L→R MISA(Ba)、AKANE(Dr)、小鳩ミク(Gu&Vo)、SAIKI(Vo)、KANAMI(Gu)

L→R MISA(Ba)、AKANE(Dr)、小鳩ミク(Gu&Vo)、SAIKI(Vo)、KANAMI(Gu)

【BAND-MAID インタビュー】
“まだ見ぬ未来へ向かっていく”
という想いをタイトルに詰め込んだ

お給仕で演奏していくことによって、
アルバムの曲が成長し完成していく

アルバムの中で特に手応えを感じる曲というと?

小鳩
全曲それぞれに聴きどころがあって、ほんとにいい曲ばかりなんですけど、やっぱり「Manners」は今回のポイントとして大きな曲だとは思いますっぽね。タイトルの“Unseen World”という言葉も歌詞に入ってますし、このアルバムにないといけない曲ですっぽ。「Manners」もリード曲になるんですけど、アルバムから先行配信した「After Life」もリード曲ですっぽね。
KANAMI
「After Life」は配信前に、先にオンラインお給仕(2020年12月13日@『BAND-MAID ONLINE OKYU-JI』)で披露したんですけど、やっぱり初めて世の中に出す時っていうのは緊張するんですよ。オンラインお給仕で披露した時にコメントがバーッと出るんですけど“めっちゃ良かった”とか、そういうのを目のあたりにして、その後に配信した時も“すごく良かった”みたいな声をたくさん聞けたので、私的にはホッとしました。“嫌い!”って言われなくて良かった(笑)。

お給仕が楽しみな曲は?

小鳩
たくさんあるんですけど、「Warning!」は絶対に盛り上がると思ってますっぽ。今のお給仕でのSEもオリジナルなんですけど、そのSEみたいな曲を作ってほしいってSAIKIがKANAMIにオーダーしてて…SEとのギャップがある感じの曲にしてほしいっていうリクエストをして、かなり勢いのあるギャップ強めな曲ができたので、お給仕だとすごく盛り上がると思いますっぽ。
KANAMI
お給仕の前に入場するSEは可愛らしい感じからガッとロックになるっていう流れにしてるんですけど、そういうテイストを曲にしてって言われたので。あとは、今回は小鳩ソロヴォーカル曲がありますね。
小鳩
そうですっぽ! 「サヨナキドリ」っていう曲があるんですけど、小鳩ソロヴォーカルの曲(以後、小鳩曲)ですっぽ。前作の『CONQUEROR』には小鳩曲がなくて、ご主人様・お嬢様に“あれ? 今回は小鳩曲ないんだ”って言われてたので。今回の小鳩曲はいつもの曲ともちょっとテイストが違ってて…アルバムの他の曲とも差を出したいと思ったので、曲調とかメロディーとかをちょっと違う感じにしてほしいってKANAMIにお願いしましたっぽ。メロディーも後半にかけてものすごい上がっていくというか、私が出るか出ないかギリみたいなところまでキーが上がるので、かなり挑戦的な一曲になってますっぽ。

“サヨナキドリ”って造語?

小鳩
ナイチンゲールっていう鳥の和名が“サヨナキドリ”なんですっぽ。漢字で書くと“小夜啼鳥”。間奏というかインターのところで小鳩が英語でしゃべってるみたいな台詞があるんですけど、『ロミオとジュリエット』の一節なんですっぽ。ナイチンゲールって『ロミオとジュリエット』にも出てくるので、タイトルもそうしましたっぽ。そういうのも知った上で聴くと、また面白さも違うと思いますっぽ。

あと「H-G-K」のタイトルが気になるのですが。何かの略ですか?

