L→R 荒牧慶彦、水江建太

L→R 荒牧慶彦、水江建太

【まっきーとけんた インタビュー】
歌だけではなく、
演技も併せて伝えたい

舞台やドラマで活躍中の俳優、荒牧慶彦と水江建太が期間限定ユニットプロジェクト・まっきーとけんたの活動をスタートさせた。俳優である彼らの特徴を生かし、楽曲制作に加え、ドラマ仕立ての映像作品DRAMA CLIPの2軸で展開している。このプロジェクトに対する想いと、1stシングル「Calling...」について訊いた。

お互いの存在があるからこそ
できることが広がっている

俳優として活躍されている荒牧慶彦さんと水江建太さんのプロジェクトということで、まずはおふたりの出会いについて教えてください。

荒牧
『MANKAI STAGE「A3!」』という舞台で共演することになり、稽古前に取材があって、その時に初めて建太と対面しました。いろいろ話しているうちにお互いに共通点があったり、ふたりとも役柄として別の組のリーダーを演じていたので、ポジション的に共有することも多かったんです。それで僕は“建太、可愛いな”と思うようになりました(笑)。
水江
ありがとうございます(笑)。僕はお会いする前に写真は拝見していたので、“すごくクールビューティーな人だな”と思っていたのですが、実際にお会いしたらとても温かい方でした。今でもその関係が続いていて、ずっとやさしくしてくださっています。

そんなおふたりがスタートさせたこのプロジェクトは、どういった背景で結成されたのでしょうか?

荒牧
僕はこれまでいろいろなところから“アーティストデビューしませんか?”とお声がけをいただいていたのですが、どれもお断りしていたんです。でも、その中でもキングレコードさんがとてもアツい気持ちを持ってお話ししてくださっていて。とはいえ、ひとりでは前のめりな気持ちになれなかったので“誰かと組んでやるならいいかな?”と考えて、“建太とだったら!”と思ったんです。建太が音楽にとても興味があることを知っていたから、彼の将来に役に立てないかなという想いもあったし、僕も建太と一緒だったら楽しいし。それで“建太とだったらやります!”とお話しました。
水江
その話を聞いてすごく嬉しかったですし、本当にありがたいと思って。僕自身、以前からまっきーさんに“音楽活動をやりたいんです”といろいろ相談していたんですよ。きっとそんな僕の気持ちを汲んで名前を出してくださったのだと思いますし、音楽活動ができること、それも尊敬している先輩と一緒にお仕事ができるのがすごく楽しみでした。

プロジェクトをスタートする上で、特にこだわった点を教えていただけますか?

荒牧
“まっきーとけんた”というアーティスト名にはこだわりというか、僕が“これがいい”と言ったんですけど、分かりやすさを第一にしたかったんです。周囲にも俳優業をやりながらアーティスト活動をされている方はいらっしゃいますが、“アーティスト名は何だっけ?”となることが多くて。でも、僕らの場合は“まっきーとけんたのアーティスト名は何だっけ? あぁ、まっきーとけんただ”となるから覚えてもらいやすいし、馴染みやすいかなと。アーティスト名はこだわりましたね。

覚えてもらうのは大事ですよね。しかも、ひらがな表記も可愛いです。

荒牧
そこもこだわりましたね。アルファベットの案もいただいたのですが、“いや、これは却下です”と(笑)。もちろんカッコ良くしたほうがいいんですけど、名前にカッコ良さはいらないと思って。
水江
僕も“これしかないな”と思いました。まっきーさんとの関係性が一番表現できている気がしたし、僕らっぽいと。

自分たちらしさというのはどういったところに出したいと思われましたか?

荒牧
俳優だからこそ醸し出される雰囲気だったり、伝えられるものがあるといいなというのはずっと念頭に置いています。だから、歌だけでなくDRAMA CLIP(ふたりが探偵事務所『探し屋たびくらげ』として、さまざまな人の探しものに奮闘するドラマ仕立てのクリップ)も制作しているんですけど、そこだけは忘れたくないというか。歌だけではなく、演技も併せて伝えたいと思っています。

1stシングルとして「Calling...」がリリースされるわけですが、この曲を初めて聴いた時の印象を教えてください。

水江
シンプルにいい曲だなと思いました。歌詞も含めて聴くとすごくさわやかで、とても素直な曲だと感じましたね。

配信の「Calling...」では心臓の鼓動から始まるバージョンも収録されますが、これはどういった意味が込められていますか?

