tofubeatsのニューアルバム、Awich、
米津玄師の新曲など『New Music Wed
nesday [Music+Talk Edition]』が今
週注目の新譜を紹介

毎週水曜日に更新! 話題の新曲を最速で知れる、Spotifyの人気プレイリスト『New Music Wednesday』を、ナビゲーターの竹内琢也が深掘りするポッドキャスト『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』。SPICEでは、同番組で紹介されている、プレイリストだけでは知ることのできないエピソードや、Spotifyのエディター(プレイリストを構成している人たち)のこだわりをピックアップして掲載。今週は、カバーを飾っているtofubeatsのアルバムから、娘とのコラボ曲をリリースしたAwich、『シン・ウルトラマン』主題歌をシングル化した米津玄師、歌詞を初めて他作家に委ねたゆずの新曲のほか、海外からはケンドリック・ラマーや日本単独公演も決まったマネスキンの新曲など、注目の新作13曲をたっぷり紹介! また紹介アーティストが出演するライブやフェス情報も掲載しているので要チェック!
tofubeats「VIBRATION feat. Kotetsu Shoichiro」
tofubeatsのニューアルバム『REFLECTION』がリリースになりました。2018年リリースの前作『RUN』以来となる自身5枚目のアルバムです。本作には神戸のヒップホップクルーNeibiss、tofubeats率いるレーベルのHIHATTから「Ge’ Down EP」をリリースしたKotetsu Shoichiro、神戸在住のシンガーソングライターUG Noodle、そして中村佳穂が参加。中村佳穂は2017年にtofubeatsがリリースしたアルバム『FANTASY CLUB』にも参加していました。『New Music Wednesday』には、Kotetsu Shoichiroが参加した「VIBRATION」がリストイン。ダンスミュージックからボサノバまでが共存した、tofubeatsの今を詰め込んだ全16曲が収録された作品となっています。さらにtofubeatsは初書籍『トーフビーツの難聴日記』をアルバムと同日に発売。2018年に突発性難聴の診断を受けたことをきっかけに、非公開で書き始めた3年4カ月の日記を再構成したもの。当初は次のアルバムのセルフライナーノーツ、制作日誌とすることが想定されていましたが、最終的には30万字を超えるボリュームの書籍として公開されています。
Awich「TSUBASA feat. Yomi Jah(ツバサ フィーチャリング ヨミジャ)」
Awichが、愛娘であるYomi Jah(ヨミジャ)を迎えた新曲「TSUBASA feat. Yomi Jah」を5月15日(日)にリリースしました。同作は5月15日(日)に本土復帰50周年を迎えた沖縄をテーマとした楽曲で、アメリカの国土だった沖縄の様々な問題やAwich自身が沖縄で体験して感じたことをリリックに起こした楽曲になっています。同じ日本でありながらも、沖縄がゆえに抱える不条理な社会的問題や起きる事件、それらへの複雑な感情と同時に、すぐ隣に存在するアメリカへの憧れ。返還から半世紀が経った今、島が内包する混沌の中で育つ子供たちに向けて、置かれた環境の中から、自分たちがどう生きるかを見つけ、大きく羽ばたいていってほしいというメッセージが込められています。トラックはニューヨークを拠点に活動する日本人キーボーディストでプロデューサーのBIGYUKIが担当し、アレンジはAwichの共同制作者としてお馴染みのChaki Zuluが手掛けています。カバー写真で着用しているドレスは、米軍でパラシュートとして使用されていた生地からつくられたものです。Spotifyでは日本の女性アーティストの歌を特集するプレイリスト『Women's Voice』のカバーを飾っています。(親子で!)
