アンニュイな世界観が話題。Z世代の
中で独自の個性を放つ「生活は忘れて
」
シーンを席巻する“Z世代”の才能たち
と、その中で独自の個性を見せる「生活
は忘れて」
物心がついたときから、当たり前に暮らしの中にインターネットがあったこの世代は、“デジタルネイティブの世代”とも呼ばれている。いま日本の音楽シーンでは、こうしたデジタル起点で活動を展開する若いアーティストに注目が集まっている。
TwitterやInstagram、YouTubeなどのプラットフォームでは、インフルエンサーとしても活躍する彼ら。この記事では、2020年代マストとなっていくであろうZ世代でも指折りのアーティストたちを紹介する。
デジタルプラットフォームを起点に台頭
を見せる5組のアーティスト
Mega Shinnosuke
東京生まれ・福岡育ちの彼は、17年秋よりオリジナル楽曲の制作をスタートすると、ロックやシティポップといったトレンドジャンルを下地に、独特のメロディーセンスを発揮。あっという間に、アンダーグラウンドで注目のクリエイターの1人となっていった。彼の多才さは、歌唱や演奏、音楽制作だけでなく、アートワークや映像の制作も自身でこなす点にある。全てをセルフプロデュースで完結する全能性こそ、Z世代ならではの特徴であると言えるのではないだろうか。
Mega Shinnosuke 公式サイト https://megashinnosuke.com/ Youtube https://www.youtube.com/channel/UCxO9YksWfTANICZoP0RVjOA Twitter https://twitter.com/megashinnosuke Instagram https://www.instagram.com/megashinnosuke/
yonawo
続いてピックアップするのは、いまやZ世代を代表する1組と言っても過言ではないバンド・yonawo(ヨナヲ)。
荒谷翔大(vo.)、田中慧(ba.)、斉藤雄哉(gt.)、野元喬文(dr.)の4人で17年に結成された同バンドは、自主制作のEP『ijo』『SHRIMP』から人気に火がつき、19年には、ワーナーミュージックジャパン傘下のレーベル・Atlantic Japanからメジャーデビューを果たした。
その後、ミニアルバム『LOBSTER』のリリース(20年4月)を契機に、yonawoの名前はたちまち全国規模に。同アルバムのリードトラック『矜羯羅がる』(こんがらがる)のMVは20年12月現在、40万回以上も再生されている。彼らの公式YouTubeチャンネルの登録者数は、約2万人。その20倍以上のリスナーがMVを再生しているというのだから驚きだ。
yonawo 公式サイト https://yonawo.com/ Youtube https://www.youtube.com/c/yonawo Twitter https://twitter.com/yonawo_jp Instagram https://www.instagram.com/yonawo.jp/
映秀。
また「Z世代の注目アーティスト」という括りならば、映秀。(エイシュウ)の名前も外せない。高校生の頃から自身で作詞作曲をはじめ、現在(2020年)も大学生活と音楽活動を両立する彼。
彼の名前が広まったのは「ジェラfeat.映秀。」のYoutubeチャンネル。友人であるジェラとの共同Youtubeチャンネルでは、映秀。が歌う横で、ジェラが漫画を読んだりスマホをいじったり……自由に過ごすという、一風変わった弾き語りカバー動画がアップされている。その青春感と映秀。の歌声が「エモい」と話題に。その後、2020年3月には「映秀。」として『東京散歩』、『Sirius』、『Bad Beautiful Love』のオリジナル楽曲を3週連続リリース。ジャンルレスな新しい才能として注目を集めている。
映秀。 公式サイト https://eisyu0317.com/ Youtube https://www.youtube.com/channel/UCtHqD5chQk_SrMa9hnyWS8g Twitter https://twitter.com/eisyu0317 Instagram https://www.instagram.com/eisyu0317/
どのような知識や経験も、インターネットを通じてスムーズに手に入れてきたこの世代のアーティストたち。彼らの全能性・柔軟性・幅広さは、私たちの想像が遠く及ばない次元にあるのかもしれない。
Z世代の中でも唯一無二の個性を放つ「
生活は忘れて」
彼のフィルターを通せば、オリジナルからカバーまで、どのような楽曲も「独特の手触り」をまとい、そこに当たり前にあったかのような心地よい温度で耳へと届く。
例えるならば、地方都市、コンクリートの壁に囲まれた街で聞こえてくる静かな雨音のような音楽だ。そのどこか寂しげで憂鬱な雰囲気は、一度聴いた人間の心を惹きつけて離さない。“スタイリッシュさ”が先行する昨今のトレンドの中、それとは決別したアプローチで響く彼の言葉と音は、多くの才能が生まれているZ世代の中でも唯一無二の個性を放っている。
そんな「生活は忘れて」は本日12月16日、最新シングルとなる『浅めの夜で』を発表した。前作『綺麗なものだけ』以来、約3か月ぶりのリリースとなる同曲は、軽やかなテンポ、きらびやかなバンドアンサンブルの中に佇む、あたたかみのある彼の声とメロディライン、後ろ向きな気持ちにそっと寄り添う歌詞が印象的なポップチューンだ。
誰もが持っているネガティブな感情と、「このままではダメだ」という気持ち。それらをただ暗いままではなく、次のステップに向かえるような朗らかさとともに表現した。1日にあったさまざまな出来事を回想する、夕暮れから夜にかけての時間――“浅めの夜”にぴったりな楽曲となっているのではないだろうか。
生活は忘れて Youtube https://www.youtube.com/channel/UCUnTaSLig7XgJX7L_it3dWg Twitter https://twitter.com/seikatsu_wasure Instagram https://www.instagram.com/seikatsu_wasure/
“デジタルネイティブ”なアーティストの活躍が当たり前となった時代に、私たちはどこからシーンの今を探っていくのか。「Mega Shinnosuke」「yonawo」「映秀。」「Mom」「okkaaa」、そして「生活は忘れて」。彼らの台頭の起点となった場所から、あたらしい音楽を再発掘してみるのも良いかもしれない。ひと通り探し終えたとき、彼らの魅力を再確認するはずだ。
アンニュイな世界観が話題。Z世代の中で独自の個性を放つ「生活は忘れて」はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。
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