The BONEZ『RUSH BALL 2020』ライブ
レポート ーー大きな感動の渦を巻き
起こした2年分の熱い思い

『RUSH BALL 2020』The BONEZ
前年、前々年と姿を見ることができなかったThe Bonezが、ついに今年は泉大津のステージに。「待ってました!」とばかりにバンドのタオルを掲げたファンが前方に陣取り、リハーサルでも手拍子が発生する。
The Bonez
そんな期待に応えるように4人は舞台上で円陣を組み集中を高めると、「Until you wake up」で滑らかにスタートを切っておいてからグイッと加速し、テンション急上昇。即着火した観客はクラップ&ジャンプで応戦し、聞こえるはずのない歓声が聞こえてくるようだ。
The Bonez
そして続くのは脳内で「Oi!Oi!」のコールが響く「Place of Fire」。畳みかけるボーカル、流麗なギター、大観衆のクラップが一つになって爽快感も抜群。早くも最高潮の様相に! 
The Bonez
するとJESSE(Vo.Gt)はノーマイクで「本当に集まってくれてありがとうございます」と深く頭を下げる。さらに「今いろいろなことが起きていて、すげーいろんな感情が生まれたなと……(みんなと)共通する感情は何かな?って……」と込み上げる思いを口にし、「今日、ここまで来られた人たちに、思いきり自分から拍手させてください!」と述べると、再び「Rude Boy」や「Thread & Needle」で戦闘開始。中毒性あるギター&ベースやJESSEの挑発的な声だけではなく、シンガロングパート前の「(拳を胸に押し当て)ここ(心)でいいよ。俺らがお前らの分まで歌うから!」の言葉でも魂を震えさせれば、たくさんの手がステージへと伸びる。加えて次は「受け取ったー!」(JESSE)の叫びと会場の大拍手という気持ちのキャッチボール。
The Bonez
今年だからこその感動の景色が広がり、いよいよラストの「SUNTOWN」へ。のリフレインで全員がバウンド。汗をかいて弾け、アッパーな空気が多幸感ももたらす締めくくりを迎えた。ちなみに曲後、メンバーは肩を組んで「ありがとうございました!」と長いお辞儀。The Bonezもファンも、2年待った分の何かが今日解き放たれたのかもしれない。
The Bonez
取材・文=服田昌子 撮影=瀧本JON...行秀
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