米津玄師「ETA」
米津玄師がニューシングル「M八七」をリリースしました。公開中の映画『シン・ウルトラマン』の主題歌として書き下ろされた新曲です。『シン・ウルトラマン』はウルトラマン55周年記念作品で、企画・脚本を自身もウルトラマンシリーズのファンであることを公言する庵野秀明が務めています。庵野秀明は2016年の『シン・ゴジラ』を皮切りに「シン・シリーズ」として2021年の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』も手がけており、同作はシリーズ最新作です。2023年には『シン・仮面ライダー』の公開も控えています。新曲「M八七」は5月13日(金)に先行配信され、5月18日(水)には新曲「ETA」、ゲームPlayStation(R)CM曲「POP SONG」を収録したシングルとしてリリースになりました。米津玄師は、9月から約2年半ぶりとなるアリーナツアー『米津玄師 2022 TOUR / 変身』を開催、全国5箇所全10公演を行います。
YAJICO GIRL「Airride」
YAJICO GIRLが新曲「Airride」をリリースしました。YAJICO GIRLは今年1月に「Retrospective EP」をリリースし、収録曲の「VIDEO BOY」がFM802のヘビーローテーションや、J-WAVEの「SONAR TRAX」に選ばれるなど、注目を集めています。作詞作曲のボーカル四方颯人は、「たゆたう浮遊感を感じながら聴いてもらえたら嬉しいです。ライブでも音に身を委ねてその場の空気感を楽しめるような曲になりました」とコメント。浮遊感ある緩めなダンスビートの楽曲となっています。YAJICO GIRLは『New Music Wednesday』のカバーを過去に一度飾っており、それ以来Spotify上でのパフォーマンスもじわじわとあがっています。日本のインディーシーンの注目曲と最新曲を集めたプレイリスト『Edge!』のカバーを飾っています。
YONA YONA WEEKENDERSの新曲「1989’ s」がリリースになりました。YONA YONA WEEKENDERSは4月7日(ヨナの日)にメジャー・デビュー1周年を迎え蔡忠浩bonobos)とのコラボ曲「夜行性」をリリース。Spotify上でのパフォーマンスが伸びており、多くのプレイリスト内で高パフォーマンスを記録しています。今回の楽曲のテーマは「好きなこと」。「好きなこと」への飽くなき情熱を届ける楽曲で「自分の好きなことをやっている限り<年中サマーバケーション>」と歌われています。メンバーのお気に入りのお酒やツマミのイラストが散りばめられたカバーイラストは、BEAMS名物バイヤーの加藤忠幸が担当しています。同楽曲で日本の現行のソウルミュージックを特集するプレイリスト『Soul Music Japan』のカバーを飾りました。
ケンドリック・ラマー「Die Hard」
ケンドリック・ラマーにとって、約5年ぶりとなるニューアルバム『Mr.Moral & the Big Steppers』がリリースになりました。9曲ずつのダブル・アルバムとなる計18曲が収録されており、サンファ、サマー・ウォーカー、コダック・ブラック、ベイビー・キーム、ポーティスヘッドのボーカリスト、ベス・ギボンズらが参加しています。ケンドリック・ラマーは2018年に様々なアーティストたちとコラボした、映画『ブラックパンサー』のインスパイア・アルバム『Black Panther: The Album』をリリースしていますが、スタジオ・アルバムとしては2017年の『DAMN.』以来となります。昨年、今作が音楽レーベルTDE(Top Dawg Entertainment)からの最後の作品となることを発表(ケンドリック・ラマーとして活動する前のK-Dot時代に契約し、これまでの全てのアルバムをTDEからリリースしていました)。今年2月には、ドクター・ドレー、エミネム、スヌープ・ドッグ、メアリー・J.ブライジと共に『第56回NFLスーパーボウル』のハーフタイムショーに出演。4月に入りアルバムタイトルとリリース日を発表、そして日本時間の今週5月9日(月)に新曲「The Heart Part 5」をリリースしていましたが、アルバムには収録されていませんでした。リリース後アルバムから様々な楽曲がグローバルチャートにリストインしていますが、今回の『New Music Wednesday』には「Die Hard」がリストインしています。
ザ・チェインスモーカーズ「So Far So Good」
ザ・チェインスモーカーズのニューアルバム『So Far So Good』がリリースになりました。2019年にリリースされたアルバム『World War Joy』に続く4枚目のアルバムです。『World War Joy』のツアーが終了した後、ザ・チェインスモーカーズは「やりたくなるまで何も作らない」と決め、ハワイに移住。ハワイでの生活の中で「Roses」や「Closer」のように、成功を追い求めなくてもいいと感じ、再び楽曲制作に取り掛かったそう。「自分たちを、自分たちの音楽を、そして、やる理由への愛を再発見」してリリースされたニューアルバです。昨年10月にアメリカ・ラスベガスで開催されたダンスミュージック・フェスティバル『EDC Las Vegas 2021』に出演して新曲を披露、今年に入ってからはソーシャル・メディアも再始動し、1月にカムバックシングルとなる「High」をリリース(曲の冒頭でアルバムタイトルの<So Far So Good>というフレーズを歌っていました)。その後も「iPad」、「Riptide」をリリースし、遂にアルバムリリースとなりました。アルバムに収録されている「I Love U」の冒頭では<イケイケ団長! ガンバレガンバレ団長!>という日本語ボイスが使われており、ソーシャルゲーム『グランブルーファンタジー』に登場するキャラクタークラリス(CV.佐倉綾音)の声であることが明らかになっています。
