松尾スズキ(シアターコクーン芸術監
督)に加え、大竹しのぶ、宮沢りえ、
小池徹平が登壇 「COCOON Movie!!
芸術監督名作選」初日舞台挨拶が開催

2020年10月6日(火)~11日(日)Bunkamuraシアターコクーンにて、シアターコクーンの過去の名作を映像で楽しむ「COCOON Movie!! 芸術監督名作選」が開催されており、初日に舞台挨拶が行われた。
芸術監督就任後、『キレイ-神様と待ち合わせした女-』の四度目の上演、WOWOWとシアターコクーンのコラボ企画『アクリル演劇祭』、10月24日(土)からは20年ぶりの書下ろしミュージカル『フリムンシスターズ』が上演予定と存在感を遺憾なく発揮し続ける松尾スズキ。
新企画として行われているのが、シアターコクーン過去作品の収録映像を蔵出しする「COCOON Movie!! 芸術監督名作選」だ。本イベントは、コクーンの舞台上に巨大スクリーンを設置し、映画祭さながらに人気作を一挙上映するというもの。
上映されるラインナップは、松尾がこの20年間シアターコクーンで上演した作品の中から3作品、初代・芸術監督である串田和美、二代目・芸術監督である蜷川幸雄作品から1作品ずつ、また松尾が“演劇を始めたころの素朴な喜び”を求めプロデュースした二人芝居『命、ギガ長ス』と、その創作過程を追ったWOWOWオリジナル・ドキュメンタリー『ノンフィクションW 松尾スズキ 人生、まだ途中也』も特別セット上映する。
『女教師は二度抱かれた』(08年) 作・演出:松尾スズキ 撮影:谷古宇正彦
『下谷万年町物語』 (12年) 演出:蜷川幸雄 撮影:細野晋司
『もっと泣いてよフラッパー』 (14年) 作・演出・美術:串田和美 撮影:細野晋司
『キレイ-神様と待ち合わせした女-』(14年) 作・演出:松尾スズキ 撮影:引地信彦
『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン』(16年) 作・演出:松尾スズキ 撮影:細野晋司
『命、ギガ長ス』(19年) 作・演出:松尾スズキ 撮影:引地信彦
初日の10月6日(火)には、初日舞台挨拶が行われ、松尾に加え、今回の上映作品の出演者から、『女教師は二度抱かれた(08年)』出演の大竹しのぶ、『下谷万年町物語(12年)』出演の宮沢りえ、『キレイ-神様と待ち合わせした女-(14年)』出演の小池徹平という豪華メンバーが登壇した。
松尾スズキ コメント
松尾スズキ 撮影:宮川舞子
今回の企画は大きな劇場で上演した舞台を大きな場所で上映するのは面白いんじゃないかと思ったのがきっかけです。ただこれくらい大きな劇場で実際に行うとなると画質や音響などなかなか実現が難しかったのですが、ようやく実現できました。
ーーもし、今日の3人(大竹さん、宮沢さん、小池さん)をキャスティングして舞台をやるとしたらどのような舞台を作りたいですか?
みなさん力がありますので、美術のない素舞台でいきましょう(笑)。無人島に流れ着いた見ず知らずの3人が一つのパンを取り合うような内容がいいですね。
大竹しのぶ コメント
大竹しのぶ 撮影:宮川舞子
演劇は全体の空気感を含めてその時に味わえるものと思っていたのですが、この時期だからこそ、映像でも楽しめるというのは、面白いと思います。
私が出演した『女教師は二度抱かれた』は楽曲は星野源さんが書き下ろされていたのですが、すごく覚えやすく、独特なメロディーでした。阿部(サダヲ)ちゃんをはじめ、出演者の皆さんは普段とても物静かで繊細な印象でしたが、芝居に入るととても素敵で、いつも驚かされていたのをいまでも覚えています。
宮沢りえ コメント
宮沢りえ 撮影:宮川舞子
舞台はその瞬間を共有した人の記憶の中だけに生きるものだと思っていたので、、こうして大画面で楽しめる事がすごく嬉しいです。参加した作品はもちろん、当時観られなかった作品の臨場感を私も大画面で体験したいと思います。
『下谷万年町物語』は私にとって蜷川幸雄さんに出会えた特別な作品です。唐十郎戯曲のヒロインとして希望と絶望を交差したその時間は私の宝物です。その時に小道具で使っていたサフランの花は今でも楽屋に飾っています。
小池徹平 コメント
小池徹平 撮影:宮川舞子
この時期だからこそ、とても素敵な企画だと思いますし、舞台上にスクリーンがあるっていうのは僕も初めて見るので、今までにないわくわく感があります。
2014年の『キレイ-神様と待ち合わせした女-』は松尾さんととにかく一緒に舞台をやりたくて、松尾さんの目の前でアカペラで歌ったりしたことをとてもよく覚えています。昨年の2019年の再演では青年ハリコナ役を演じて、僕の大好きなナンバーである「宇宙は見えるところまでしかない」歌わせていただき、こんなに素敵な時間はないなと思いながら過ごしました。
撮影:宮川舞子
どこから見ても迫力満点な、巨大スクリーンでの観劇。ライブの舞台鑑賞とは一味違う、贅沢な演劇体験を体験してみよう。

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