月に京都での初ワンマンライヴ『Kei’s room vol.9』を開催する。村上佳佑 オフィシャルHP

2016/4/30 村上佳佑
クリス・ハート日本武道館LIVE
オープニングアクト(空に笑う)

Kei's LIVE 2020
~ Birthday X'mas Show ~
2020/12/5 村上佳佑

「まもりたい~この両手の中~」
MV

「美しい人」MV Short Ver.

「Nothing But You」MV Short ver.

「Somebody」MV

「Alright」MV

「なんのために」MV

2016年4月30日 クリス・ハート日本武道館LIVE オープニングアクト
2017年7月16日 『Kei's LIVE 2017』 at 恵比寿The Garden Hall
村上佳佑
村上佳佑
村上佳佑
2022年3月25日 『Kei's room vol.8』 at Blues Alley Japan
村上佳佑
村上佳佑
村上佳佑

OKMusic編集部

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