小鳩
よく訊かれますっぽ(笑)。調べると出てくると思うんですけど、実は爆弾の名前なんですっぽ。この曲自体、“爆発する”とか勢いのある感じを出したかったので、歌詞も“爆ぜる”とか爆発する感じの言葉を使ってるんですけど、タイトルに迷ってしまって。で、SAIKIに“どんなタイトルがいいと思うっぽ?”って相談したら、“爆発”とか“爆弾”みたいなものにしてほしいって言われたものの“爆弾”をそのまま英語にするのはちょっと違うと思って。この曲の歌詞にはもう一個知識というか調べてて入れたかったフレーズがあって…サビ頭の《I'll cross my fingers》《Go to hell》っていう部分なんですけど、ロシアのおまじないの言葉なんですっぽ。“成功を祈る”って言ったら、あえて“地獄へ落ちろ”って返す昔からの言い回しがあるらしくて、それが面白いなと思って。“成功を祈る”って言ってるのに“地獄へ落ちろ”と返すってなかなかじゃないですか(笑)。そういう海外の要素をいっぱい詰め込みましたっぽ。

今作の達成感的にはいかがですか?

KANAMI
今回は時間的な余裕がいつもよりはあったので、各メンバーと曲に関してお話しする時間がたくさんできたっていうのが私にとっては大きくて。コロナ禍でも絆が弱まることはなく、よりいっそう力を合わせてやれたから、そこに関してはすごく達成感があります。しっかりメンバーと向き合うことができたというか。でも、まだまだ作れる曲も作りたい曲もいっぱいあるし、そこはどんどん挑戦していきたいっていう気持ちがあるし、“Unseen World”という何でもどんどんやっていっていいタイトルを小鳩がつけてくれたことで、次に作る曲が作りやすくなったから、今後は何でもありだなって思ってます。
小鳩
さらに今後が楽しくなるようなアルバムになったと思ってるので、満足度は高いですっぽ。でも、BAND-MAIDってリリースしてからアルバムが成長していく…アルバムを出したからって、それで終わりではなくて、お給仕でブラッシュアップしていくことによって曲が完成していくと思っていますっぽ。

今回の限定盤のBlu-ray、DVD4曲はインストゥルメンタル映像なんですね。

小鳩
特にBlu-rayのほうは楽器隊だけのマルチアングルになっていて、チャンネルを変えて、それぞれ好きなメンバーの手元だったり、ドラムは上からだったり、普段は観られないアングルで観られたりもするので、コピーとかしやすいようになってますっぽ。以前、一度やったらすごく好評だったので、今回は頑張って4曲も入れたっぽ。BAND-MAIDのコピーをやっているバンドの方には特に、ぜひ観てほしいですっぽ!

あと、ジャケットのアートワークもインパクトすごいですね。

小鳩
これ、自分たちの指なんですっぽ。よく見ると爪や指のかたちが違ってますっぽ。“世界征服に向けてまだ見ぬ世界を追い求めていく”っていうのをメンバーの手で表現していて。よく見ると誰の手か分かるっぽよ。私はKANAMIの指をすぐに見つけましたっぽ。
KANAMI
えっ!? 私でも分からないのに…(笑)。

取材:舟見佳子

アルバム『Unseen World』2021年1月20日発売 PONY CANYON
    • 【完全生産限定盤】(2CD+Blu-ray+PHOTOBOOK)
    • PCCA-04991
    • ¥7,000(税抜)
    • 【初回限定盤】(CD+DVD)
    • PCCA-04992
    • ¥4,000(税抜)
    • 【通常盤】(CD)
    • PCCA-04993
    • ¥3,000(税抜)
BAND-MAID プロフィール

バンドメイド:全世界が注目する、メイド姿のハードロックバンド。衣装はメイド服、ライヴを“お給仕”、観客を“ご主人様、お嬢様”と呼び、メイドの世界観を演出する一方、ビジュアルとは相反するハードなロック・サウンドを武器に観る人を魅了。国内では『ROCK IN JAPAN FES』『SUMMER SONIC』『RISING SUN ROCK FES』等、大型ロック・フェスにも毎年多数出演。国外ではアメリカ、EU諸国を中心に毎年ワールドツアーを開催し、各地でソールドアウトを記録。2019年より世界最大の興行エージェント『LIVE NATION』との提携を発表。同年12月にはデヴィッド・ボウイ等のプロデューサー陣も迎えたアルバム『CONQUEROR』をリリース。翌20年からは全米での展開パートナーとして『United Talent Agency』とのアライアンスを発表。全世界規模での躍進を続けている。BAND-MAID オフィシャルHP

「Manners」MV

『Unseen World』
(Official Teaser Video)

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」