わーすた

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わーすた、コロナ時代に問うスタンダ
ード「物理的な距離も心の距離も縮め
て行けたら」

2015年に結成のデジタルネイティブ世代アイドル「わーすた」(ざ・わーるど・すたんだーど)。 日本のみならず、世界に照準を合わせ活動する彼女たちが11月に送り出したミニアルバム『What’s “standard”!?』は、バンドサウンドをコンセプトとした、わーすたの新しい一面が見れる1枚。

GirlsNewsでは、わーすたへのインタビューで、コロナ禍に揺れ動いた今年の活動を振り返りつつ、ミニアルバムに込めた想いや、聴きどころなどについて尋ねた。
--まずは『What’s “standard”!?』のコンセプトなどについてお聞かせてください。
廣川奈々聖「今回はバンドサウンドをテーマにした全5曲のミニアルバムになっていて、リード曲を UNISON SQUARE GARDEN の田淵さんが作ってくださったのをはじめ、すごく豪華な作家さんに作っていただきました。メンバーのみんなで歌詞を書いた曲もあったり、新しいわーすたがたくさん見られるアルバムになっています」
--アルバムの聞きどころや、オススメの曲などを紹介してください。
坂元葉月「私はリード曲の『清濁あわせていただくにゃー』がお気に入りです。今までもわーすたはいろいろなバンドサウンドの楽曲を歌ってきたんですけれど、ここまでバックミュージックの楽器がカッコよくて、語尾が“にゃ~”とか可愛い歌詞なのに歌い方はすごくカッコよくて 、今までとは違った新たなわーすたを見せられる楽曲になっていると思います。振付もすごくキャッチーなので、ファンの皆さんと一緒に歌って踊れたらいいなと思います」
廣川奈々聖「今回はバンドサウンドということもあって、特にインストが引き立つサウンドになっていると感じます。移動中もこの5曲を通していくことが多いんですけれど、満員電車でもこの曲たちを聞いていると自分がライブの中にいるような空間になって、憂うつなことは全部を忘れそうです。曲を聞いただけでもライブを見てる気分になれるアルバムに仕上がってます」
松田美里「大きな括りではバンドサウンドのアルバムと言っているんですけど、今回のアルバムはそれぞれの曲が全く違う個性を持っていて、メンバーが作詞に挑戦したバラードの曲も想いがこもっていて、しっかり映えていると思います。今はファンの皆さんにあまり会えない状況だからこそ、バンドサウンドでライブを楽しんでいる気分を味わってもらえたらと思います。素敵な曲たちにメンバーの想いをそのまんまストレートにポンと乗せていただいた豪華なアルバムになっているので、ファンの皆さんにはもちろん、音楽好きの方にも届いてほしいです」
小玉梨々華「『TOXICATS』という曲が私のイチ推しです!わーすたに今までになかったような大人な恋愛を描いたジャズ要素の強い楽曲になっています。歌詞がすごく大人っぽくて、メンバーが普段言わないようなセリフではあるんですけど、ボーカルの瑠香と奈々聖が曲に合った声と歌い方なので違和感がありません。2人の歌声が世界観を作ってくれているおかげで、この曲の良さがグッと引き立っていると感じます」
三品瑠香「『萌ってかエモ』というみきとPさんに作っていただいた曲なんですけれど、 何回聞いてもますますクセになる曲で、ライブで歌うのが本当に楽しい曲です。まだ客席のみなさんと一緒に声は出さないんですけれど、手を叩いたりとかしても盛り上がれる曲です。言葉によってクセを出したり歌い方に工夫ができる歌なので、弾けて歌わせていただきました」
--レコーディングでの苦労などありましたか?
三品瑠香「今回のレコーディングは全部一人ずつ別に収録しました。コロナがなければみんなで一緒に録っていたと思うんですけど、『萌ってかエモ』では最初にみんなで大声を出すところがあって、それを一人でやるのが難しかったですね。「みんなでやりたかったなぁ」と思いました」
廣川奈々聖「私が一番最初に録ったんですよ。なので、みんながどれくらいのテンションで叫ぶのか判らなくて戸惑ったんですけど、とにかく目一杯の自分を出して歌いました。レコーディングでは一人きりですけど、ライブの光景を思い浮かべながらファンの人が目の前にいるつもりで録ったので、みんなの声が合わさった曲を聴いて、いい感じに仕上がったかなと思いました」
--わーすたが作詞の曲は、どんな感じで作詞を進めていったんですか?
松田美里「『 Never Ending The World 』は、テーマに沿ってメンバーがそれぞれ1曲分の歌詞をまるまる書いて、それをもとに鈴木まなかさんがうまく組み合わせて一つの歌詞に仕上げてくださいました。それぞれが伝えたかったことを集めていいとこ取りをした感じです」
廣川奈々聖「歌詞でいいなと思ったのが、一番最初の “目を閉じ浮かぶ景色 眩しすぎるほど照らす光” という導入部です。自粛期間でずっとステージに立てずにいたときにライブの写真を見返しては「また自分がこのステージに戻れるのかな?」って眩しく眺めていました。元の環境に戻ったとして「自分はそのとき、ちゃんとしたパフォーマンスが出来るのかな」って不安を抱えていた自分が重なるんですよ。この曲はファンの方に届けたい曲ではあるんですけど、自分でも歌いながら聴きながら、ジーンとくる歌詞ですごく気に入ってます。私の書いた部分じゃないんですけど(笑)」
--では、コロナに振り回された一年を振り返って、いかがでしたか。
