南茉莉花

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【FES☆TIVE 南茉莉花インタビュー】
オーディションに落ち続けてもめげず
に掴んだ夢「初めて私の声が入ったC
Dができたときには嬉しくて泣きまし
た」

FES☆TIVEインタビュー2回目は、今回がGirls News初登場のメンバー・南茉莉花さんをフィーチャーしたインタビュー。中学生でアイドルを志したきっかけから、20歳を超えて夢を実現するまでの悪戦苦闘の道のりをじっくりと語ってもらった。

八木ひなたさんとともにニューシングルについてたっぷり語ったインタビューPart.1
--南さんがもともとアイドルを目指したきっかけは?
「私はもともとAKB48さんがすごく好きで、AKBさんのオーディションをずっと受けていたんです。13期くらいからやっと1次審査を通るようになって。オーディションはAKB48しか受けていません。一度NMB48のオーディションも受けましたが」
--NMB48も同じ系列ですからね。最初にAKB48を好きになったのは何歳くらい?
「中学2年生くらいのときで、もともとお兄ちゃんがアイドル好きで、その影響で一緒に『ネ申テレビ』(ファミリー劇場)や『AKBINGO』(日本テレビ)を観ていました。アイドルってキラキラで可愛いイメージだったんですけど、AKB48さんの番組を見て、いい意味でがむしゃらで全力だったのがすごいなと思っていました。当時の推しメンは秋元才加さん。番組だと全力で面白いことをしているのに、ライブだと人を感動させるパフォーマンスをしていて。こういうふうに自分もなりたいなと思うようになりました」
--でも最初はオーディションに落ちることが続いて。
「はい。15期と16期の募集のときにやっと“仮研究生”まで進めました。研究生と違って表に名前が出ないので、ファンの人はいない中で1年間ずっとレッスンを続けた日々でした。それが中学3年生から高校1年生にかけてで、そのときに自分がめっちゃ緊張しやすいということに気づいて、自信のなさが表れて15期研究生になれなかったのかなと思って、そのあと、ワタナベエンターテイメントスクールに通ってダンスと演技のレッスンを受けたんです」
--大手プロダクション系列の養成所ですね。
「それでレッスン期間の最後に、何社かのプロダクションのスカウトの方の前でオーディションがあって、そこで“シブヤDOMINION”というグループの事務所にスカウトされて、その妹分グループに加入しました。そこで初めてアイドルを経験したんですけど、メンバーの方向性の違いから2、3ヶ月くらいで活動休止してしまいました。でもファンの方から“やめないで”という声があったので、私はソロアイドルとして活動をしていました。それが高校2年生の頃で、一時期、ソロでステージにも立っていました」
--それが南さんの最初のアイドル経験だったんですね。
「そこでライブ活動をしていたんですけど、その頃にAKB48の16期生オーディションがあることを聞いて、“これが最後のチャンスだ”と思って受けました。16期でもまた“仮研究生”になれたんですけど、15期のときと違って、SHOWROOM審査があったので、ファンの人はつきました。すごく嬉しかったです! ただ仮研究生止まりだったので、もう最後と決めていたから、お母さんがバスガイドをしていたので、私もバスガイドを志しました。バスガイドってバスの中で歌ったり踊ったりするじゃないですか」
--歌うことは多いと思うけど、踊ったりもするの?
「結構踊るんですよ。幼稚園生の前でレクリエーションとして踊ったり。バスの中のアイドルという感じです。もしもワンチャン、アイドルになれたときにバスガイドの経験は強みになるんじゃないかと」
--じゃあ、AKB48の16期生オーディションで最後としつつ、心の中ではアイドルは完全に諦めていたわけではないんですね。
「そうですね。半分は諦めていたんですけど……」
--その後はバスガイドとして頑張っていたんですね。見た目の華やかさとは違い結構大変そうな感じです。
「バスガイドって朝早いんですよ。4時30分にバス出庫のときもあって、その場合1時間前から準備するんです。また担当する場所が3日前くらいに決まるんですが、行ったことがない場所を急にふられることもあって、1年生バスガイドだったので、先輩のガイドさんに聞いて急いで勉強していました。バスガイドの世界は上下関係が厳しく、また“座るときはスカートを伸ばしてから”“制服を着ているときはソフトクリームを食べない”など、細かい決まりがたくさんありました」
--なるほど。そこから再びアイドル活動につながったきっかけは?
