岡咲美保

岡咲美保

【岡咲美保 インタビュー】
中学生の頃から思い描いていた夢を
叶えていただいた

ポジティブオーラあふれるパワフルな歌声で9月に鮮烈デビューを果たした岡咲美保が、早くも2ndシングル「ペタルズ」をリリース。自身も出演するTVアニメ『ジャヒー様はくじけない!』の新エンディング主題歌で、彼女を象徴する“花”と一瞬のきらめきを描いた物語をシンクロさせたポップチューンが、儚くも喜びに満ちた花を咲かせている。

作品の世界観に寄り添いつつ、
岡咲美保だからこそ歌える曲になった

9月15日に「ハピネス」でデビューして、現時点で2週間が経ちましたね(取材は9月末)。

CDを置いてくださっているお店さんに、ご挨拶回りをさせていただいたり、いろんなラジオ番組にゲスト出演させていただいたり、心も体も毎日グルグルしていました! 今、2週間って言われて“あっ、そうか!”とびっくりしたくらい怒涛の日々で、かろうじて今がまだ9月なことだけは分かっている感じです(笑)。

そこから息つく間もなく、2枚目の「ペタルズ」ですよ。

本当にありがたくて、私自身も驚きと喜びでいっぱいです。最初は“ペタルズ”の言葉の意味が分からなくて、調べたら英語で“花びら”の複数形だったんですよ。なので、アートワークでもいろんなところに花びらが使われていて、アーティスト写真では三つ編みに付いていたり、足元に舞わせてくださったり。ジャケット写真も花びらを模様のようにあしらったアクリル板越しに撮影するという面白い撮り方をしているんです。

えっ!? デザインとの合成じゃなくて、本物のお花なんですか?

そうなんです。しかも、私はリクライニングチェアのように傾いた体勢でいたので、だんだんずれていくのを微調整で直しながら、私の顔の周りにお花畑を作っていただきました。CDジャケットのサイズで見てもらうとその質感が分かるので、ぜひお手に取って感じていただきたいですね。

そもそも「ハピネス」でも“花”はひとつのテーマでしたから、そこもちゃんとつながっているんですね。

名前が“岡咲”というところから、プロデューサーさんが私にお花のイメージを抱いてくださって。しかも、この「ペタルズ」は私が魔王役で出演している『ジャヒー様はくじけない!』のエンディング主題歌という意味でも、花びらがリンクしている部分があるんです。

というと?

主人公のジャヒー様は魔界から人間界に堕ちて苦労しながら生活していくうちに、だんだんと日常生活の中での人の温かみや一瞬の喜び、切なさみたいなものを知っていくんです。それって、すぐに散ってしまう花びらの儚さに通じるものがあって。でも、普段からその一瞬を感じることができたら、それこそハピネスじゃないかなって思うんです。だから、作品の世界観に寄り添いつつ、アーティスト・岡咲美保だからこそ歌える曲という意味で、すごく素敵な楽曲を書いていただいたと感じております。そもそも自分がアニメソングを、しかも声優として参加している作品の曲を歌わせていただけるというのは、中学生の頃からずっと思い描いていた夢だったので、それを2ndシングルで叶えていただけたこと自体が本当に幸せですね。

なるほど。ちなみに歌詞には主人公のジャヒー様だけでなく、実は魔王の視点も入ってません?

そうなんですよ! 魔王様と言えば魔界の頂点なので、冒頭の《今⽇、今から私が世界の中⼼です》は“私が世界の中心だ!”っていうイメージで書いてくださったんです。そして、「ハピネス」のサビでも《きらめく世界の中心で》と歌っていたので、そこにもエモさを感じちゃいました! パペットが登場したりと、可愛く作っていただいたお部屋で撮影したMVは、《そんな思い込みや妄想 1Kのなか広げて》という歌詞ともリンクしてるし、しかも“妄想”は「ハピネス」の歌詞にもあったので、“これって偶然なんですか?”って訊きたくなっちゃいました。

MVで着ている薄いピンクのドレスにもお花があしらわれていて、とても可愛らしかったです。

ありがとうございます! 「ペタルズ」では、もう少しやさしい色合いで、私の中では花びらのプリンセスみたいなイメージで撮影させていただきました。自分で映像を観返してみると、ダンスシーンでもめちゃめちゃ楽しそうに踊っていて。その中でも、一番素敵だと感じたのは、実はパジャマのシーンなんですよ。メイクも薄くて寝癖も作っていただいて、最初は“面白くなりすぎちゃうかな?”という心配もあったんですけど、すごく朗らかさというか、温かさみたいなものが映像から伝わってきて。最後に撮影したんで本当ににちょっと眠くて、本気の欠伸が出ているのもレアだと思います(笑)。

花びらに投影された一瞬の喜びが可愛らしいダンスやキラキラした歌声にも反映していて、本当に岡咲さんにぴったりな曲ですよね。とても元気の出る曲で、エンディング曲というより、むしろオープニング曲っぽさもあるという。

そうなんです。ただ『ジャヒー様はくじけない!』はすごく元気がもらえてコメディー要素の高い作品だし、上坂すみれさんが歌われているオープニング曲をチラッと聴かせていただいたら…ものすごく振りきれた素敵な曲で! だからこそ 「ペタルズ」はエンディングにぴったりな曲になんじゃないかなと思っています。こんなにブラスが華やかに入っている楽曲を歌わせていただくのも新鮮で、だからこそ生まれた私の声色やウキウキ感みたいなものもみなさんに感じとっていただけたら嬉しいです!

とても岡咲さんらしいポップな曲ですし、レコーディングもスムーズだったのでは?

それが元気な曲とはいえ、やっぱりエンディングなので、一瞬の中の切なさも表現するために普段なら地声で力強く押し出す部分も、実は裏声で歌っていたりするんです。もし全部地声で歌っていたら、もっと分厚い花びらになっていただろうし、“どれが作品と私に一番似合う花びらのかたちなのか?”というところを声音や歌声も含め、探り探りレコーディングした記憶がありますね。まだまだ至らない部分のある私だからこそ、“「ペタルズ」にどこまで寄り添えるか?”というところは精いっぱい集中しました。

じゃあ、ライヴになったら歌い方が変わるかもしれませんね。

今、想像してみたら…変わってました!(笑) そういう意味でも、すごく可能性を感じる曲ですよね。歌詞も景色とかの描写がすごく多いので、例えばお散歩しながら聴いていただいてもいいですし、お部屋の中で想像を膨らませながら聴いてもらってもいいですし。《ダンス! ダンス!》とかみなさんがかけ声を入れられる部分もあるので、いつかぜひ一緒に歌ってください!

ちなみに「ハピネス」ときて「ペタルズ」って、なんだか字面が似てません?

そうなんです! 私も気になってプロデューサーさんに尋ねたらニヤニヤされたんで、もしかしたらそういうシリーズなのかもしれないって、私自身もドキドキしてます。とかいって、次は全然違うかもしれないですけど(笑)。
岡咲美保
岡咲美保
シングル「ペタルズ」【CD+Blu-ray盤】
シングル「ペタルズ」【通常盤】

OKMusic編集部

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