Wakana、アニソンをクラシカルに聴か
せる企画コンサート『Wakana Anime
Classic 2020』開催を発表

Wakana Anime Classic 2020』記者発表会

2020年9月10日 フジテレビ本社 シアターモール内 マルチシアター
2019年にソロデビューを果たした女性シンガー、Wakanaが新たな企画コンサート『Wakana Anime Classic 2020』を開催することが決定。その記者発表会が9月10日(木)、フジテレビ本社 シアターモール内 マルチシアターで行なわれた。
昨年2月にシングル「時を越える夜に」でビクターエンタテインメントよりソロデビューして以降、同年3月に1stアルバム『Wakana』、11月にEP「アキノサクラ」、今年2月には2ndアルバム『magic moment』と、コンスタントにリリースを重ねてきた元KalafinaのWakana。そんな彼女がこのたび新たな企画コンサート『Wakana Anime Classic 2020』に挑む。本公演はタイトルどおり、日本を代表するカルチャーであるアニソンをクラシカルにアレンジして届けるコンサートとなり、アニメクラシック、略して“アニクラ”をキーワードに、新たな解釈を施した上でさまざまなアニメソングを披露してくれるものだという。編曲・演奏はクラシックのテクニックをベースに洋楽アーティストのカバーをする女性カルテット1966カルテットが担当。記者発表会には、Wakanaと1966カルテットが揃って登壇した。
また、記者発表会当日は関係者のほか、抽選で選ばれたWakanaオフィシャルファンクラブ「Botanical Land」の会員も参加するという、独特のムードの中でイベントがスタート。美しい青のドレスを纏ったWakanaと黒の衣装でシックに統一した1966カルテットの計5人が舞台に現れると、早速“アニクラ”の魅力が伝わる演奏タイムへ。まず披露されたのは、スタジオジブリ制作のアニメーション映画『天空の城ラピュタ』より、主題歌となった「君をのせて」。しなやかに神秘的なオーラを放ちつつ、その圧倒的な歌唱力で来場者をいきなり痺れさせてくれるWakana、1966カルテットとの息もぴったりだ。
「みなさん改めましてこんにちは、Wakanaです。今日はお暑い中お集まりいただき、本当にどうもありがとうございます。私の新しいプロジェクトがスタートします。『Wakana Anime Classic 2020』と題しまして、12月22日(火)に紀尾井ホールで行なうこととなりました。自分はこれまでアニメ作品をたくさん観てきたんですけど、その中で好きになった音楽が本当にたくさんあります。そんなアニメソングをクラシックで、新しい形でみなさんにお届けできたらなと思いました。ぜひ、楽しんでいただきたいです。そして、この素晴らしい音楽を奏でてくださるのは1966カルテットのみなさんです」
そんなバトンを受けて、1966カルテットのリーダーである松浦梨沙(バイオリン)が、花井悠希(バイオリン)、伊藤利英子(チェロ)、増田みのり(ピアノ)のメンバー全員を紹介。コロナ禍とあって、Wakanaと1966カルテットはこれまでメールや音源でのやり取りがほとんどだったそうで、「今日こうやってみなさんとごいっしょできて、本当に嬉しいです」とWakanaは話す。そして、会場へ足を運んでくれたファンに対して「ひさしぶりですね。今年あったはずのライブが来年に延期となってしまったので、こうやってお会いできて嬉しいです。短い時間ではありますが、どうぞ楽しんでいってください」とそれぞれの目を見て語りかける姿も印象的だった。
続いては、Wakana本人も劇場で観賞したというアニメーション映画『天気の子』より、RADWIMPSの「愛にできることはまだあるかい」を披露。アニソンであることはもちろん、ロックバンドの楽曲カバーをクラシカルアレンジで聴けるのも新鮮だし、なおかつWakanaの優雅な女性ボーカルで堪能できるというのはなんとも贅沢な一時だった。中でも、1966カルテットの音色とともに舞い上がっていくような、落ちサビから間奏にかけての展開が素晴らしく、アニソンの名曲に新しい命を吹き込むこのプロジェクト“アニクラ”の今後がますます楽しみに。
パネルを持ってのフォトセッションを経て、質疑応答の時間では「昨年くらいからアニソンをクラシカルに聴かせるようなものをやりたいと考えていたので、いよいよ実現させることができるのはすごく嬉しいです」「ステイホーム期間にInstagramでファンのみなさんに歌ってほしい曲はありますかとか、聴きたい曲はありますかというリクエストを募ったんですけど、大多数がジブリでしたね(笑)。私と同じ気持ちなんだなと思いました。ライブではカバーを聴いて、元の作品も思い返してもらえたらいいですね」「ジブリ以外にも先ほど演奏した「愛にできることはまだあるかい」だったり、新しめの曲もやってみたいです。私自身が大好きな曲を歌いたい」など、さまざまな話が飛び出した。
撮影=大橋祐希
1966カルテットと演奏した印象については、「舞台に上がったときにみなさんとても華やかで眩しいなと思いました。リハーサルのときは全員マスクをしていたので、今日初めてお顔が見られてすごく嬉しいんです。今後に向けてのイメージも湧いてきました」と笑顔を見せたWakana。対して、1966カルテットの松浦はWakanaのことを「ちゃんとしてるんだなというのが第一印象です。“一音一音を無駄にしたくない”みたいな感じだから、編曲もやりがいがありますね。あと、本当にオタクなんだなと(笑)。ものすごく熱いジブリ談義をされたので」と話したりと、会場は和やかムードに。花井、伊藤、増田も2人の軽快なトークを聞きながら楽しそうに笑っていた。
ほかにも「バイオリンが両サイドにいらっしゃってステレオで聴けるというのが私にとって初めての経験で、すごくクセになりますね」と1966カルテットとの共演の手ごたえを語り、これまでに自身が関わってきたアニソンのセルフカバーの可能性についても「ぜひ楽しみに待っていていただきたいと思います」と話してくれた。この“アニクラ”の音源化も希望しているということなので、期待して待つとしよう。
撮影=大橋祐希
12月22日(火)に紀尾井ホールで開催される『Wakana Anime Classic 2020』。チケットは本日9月10日(木)17:00からWakanaオフィシャルファンクラブ“Botanical Land”で優先先行予約が、イープラスでのプレオーダー受付は9月19日(土)10:00よりスタート。一般発売は10月10日(土)となっている。
また、Wakana公式YouTubeチャンネルではアニソンカバー企画が公開スタート。Wakanaの歌とピアノの演奏でのカバーとなっており、第1弾として「君をのせて」が公開されているので、早速チェックしてみてほしい。こちらには『Wakana Anime Classic 2020』に向けて定期的にさまざまなアニソンのカバーがアップされていく予定だ。
取材・文=田山雄士

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