L→R 髙橋悠真(Ba)、長谷川 海(Vo&Gu)、松本和也(Dr&Cho)、鳥山 昂(Gu&Key)

L→R 髙橋悠真(Ba)、長谷川 海(Vo&Gu)、松本和也(Dr&Cho)、鳥山 昂(Gu&Key)

【ドラマストア インタビュー】
正統派ポップバンドが
多面的に魅せる最新作

“君を主人公にする音楽”をコンセプトに掲げるドラマストア。3rdシングル「希望前線/knock you , knock me/回顧録を編む」は良質な3曲の揃い踏みに加えて、彼らの多面性を味わえることも注目と言える。意欲作を完成させたメンバー全員のインタビューをお届けしよう。

“また会える日が来るよね”
という想いを込めた

初のトリプルA面シングル「希望前線/knock you , knock me/回顧録を編む」が完成しましたね。

長谷川
1曲目の「希望前線」は昨年の9月頃に作った曲です。僕たちはリード曲だったり、ドラマストアの代表曲になるようなものを作るとなった時に、候補をいくつか作って選ぶということをしないんですよ。“どんなMVを撮りたいか?”ってところから考えることが多くて、そういう采配は全部リーダーの和也くんがしてくれています。今回はメンバーがしっかり映っているMVで、疾走感のある曲でいこうと決めていて、今はコロナ禍で苦しい想いをしている人がたくさんいるし、僕らもなかなかファンのみんなと会えない苦しい時期が続いているけど、そんな状態が永遠に続くわけじゃないと歌いたいと思って。雨はいつか止むというところで気象用語の“前線”を使って、今は梅雨みたいな時期やけど、“これを乗り越えたらまたみんなと会える日が来るよね”という気持ちを込めた歌詞になっています。
松本
僕らはポップバンドと謳っているけど、激しいロックもできるところを見せつけたいとも思ってます。ドラムは展開に合わせてビートを変えているし、フィルも多いし。あと、僕は伏線を張って、それを回収していくというアプローチが好きなんですよ。この曲だと、たとえば1番のサビは普通に8ビートでいくけど2番はキックが4つ打ちになっていて、それがラスサビになると逆の順番で返ってくるようになっていたりする。あと、シンバルの入れ方とかも、ここからまたビートが変わるってことが分かるようにしたりしました。
髙橋
とにかく疾走感を出したかったので、ベースの音をドライブさせて、歪み量も多めにしています。深く歪んでいて、なおかつ抜けのいい音となると、硬くて“ゴリッ”とした音になるじゃないですか。でも、粘りは出したかったんですよね。僕は常に指弾きでBPMが速い曲でも指の腹で弾いているから、この曲もいい感じに粘りを出せたと思います。2番のフレーズがすごいことになっているんですけど、そこはメンバーで話し合って、攻めたセクションにしようと決めたので、駆け上がっていくイメージでハイノートを使ったフレーズも入れ込みました。
鳥山
自分のギターパートは、あまりコードを弾かずにフレーズを弾いたり、カウンター的なことをしたりという感じで、わりと一曲を通して色づけをしていますね。フレーズはメロディーが出る前に全部考えて、メロディーが確定してから手直しが必要なところを修正して仕上げました。

リードギターらしいギターも印象的ですが、リードフレーズはいつもどうやって考えているのでしょう?

鳥山
頭の中で鳴ったものをギターに置き換えることが多いけど、ギターを持っていろんなフレーズを弾いてみることもあるし…だから、両方ですね。ただ、僕は鍵盤も弾くから鍵盤的な考え方が多いかもしれないです。ギターの手癖じゃなくて、音階で考えて、それをギターで弾くというタイプなので、譜面を書くこともあります。あと、「希望前線」はギターソロを弾いていて、“明るさ具合い”をじっくり話し合いました。曲調に合わせて陽気なソロを弾くんだけど、明るすぎても違うし、かといってフックにならないと意味がない。なので、最初にバックのリズムを決めて、それからギターソロを考えました。
長谷川
「希望前線」は楽曲重視、オケ主体というスタンスでメロディーを作ったんです。自分が一番歌いたいメロディーというよりは、“これは曲に合ってる、これは合ってない”みたいな選定の仕方をしていったので、ドラマストアが作ってきた曲の中では珍しい側の曲と言えますね。僕の中には、メンバーみんなの気持ちに応えたいという想いがあるんですよ。もともとバンドではなく、シンガーソングライターとしてやっていきたいと思って音楽を始めたので、僕にとって楽曲というのはイントロがあって、Aメロ、Bメロ、サビを繰り返すというのがスタンダードなんです。でも、バンドであったり、現代のミュージックシーンと自分たちの音楽を噛み合わせるとなると、“面白い、面白くない”という物差しで判断される部分も出てきますよね。そこはあまり得意じゃないので、ドラマストアを始めた時も1番だけ作って、“こんなメロどう?”ってメンバーに投げかけて“お前、天才やなっ!”って返ってくるとすごく嬉しかったんです。自分がすごいと思う人に褒められながら仕事をしていきたいので、「希望前線」もメンバーの期待に応えることにやり甲斐を感じながらメロディーを考えました。
L→R 髙橋悠真(Ba)、長谷川 海(Vo&Gu)、松本和也(Dr&Cho)、鳥山 昂(Gu&Key)
シングル「希望前線/knock you, knock me/回顧録を編む」【初回限定盤A】(CD+DVD)
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シングル「希望前線/knock you, knock me/回顧録を編む」【通常盤】(CD)

OKMusic編集部

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