「バスガイドをしていたときに、AKB48の16期仮研究生の同期の子が、夢みるアドレセンスの候補生になっていて、『ライブを観に来てほしい』と言われたんですよ。観に行ったときに“アイドルってやっぱりいいな!”と思いました。それでその子から『FES☆TIVEというグループでオーディションが始まるんだよ』と教えてもらいました。私がすごく好きそうなグループじゃないかと勧めてもらって、そこからFES☆TIVEに関してすごく調べたんですよ。何が魅力に感じたかって、吉幾三さんの『俺ら東京さ行ぐだ』をカバーしていて、“すごいグループだな!”と驚いて、その後YouTubeで『ドンドコ祭リズム-燃え上がれタイコちゃん-』のMVを見て、また驚いて! 私いい意味でアイドルらしくないグループが好きなので、“タイコちゃん”では振り付けでガニ股とか脚をすごく開く振り付けも入っていたり、めっちゃ全力な感じが自分の好きな感じだったので、“あ、このグループに入りたい!”と思って、バスガイドを続けながら、オーディションを受けたんですよ。それで合格をいただきました!」
--FES☆TIVEのオーディションで思い出に残っていることは?
「実はオーディション当日にバスガイドの仕事が入っていて、『仕事で行けないけど、どうしても受けたいです!』と熱い思いをメールで送ったら、『別日でもいいですよ』と返事が返ってきました」
--同期のメンバーというと……。
「オーディションのときから一緒だったのは元メンバーの近藤沙瑛子ちゃん。ダンス審査のときには沙瑛ちゃんと『シダレヤナギ』を踊りました。そしてもう一人が、今も一緒に活動している土光瑠璃子ちゃんです」
--そして2018年に活動を初めて3年。メンバーの入れ替わりが多いFES☆TIVEの中にあって……。
「今では上から2番目になりました(笑)」
--アイドルの経験はあったけど、CDを出したり、大々的なライブをやるのは初めてですよね。
「はい。FES☆TIVEで初めて。だから私たちのデビュー曲となる『大和撫子サンライズ』で、初めて私の声が入ったCDができたときには嬉しくて泣きました。わ、今も泣きそう。やばいやばい(笑)」
--苦労が多かったからこそ、喜びもひとしおだったんでしょうね。
「はい! でも、対バンで大盛り上がりするグループだったので、最初はそこについていくので一生懸命でした。加入してから大変なことも多かったです。1日3曲ずつくらい覚えたりしていました」
--加入した段階ですでに何十曲とあったでしょうからね。
「初めてのライブはもうめちゃめちゃ緊張しました。レッスンでしかダンスをしたことがなかったので、鏡がなくて目の前にお客さんがいるというのは」
--ソロアイドル時代は?
「お客さんは10人いないくらいで、アイドルソングではなく、ORANGE RANGEさんの『以心電信』をカバーしたり、自分の歌いたい曲を歌っていたので」
--でもその観客10人以下のライブの経験があったからこそ、今いるお客さんを大事に思う気持ちが強いのかも。
「はい、それは思います。AKB48 16期のSHOWROOM審査のときから応援してくれていた人が今も現場に来てくれていたりします。FES☆TIVEに加入が決まったときにも『良かったね!』と祝福してくれました。あのとき、私に割り当てられた“66番”という番号しか出されてなかったので、初めて自分の名前が言える!と嬉しかったです」
--順調に活動を続ける中、3年目にはコロナ禍がやってきてしまい……。
「FES☆TIVEのライブはコールとかミックスとか横移動とか、メンバーとお客さんが一緒に楽しむスタイルなので、ファンの人たちの気持ちはどうなるんだろうと思っていました。コロナ禍が始まって最初のころは、配信イベントが中心になってしまい、ライブ中にメンバーをコールする声が聞こえないという寂しさもありましたが、配信ライブをやることで、遠方や海外のファンの人たちでさらにFES☆TIVEを好きになってくれる人が増えて、それはありがたかったです。コールはできないけど、みんなうちわやペンライトを持って応援してくれたり、制限された中で楽しみ方を見つけてくれたファンの方も多いです」
--そしてコロナも少しずつ収まりを見せ始め、現在は全国13公演のツアーに、新曲のリリースイベントと、まだまだ制限はたくさんあるものの、だいぶお客さんと一緒にライブを楽しめるようになりました。
「はい。やっとという感じです。ずっと応援してきてくれたファンの方も、今回のツアーやリリースイベントで新しくファンになってくれた方も、これからも一緒に盛り上がっていけたら嬉しいです!」
FES☆TIVE(フェス・ティブ)
2013年に“お祭り系”アイドルグループとして結成。以降メンバーチェンジを繰り返しながら進化を続けている。2015年、『お祭りヒーロー』でメジャーデビュー。国内でのライブはもちろん、アジア各国をはじめ海外公演も積極的に行ってきた。今回のシングルから5人体制となり、新たなスタートを切った。
南茉莉花(みなみ まりか)1997年5月2日生まれ、神奈川県出身。元バスガイドの経歴を持つ。2018年FES☆TIVEに加入。

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