三品瑠香「2020年3月28日にライブがあったのですが、3月末はまだ緊急事態宣言が出ていたわけではなかったので、開催するかどうかすごくギリギリまで悩んでました。ほんの一週間ぐらい前に無観客でやることに決まって、それまでお客さんがいる想定でリハーサルも進んでいたので、本当に悔しかったのを覚えています。もう少し早ければ開催できたのに一番難しい時期でしたね。逆に遅かったら諦めもついたかもしれない。本当にちょうど気持ちが収まらない時期だったので、何ともやりきれない気持ちで胸がいっぱいでした。でも、そのときに配信という形でも会場からライブをさせてもらえたのは良かったなと思います」
--夏は大きなイベントがほとんど中止になりましたが、活動はどうでしたか?
廣川奈々聖「夏は『サンデー!サンシャイン!』のシングルをリリースさせていただいたのですが、いつもなら各地のリリースイベントなどでファンの方と会う機会がたくさんあったのに、今回は全部がオンラインのイベントになってしまいました。CDは発売されたはずなのに、なかなか皆さんの手元に届いている実感がわかなくて、やっとリリース当日にオリコンの結果が出て、ちゃんと届いてるんだと思いました。結果を出せたことで応援してくださるファンの方に恩返しができたと確認できましたし、ファンの方が一緒に喜んでくれたことが嬉しかったです。でも、新曲のパフォーマンスを生でお見せできなくて、野外でイベントが出来ない夏は寂しかったです」
松田美里「以前はステージでたくさんの人が声を届けてくれるという環境があって安心できてたんですけども、コロナ禍になってから直接会うことが出来なくなったので、家にいても声を伝えられる SNS がある時代に活動できてまだ良かったなと思います。周りがすべて真っ暗になったわけではなくて、皆の声が直接届くというのが本当に希望の光でした。待っている人がいてくれるから頑張ろうという気になったし、一人一人からの言葉が文字として目に残るので、より心に刺さって、しっかり受け止められたのは救いでした」
--秋に開催された 東京アイドルフェスティバル(TIF) はいかがでしたか?
小玉梨々華「これまで何度も出演させていただいているTIFですが、秋に開催するのも、オンラインだけで開催するのも初めてだったので、どんな感じになるのか想像ができなかったです。実際にステージに立って、いるはずのお客さんが目の前にいないというのは不思議な感覚でした。でも、TIFF に限らずオンラインだと全国どこにいても、それこそ世界中から見ていただける点では、よい機会をもらえて良かったです。
今だからこそ、今にしかできないチャンスでもあったので、こういうTIFもありかなと思いました。実際にかなり反響もあって、コラボに注目していただいたり、初めて観た方もこれをきっかけに好きになってくれたりと、わーすたとして得るものが大きかったんじゃないかなと思います」
--新曲、新衣装のお披露目でもありましたが、新衣装について感想は?
三品瑠香「この中ではさっぱりしている衣装なんですけれども、スタイルが良く見えるように作っていただいてありがたいなと思います。ちょっと恥ずかしいんですけれどSNSでも好評でしたし、形もすごく可愛くて気に入っています」
小玉梨々華「瑠香と色違いなんですが、“我偶像”の文字が主張が激しくて可愛いです。それぞれ楽器の要素が少しずつ入っているんですが、私はピアノの鍵盤っぽいところがポイントです」
松田美里「楽器モチーフはバイオリンなんですけど、私は葉月とお揃いの傘みたいなシルエットのスカートがすごく可愛いなと思います。このボリュームのある幅の取り方がいかにもわーすたっぽいです。パフ・スリーブの袖もアイドルらしくてお気に入りです」
廣川奈々聖「私は王道なロックな感じのジャケットなんですけども、意外と一番お気に入りなのが、踊った時のスカートの揺れ方が計算され尽くした可愛さなので、パフォーマンス中はそこにも注目してほしいです」
坂元葉月「衣装のデザインを見たときに「ギター?」って驚いて。すごく大きく描かれていたんですけど「このままそっくりの感じにしてください」って指定だったので、どこまで再現できるのか楽しみでした。本当にイラスト通りの仕上がりですけど踊りやすくてお気に入りです。着ているとギターが弾けちゃう気分になりますね…弾けないんですけど(笑)」
--最後に坂元さんに今後の抱負をお願いします。
坂元葉月「アルバム発売の3日後に有観客ライブを行なったんですけど、会場キャパの50%の方しか見に来れないということで、見に来てくださる方には『やっぱりライブって生が一番だよね』って思ってもらえるように頑張りつつ、オンラインで全世界から観てくださる方にも『わーすたのライブって最高だな』って思ってもらえるように精一杯頑張りました。
今はまだコロナ禍で厳しい状況なんですけども、みんなが満員の会場で声を出してライブができる日も遠くはないと思うので、生でも画面越しでも同じぐらい熱量が伝わるようにして、もっともっと皆さんと物理的な距離も心の距離も縮めて行けたらいいなと思います。
わーしっぷ大感謝祭2020
【日程】
-1部- 12月28日(月)  開場14:00 / 開演15:00
-2部- 12月28日(月)  開場18:00 / 開演19:00
【会場】
東京・Zepp TOKYO
■チケット料金
全席指定 ¥4,500(税込)※ドリンク代別途必要
わーすた オフィシャルウェブサイト https://wa-suta.world/
 

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