1年間の公開延期を経てのお披露目

1年間の公開延期を経てのお披露目

高山みなみ、「コナン」延期1年乗り
越え涙の挨拶 ゲスト声優の浜辺美波
はもらい泣き

1年間の公開延期を経てのお披露目 青山剛昌の人気コミックをアニメ化した大ヒットシリーズ「名探偵コナン」の劇場版24作目「名探偵コナン 緋色の弾丸」の完成披露試写会が4月6日、都内で行われた。1年間の公開延期を経て、ついにファンへのお披露目が実現したこの日、声優の高山みなみ(江戸川コナン役)は「(延期は)とてつもなく苦しい判断でした。毎年、映画を楽しみにしてくださるファンの皆さんの気持ちを知っているからです」と涙ぐみながら挨拶した。
 試写会の“開幕宣言”を終えた高山は「すごく我慢していたんですが、どうしても涙があふれてしまって。江戸川コナンは泣かないんですが、高山みなみは泣くので……」と感無量の面持ち。コロナ禍でアフレコが中断した時期もあったといい「私自身、目に触れる場所に、コナン(のグッズ)を置かないように“コナン絶ち”をして。見ると、思い出して、(ファンや共演者に)会いたくなるし、さみしくなるし。その分の思いが今日はこみあげている」と胸中を明かした。
 その上で「いよいよ皆さんのところに、映画を届けられる日が来ました。ファンの皆さんが待ってくださったから、こうしてこの日を迎えることができています」と感謝の意。「映画は見ていただいて初めて完成するものです。皆さん、お待たせしました!」とファンに呼びかけた。
 世界最大のスポーツの祭典「WSG ワールド・スポーツ・ゲームス」を巻き込んだ大事件を描く本作。シリーズ20作目「純黒の悪夢(ナイトメア)」以来の劇場版登場となるFBI捜査官・赤井秀一をはじめ、赤井の弟の羽田秀吉、妹の世良真純、母メアリーの“赤井一家”が集結する。
 舞台挨拶には高山をはじめ、山崎和佳奈(毛利蘭役)、小山力也(毛利小五郎役)池田秀一(赤井秀一役)、日高のり子(世良真純役)、森川智之(羽田秀吉役)、ゲスト声優を務める浜辺美波が出席。作中の重要なモチーフである「真空超電導リニア」客席担当の石岡エリーを演じる浜辺は、幼い頃から「名探偵コナン」の大ファンだといい「出演できたこと、ここにいることも含めて、夢のようです。(舞台挨拶の)打ち合わせから足が震えていたし、高山さんのご挨拶を聞きながら、涙は出てくるわで、フワフワしています」と“もらい泣き”を告白した。
 また、“美波(みなみ)”の名前は、日高が演じた人気キャラクター・浅倉南に由来するといい、壇上で日高と対面し改めて感激しきり。当の日高は「同じ映画で共演できて、私にとっても夢のようなこと。今日は(高山も含めた)トリプルみなみですし、この映画にもきっと、みなみのパワーが詰まっている」と声を弾ませた。
 当初2020年4月17日に公開される予定だった本作は、新型コロナウイルスの影響で公開が1年間延期されていた。「名探偵コナン 緋色の弾丸」は4月16日に全国公開。

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