2021年5月15日 at 埼玉・三郷市文化会館

2021年5月15日 at 埼玉・三郷市文化会館

【LOVE PSYCHEDELICO
ライヴレポート】
『LOVE PSYCHEDELICO
20th Anniversary Tour』
2021年5月15日
at 埼玉・三郷市文化会館

2021年5月15日 at 埼玉・三郷市文化会館
2021年5月15日 at 埼玉・三郷市文化会館
2021年5月15日 at 埼玉・三郷市文化会館
2021年5月15日 at 埼玉・三郷市文化会館
2021年5月15日 at 埼玉・三郷市文化会館
2021年5月15日 at 埼玉・三郷市文化会館
 LOVE PSYCHEDELICOのデビュー20周年を記念した全国ツアー『LOVE PSYCHEDELICO 20th Anniversary Tour』が5月15日、埼玉・三郷市文化会館からスタートを切った。本ツアーはそもそも昨年6月から9月にかけて行なわれる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響によってやむなく延期。このたび収容率50パーセントの中、約一年越しのタイミングでようやく振替公演が開催される運びとなった。

 “今日はきっとさまざまな想いがあると思うけれども、足を運んでくれてどうもありがとう。みんなと一緒に同じ空間で同じ時を過ごせることにとても感謝しています。LOVE PSYCHEDELICOは去年でデビュー20周年を迎えました。たくさんの時の中で私たちの音楽に光を感じてくれて、そのたびにこうして出会えることが本当に嬉しいです”(KUMI/Vo&Gu)

 “(ツアーが延期になったので、)LOVE PSYCHEDELICOは先日もう21歳になってしまったんですけどね。個人的に言わせてもらいますと、2年間も20周年を祝っていただけるなんて思わなかったです(笑)”(NAOKI/Gu)

 2019年に実施したふたりだけのアコースティックツアー『TWO OF US』以来、バンド編成では約4年振りだという、本当に久しぶりとなるツアー。それだけに、大きな会場でたくさんのお客さんを目の前にしてライヴができること自体がすごく嬉しそうで、ステージを所狭しと駆け回って躍動するKUMI、今なおロックキッズのようにギターを活き活きと掻き鳴らすNAOKIの姿からは、無事に初日を迎えられた格別の喜びがビビッドに感じ取れた。歓声禁止で悩ましい想いを抱えたオーディエンスに対し、“みんなマスクして、声出せないんだよね? でも、気持ちは伝わってるよ。幸い今日はスペースがあるから、手を振ってステップを踏んで一緒に踊れるんだよ!”とKUMIが呼びかけたシーンも印象深い。

 サポートメンバーには、深沼元昭(Gu)、高桑圭(Ba)、富田政彦(Dr)、松本圭司(Key)といったお馴染みの信頼できる顔ぶれが集結。その演奏が豊かなグルーブを有しているのはもちろん、『TWO OF US』ツアーに続いてステージに配備された特注製作コンサートスピーカーの効力もやはり絶大だ。スペックアップによって各パートの音がますます粒立ち、例えば「LADY MADONNA~憂鬱なるスパイダー~」のイントロで鳴るNAOKIのギターリフ一発にしても、聴いた瞬間に身震いしてしまうほど素晴らしかったり、全体のサウンドがとにかく立体的にダイナミックに楽しめるので、この最高の音響はぜひとも会場で体感することを勧めたい。

 KUMIとNAOKIによるアコギのユニゾンでホットに始まった「Your Song」、色褪せることのない代表曲「Last Smile」、照明がキラキラと輝く中でコロナの閉塞感を忘れさせてくれた「Freedom」、普段なかなか演奏されないナンバーやずっと生で聴きたかったあの曲も含め、セットリストはオールタイムを包括したデビュー20周年に相応しい内容。また、時に深沼がマンドリンを弾き、時に松本がカウベルを叩く曲があったり、アンサンブルのドラマチックさに思わずため息が漏れるような場面、デリコらしい陽のエネルギーがググッとあふれ出す瞬間があったりとライヴ運びも抜群で、約2時間のショーは大盛況のうちに幕を閉じた。

 LOVE PSYCHEDELICOのデビュー20周年ツアーは、7月14日の大阪・オリックス劇場まで続く。まだまだ予断を許さないコロナ禍ではあるけれど、各公演が無事に開催されることを祈るばかり。そして、行なわれた際にはできれば現地に足を運んでみてほしい。間違いなく素晴らしいパフォーマンスが堪能できるし、エンターテイメント界が大打撃を被るこの苦境にも挫けず、ミュージシャンはそれぞれにしっかりと対策を講じてライヴに臨んでいるのだから。

撮影:岡田貴之/取材:田山雄士


セットリスト

  1. 現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。

OKMusic編集部

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