Editor's Talk Session

Editor's Talk Session

【Editor's Talk Session】
今月のテーマ:コロナ禍でも
活動し続けるライヴハウスと
バンドマンの本音

今はみんな辛いんだから
活動休止したらいいのに

千々和
コロナ禍の中で、何かご自身の気持ちに変化があったことはありますか?
鈴木
基本的に変わってないし、僕が嫌いな人は僕が嫌いなアプローチをするんだなって思いました(笑)。逆に、好きになったライヴハウスもありましたよ。ずっと動き続けてるライヴハウスを見て、一緒に頑張っていきたいと思えました。
石田
ただ動くだけじゃなくて、ちゃんと未来を見据えてるんでしょうね。配信ライヴにしても、そういう意識を持っている人たちがやっているものは、いい意味で手探り感があって、“お客さんをどう楽しませようか?”と考えてるのかが垣間見れますからね。
鈴木
そうですよね。今までは会場に集まった人にしか向けられなかったのが、配信によって全国へ届けられるようになったこともめちゃめちゃでかくて。それは通販にしてもそうで、買ってくれる人は東京の人が3割くらいなんですけど、“何でMarbleのことを知ってくれているんだろう?”と思うくらい遠方の人が買ってくれていて。そしたら、一回だけ新宿Marbleに来たことがある人が買ってくれていたりして…つまり、その一回がその人にとってすごく大事だったってことなんですよね。通販や配信をすることで、しっかりと全国に発信できていたんだと知る機会にもなりました。
石田
配信ライヴが根づくことによって、ひとつのエンターテインメントとしてのツールが増えたってことですよね。
鈴木
でも、最近は配信も数が増えすぎて需要と供給のバランスが合わなくなってきてる気がします。なので、配信の本数を減らしたらまた配信の価値が高まるんじゃないかと。
千々和
カザマさんは率直に今感じていることはありますか?
カザマ
みんな活動休止すればいいのになって思いますね。
全員
あははは。
カザマ
そもそも国が“やるな!”って言ったんだから、ちゃんと補助金を最大限に利用してバンドもライヴハウスも一回休んでいいんじゃないかと思うんですよ。みんな働きすぎなんで。音楽は苦痛を感じてまでやるものじゃないと思うし。音楽はいろんなものを与えるものだと思うから、こんな状況下だからこそみんなに与えるっていう考えもあるんですけど…今はバンドマンもライヴハウスもみんなつらいわけだし。
石田
使命感を持つのは大事かもしれないけど、それを重荷に感じてしまっては本末転倒ですよね。なぜ音楽をやっているのかが分からなくなる。
千々和
そこはすごく大事なことだと思います。前向きなお話もすごくありがたいんですけど、この状況で踏ん張ることと同じくらいに自分を大事にすることを忘れないでほしいですね。
■新宿Marble
〒160-0021
東京都新宿区歌舞伎町2-45-2 新宿ジャストビルB1F
http://marble-web.jp

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http://3markets.com

OKMusic編集部

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