【THE SAVAGE インタビュー】
“ここから始まっていく”という
エネルギーを詰め込んだ
昨年9月に結成された男女混成ダンス&ヴォーカルグループ・THE SAVAGE。グループ始動前からさまざまな活動歴を持つメンバーたちがひとつになり、歌、ラップ、ダンスパフォーマンスを絶妙に融合させている。表現の可能性を多彩なスタイルで切り開き続けている4人がミニアルバム『The Day』に込めた想いとは?
“The Day”には“決意の日”という
意味を込めた
THE SAVAGEはどういう経緯で始動したグループなんですか?
NADiA
もともとは大型オーディションに参加するために集められたメンバーなんですけど、コロナ禍の影響でオーディション自体がなくなってしまったんです。そこで“どうしようか?”となっていた時に協力してくださる方々が現れて、昨年の9月から動き始めました。
どのようなグループにしたいと思っていました?
NADiA
ざっくり言うと“カッコ良い感じ”と言いますか(笑)。可愛らしいより、カッコ良いアーティストになりたいというのが全員の中にあります。
TOMOYAさんとYUYAさんはオーディションの『PRODUCE 101 JAPAN』に参加していたそうですが、ダンスはいつからやっていたのですか?
YUYA
僕は小学校1年生の頃からダンスをやっています。EXILEさんの「Choo Choo TRAIN」のパフォーマンスに参加しているキッズダンサーに憧れて、そこから始めたんです。
ラップも好きなんですよね?
YUYA
はい。独学ですけど。時間がある時に紙に書いています。アンダーグラウンドなものではなくて、K-POPの曲に入ってくるようなラップが好きなんですよね。
TOMOYAさんはいかがですか?
TOMOYA
僕はこのオーディションを受けるまではずっとサッカーをやっていたので、エンタテインメントの世界のことを知らなかったんです。でも、この世界にはサッカーとはまた別のキラキラした感じがある気がして、興味を持つようになりました。
家業の植木屋さんも手伝っているそうですね。
TOMOYA
はい。17歳くらいの頃から手伝っています。植木を手入れし終わったあとは達成感があるんですよね。
NANAさんは4歳の頃からダンスをやっているそうで。
NANA
そうです。高校から大学に進学する時に、“自分はダンスでどうしたいのか?”ということを考えて、いろんなジャンルを習得することが必要だと思ったんです。そこから勉強をして、ダンスの専門学校に通って、お仕事にもつながるようになっていきました。
幼い頃にマイケル・ジャクソンの前座をしたんですよね?
NANA
はい。当時ダンスを教えてくれていた先生が米軍の方と知り合いで、米軍基地でマイケル・ジャクソンさんがお忍びの来日公演をした時に踊らせていただきました。
NADiAさんもダンス歴が長いそうですがどんなきっかけで始めたんですか?
NADiA
祖母と母が実家でダンス教室をやっていて、家の地下がスタジオなんです。だから、ダンスはいつの間にか始めていて、おむつを穿いたままダンスのクラスに放り込まれたらしくて(笑)。実家はクラシックバレエとフラメンコのスタジオだったので、踊っている足音が常に聞こえてくる環境でした。
また、コレオグラファーとして宇多田ヒカルさんのMVにも出演されていますが。
NADiA
「PINK BLOOD」という曲のMVに出演させもらいました。監督の谷川英司さんは世界的に活躍されている方で、プロフェッショナルな現場を体験させていただきました。
お父さまはEarth, Wind & Fireのモリス・プレジャーですよね? さまざまなビッグネームともお仕事をされているミュージシャンですけど。
NADiA
はい。今はひっそりとしていますが(笑)。
さまざまな経歴を持つ4人が集まっているグループですが、今回のミニアルバムは新たな一歩を踏み出していく気持ちが表現された作品だと感じました。どういう作品にしたいと思っていましたか?
NADiA
タイトルは“A Day=一日”ではなく“The Day=その日”で、“決意の日”という意味を込めています。生きている中で感じる“その日だ!”という決意の瞬間を応援したいと思っていました。アルバムの楽曲はそんな一日の流れを表しています。
アルバムの幕開けを飾る「Infinity」は、さわやかな朝日が降り注いでくるようなイメージを感じる曲です。
YUYA
《顔洗って歯磨けば》あたりのリリックは全部NADiAちゃんが書いてくれたんですけど、僕はそこがこの曲の醍醐味だと思っています。
NADiA
朝は顔を洗って歯を磨くところから始まると思ったので、そのままなんですけど(笑)。昨日までのネガティブなことを全部洗い流すイメージです。
ヒップホップなトラックですけど、日本の祭囃子っぽい要素が盛り込まれているのが独特です。
NADiA
この曲に限ったことではなく、THE SAVAGEのベースとして、“世界中のいろんなジャンルの音楽をやっていきたい”という想いがあるんです。私たちは日本人として生まれて、世界中の音楽に通じているプロデューサーの方々に支えていただいているので、レペゼン・ジャパンじゃないですけど、“日本から”というのを意識しています。日本人であることに誇りを持つ気持ちも込めて、和のテイストを取り入れたいと前から話していて、それが「Infinity」で実現しました。
それぞれの曲にサウンドの個性がありますね。「Clap For Klap」はファンキーなサウンドが気持ち良いです。
NADiA
いつかライヴでお客さんと一緒に盛り上がるのが夢です。
歌詞は8月に脱退したメンバーへの気持ちも込められているそうですね?
YUYA
はい。“悲しい別れではない”“お互いに良い方向に行く”と明るく背中を押すような感じを込めている曲です。
NANA
お別れはネガティブな印象になりがちですけど、だからこそポップで弾ける曲調にしたかったんです。私たちなりの応援ソングですね。