東京二期会、初来日となる指揮者アク
セル・コーバーと世界的演出家キース
・ウォーナーをによるオペラ『タンホ
イザー』を上演

東京二期会が、リヒャルト・ワーグナー作曲のオペラ『タンホイザー』を2021年2月17日(水)より上演することを発表した。
2022年に創立70周年を迎える東京二期会。これに伴い、2021年から3年にわたって「二期会創立70周年記念公演」シリーズを展開する。第一弾として上演するのが、本作。同作品は、1966年に二期会が手掛ける最初のワーグナー作品として公演し、これまでに4回取り上げてきた。東京二期会として22年ぶりの公演となる今回は、片寄純也(2012年『パルジファル』題名役)、池田香織(2016年『トリスタンとイゾルデ』題名役)はじめ定評あるワーグナー歌手とともに、オーディションで選ばれた新しい才能が本公演でデビューする。
フランス国立ラン歌劇場公演より  Photo Alain Kaiser
本作は、今もなお「ワグネリアン」と呼ばれる世界中に熱狂的なファンを持つ、ドイツ・オペラの大作曲家リヒャルト・ワーグナーの代表作のひとつ。台本は、ドイツに伝わる中世の伝説をもとにワーグナー自身が創作。純粋な愛と官能の愛との間で葛藤する騎士タンホイザーが、苦しみの末に恋人であるエリーザベトの純粋な魂に救済されるという、ロマンティックな物語だ。
また、何といっても圧倒的なワーグナーの音楽の力が魅力。壮麗なオーケストラと合唱による「大行進曲」や、重厚で荘厳な「巡礼の合唱」、また詩人ヴォルフラムが歌う抒情的な「夕星の歌」など、数々の名曲によりドラマが展開されていく。なお、今回のプロダクションでは、より豪華な「パリ版」に準拠して上演される。
指揮 アクセル・コーバー
指揮は、現在ライン・ドイツ・オペラの音楽監督を務め、ワーグナー・オペラの殿堂であるバイロイト音楽祭でも常連となっているアクセル・コーバー。今回、ファン待望の初来日となる。コーバーは、昨年ウィーン国立歌劇場で『ニーベルングの指環』を指揮し喝采を浴び、今や世界中のワグネリアンから賞賛を受けるマエストロのひとり。また本作は2013年にコーバー氏自身がバイロイトにデビューしたときの演目であり、掌中に収めた作品をもって、読売日本交響楽団とともに雄大な音楽を披露する。
演出 キース・ウォーナー
そして本公演はフランス国立ラン歌劇場との提携公演となる。ラン歌劇場とは、一昨年、共同制作により宮本亞門演出の黛敏郎作曲オペラ『金閣寺』を制作。二期会は、ラン歌劇場とは良好な協働関係を続け、2022年には、共同制作による宮本亞門演出ワーグナー『パルジファル』の東京公演を予定している。なお、本公演は、ロイヤル・オペラ・ハウス『ワルキューレ』や、新国立劇場での『トーキョー・リング』などワーグナー作品の斬新な演出で世界中の注目を集めるキース・ウォーナーによる新制作でもある。13年フランスで世界初演された舞台が、日本に初上陸するということにも注目したい。

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