マネスキン「SUPERMODEL」
昨年「Beggin’ 」や「I Wanna Be Your Slave」などがグローバルヒットしたイタリアのロックバンドマネスキンの新曲「SUPERMODEL」がリリースになりました。昨年リリースした「MAMMAMIA」以来となるシングルで、人気プロデューサーのマックス・マーティンが共同プロデューサーとして参加しています。昨年イタリア代表として出場し、優勝したヨーロッパ最大の音楽の祭典『ユーロビジョン・ソング・コンテスト』が、ちょうど開催期間中であるこのタイミングで新曲をリリース。5月14日(土)にイタリアで開催された同コンテストのファイナルのハーフタイム・ブレイクで新曲「Supermodel」を披露しています。8月20日(土)、21日(日)に3年ぶりに開催される音楽フェスティバル『SUMMER SONIC 2022』への出演も決定しています。
ゆず「明日の君と」
ゆずの新曲「明日の君と」がリリースになりました。Netflixリアリティシリーズ『未来日記』シーズン2の主題歌として起用された楽曲です。『未来日記』は約20年前、TBSのバラエティ番組から生まれた恋愛リアリティ企画で、映画化、イベント化、ゲーム化までされ、番組主題歌がミリオンヒットとなるなど人気を博しました。昨年12月からNetflixで現代版にアップデートしてリブートされ、シーズン2の配信が5月17日(火)から始まっています。シーズン1はSEKAI NO OWARIの「Diary」が主題歌でした。昨年の秋頃に主題歌オファーを受け、「通常とは異なるアプローチで楽曲を作り上げたい」というアイディアから、著書『羊と鋼の森』で第13回本屋大賞に選出された小説家、宮下奈都にコラボレーションを依頼。宮下奈都が歌詞を書き上げ、その歌詞に北川悠仁がメロディーやサウンドを構築するというスタイルで制作されました。ゆずは過去に作詞すべてを他作家に委ねたことはなく、これまでにない初の実験的なコラボレーションソングとなっています。
ももいろクローバーZ「なんとなく最低な日々」
ももいろクローバーZのニューアルバム『祝典』が、結成14周年を迎えた5月17日(火)にリリースされました。今作はアルバムを通してももクロ流の「儀式」、「祝祭」を表現した作品で、 アルバムは儀式を執り行うように、全17曲の楽曲順に終幕に向かって進行。収録曲順で聴くことで執り行われる「式」を体感できる内容となっています。この『祝典』を引っ提げ、『MOMOIRO CLOVER Z 6th ALBUM TOUR “祝典”』を現在開催中で、6月25日(土)に武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナにて開催する『ももいろクローバーZ “祝典” ツアーファイナル』が、同日18時(配信開始は17時30分)からABEMA PPV ONLINE LIVEにて独占生配信されることも決定しています。
VaVa「tAtu」
約3年ぶりとなる3rdアルバム『VVARP』を6月1日(水)にリリース予定のVaVaが、ニューシングル「tAtu」を先行配信しました。今週アルバムのトラックリストと参加アーティストが発表され、フィーチャリングゲストにtofubeats、変態紳士クラブとしての活動でもお馴染みのVIGORMANを迎えています。楽曲プロデューサーとしてJJJ、ゲストミュージシャンとしてmabanuaなどの参加も発表されています。VaVaはSpotifyでは10代後半〜20代前半などの若い世代に特に聴かれており、ヒップホップだけでなくムード系のプレイリストでも高パフォーマンスを記録しています。
DÉ DÉ MOUSE、SASUKE「プレ・ロマンス」
DÉ DÉ MOUSEの新曲「プレ・ロマンス」がリリースになりました。『東京2020パラリンピック』閉会式の音楽担当、オープニングパフォーマンス出演、AbemaTV『彼とオオカミちゃんには騙されない』の出演などで話題を呼ぶ18歳のアーティストSASUKEが客演として参加しています。初のコラボとなり注目度も高いです。Spotifyでは日本のエレクトロミュージックの最先端に立つアーティストを特集するプレイリスト『Electropolis』のカバーも飾っています。
羊文学、LÜCY「OH HEY」
4月にニューアルバム『our hope』をリリースしたばかりの羊文学が新曲「OH HEY」を配信限定でリリースしました。2021年に台湾のインディーズアワード『金音創作奨(ゴールデン・インディー・ミュージックアワード)』で、ベストフォークソング賞にノミネートされた、今台湾で注目のアーティストLÜCYとのコラボレーション楽曲。同アワードは2010年に設立されたミュージックアワードで過去にはSuchmosYogee New Waves、折坂悠太らがパフォーマンス。昨年2021年の授賞式では電気グルーヴがパフォーマンスを務め、日本からはCHAIらがノミネートされていました。Spotifyではプレイリスト『She Rocks』のカバーを飾っています。

文=竹内琢也、Y.SHOGO

『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』とは……
毎週水曜日に、その週リリースされた注目の新曲を中心に更新される、Spotifyのプレイリスト『New Music Wednesday』をさらに深掘りするSpotify公式ポッドキャスト。この番組をチェックすると話題の新曲をいち早く、そして詳しく知ることができて、今の音楽シーンがまるわかりに。あなたの通勤、通学、スキマ時間に無料で聴くことができるので是非チェックを。また番組では、Spotifyアプリの「Q&A」からメッセージやリクエストも募集中。あなたのオススメ曲や思い出ソングが紹介されるかも!?
今週のメッセージテーマは「忘れられない主題歌、テーマソングを教えて!」

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