荒牧
“心臓の鼓動が聞こえるぐらい寄り添って生きている”や“ともに生きている”という意味合いを込めています。

なるほど。実際におふたりの心臓の音なのですか?

荒牧
そうです。ちゃんとマイクを心臓に当てて録りました。実は僕が歌っているところに密かに建太の鼓動が重ねられていて、建太が歌っている時には僕の鼓動が重ねられていて、常にソロパートでも一緒となっているんです。

そんな仕掛けがあるんですね!?

荒牧
ちなみに僕の心臓はいわゆるスポーツ心臓で、すごく鼓動がゆっくりなんですよ。だから、建太との心臓の音の違いが明らかに聴きとれるので、“入れてみたら面白いんじゃない?”と思ったんです。意味は後づけなんですけどね(笑)。
水江
実際に聴いてみたら明確に違っていて驚きました。

そんなお互いの声の魅力について教えてください。

水江
まっきーさんの声はすごくきれいですよね。舞台などの台詞を通してもそうですし、歌声も本当に透き通っていて僕にないものだし。なので、レコーディングの時は“このきれいな声と俺の声はどんなふうに重なるんだろう?”と思っていました。
荒牧
建太の声はとても低音で、まさに“イケヴォだな”という印象です。建太の声、すごく好きなんですよ。

実際に一緒に歌ってみていかがでしたか?

荒牧
音源が出来上がったものを初めて聴いた時、思った以上にふたりの声って合うんだなと感じました。

歌詞に関してはどんな解釈をしましたか?

荒牧
これは建太と僕自身の歌でもあるし、いつも側にいてくれたファンの方への感謝の歌でもあるので、そういう意味合いはすごく込めました。

それぞれグッときたフレーズは?

水江
他の取材でまっきーさんが“《僕だけじゃ描けない夢を 君が鮮やかに彩った》というフレーズがすごく好きなんです”とおっしゃったのを聞いて、僕もそこを意識して聴くようになったんですけど、自分に重なるものがすごくあるし、まっきーさんと一緒だからこそできることが広がったんだと改めて感じましたね。
荒牧
確かにここは一番の肝ですね。僕だけでは絶対にやらなかったプロジェクトだし、建太がいてこそ成り立つので。そして、僕自身も俳優をやっていて、ファンの方がいなかったらここまでこれなかったという意味も込めて歌っています。

歌詞の中に《語り合うわけじゃなくて、自然と互いに響く》とありますが、お互いに言わなくても通じ合ったエピソードはありますか?

水江
今日ありましたよね。
荒牧
ついさっきね。他の媒体さんの撮影中だったんですけど、ポーズを決めるタイミングとポーズする場所がまったく同図で(笑)。同時に腕を上げて、“あっ、被った”と思って下ろしたら建太も下ろして、口元を手で覆ったら同じポーズをしていたっていう。本当にタイミングが合っていたよね(笑)。
水江
笑うのを我慢してカッコ良い顔をしようと思ってもポーズが被るんですよ。“なんだこれは!?”ってなりました(笑)。

常に一緒にいると似てくるんでしょうかね?

水江
そういうこともあるかもしれないですね。

お互いに考えていることが分かることもありますか?

荒牧
“今、建太はこう考えているんだろうな”というのは結構分かりますね。
水江
マジですか!?
荒牧
あっ、いや…うーん、分かり、たい(笑)。

(笑)。

水江
でも、まっきーさんならそういうのはあるかもしれないです。たまに小ボケとかも飛んできますが(笑)。
荒牧
そうですね。疲れたら小ボケという癖が…(笑)。面白いことが好きなので、ウケたがりなんですよ。

ちなみにどちらが笑わせるのですか?

水江
まっきーさんからのジャブが多いです(笑)。
荒牧
そうですね。建太を笑わせたいというか…でも、この前、僕のボケを“BGM”と言っていて凹みました。
水江
それを言った日、家に帰って反省しました。“お前、BGMはないだろう”って言われたので(笑)。
荒牧
全然いいんですけどね。単にツッコんでほしいというか。僕が思いついたボケを聞いてほしいんですよ。それでツッコんでくれたら嬉しい(笑)。
L→R 荒牧慶彦、水江建太
シングル「Calling...」【初回限定盤】(CD+Blu-ray)
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OKMusic編集部

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