KEYTALK『START UP!!-ロックの春202
1-』ライブレポートーー屋内を真夏の
ビーチに! サマーソングで夏を先取

ハート型サングラスをかけた巨匠こと寺中友将(Vo.Gt)を筆頭に、元気いっぱいに登場した4人のテンションは野外フェス仕様。<コバルトブルーのオーシャン 空はすっと晴れ渡り>なんて外で聴きたいに決まっている「Summer Venus」だが、暗い室内にいても、彼らのハッピーオーラ全開のパフォーマンスが青い空を想像させてくれる。
さらに「YURAMEKI SUMMER」でお祭りモードは加速。夏フェスアンセムが2曲連続で投下されると、今までは当たり前だった夏の光景にまた出会えるように思えてくる。音楽の力は偉大だ。
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「声が出せないと思いますけど、ガッツリレスポンスしてください! 平日の昼から音楽が好きだね、みんな。音楽好きは手、挙げろー!」と小野武正(Gt.MC.Cho)が挙手を求めるとたくさんの手があがる。それを見て「楽しい!」と口々に叫ぶメンバーたち。
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そんなMC中も寺中のビールを飲む手は止まらないが、次の曲「BUBBLE-GUM MAGIC」へ。腰に来るヘヴィなリズムと首藤義勝(Vo.Ba)の高音、寺中のソウルフルな色気、それぞれの個性的な歌声が映えるツインボーカルによるパフォーマンスは実に華やかだ。
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3本目の缶ビールをあける寺中に「昼の2時ですよ?」(小野)「陽が遮られてるとお酒を飲みたくなっちゃう」(寺中)「さっきめちゃくちゃ歌詞間違えてなかった?(笑)」(首藤)とゴキゲンなMCも絶好調でファンを喜ばせる。
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小野による恒例のコール&レスポンス「エビバディセイ、ぺーい!」は、声が出せないので、拍手と拳アップで盛り上げ、ラストは思いっきり踊れる曲「MONSTER DANCE」を。中央お立ち台で小野のギターソロが炸裂し、八木優樹(Dr.Cho)のドラミングとホイッスルが体温をどんどん上昇させるが、もうラストソング。
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オーディエンスは残り時間を惜しむように、決められたスペースの中で最大限に身体を動かして楽しんでいる。あっという間の30分を終え、寺中が4本目の缶ビールを一気に飲み干すと、ステージには常夏ビーチな熱量がたっぷり残されていた。
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取材・文=岡田あさみ 撮影=渡邉一生

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