BiSHも登壇した『SCHOOL OF WACK』レ
ポート 今最もホットでクレイジーな
アーティスト集団 “WACK”のメンバ
ーが身近に!?

渋谷PARCO 4F・PARCO MUSEUM TOKYOにて、2020年8月21日(金)より8月31日(月)まで、音楽プロダクション“WACK”のアーティスト総勢41名が大集合する展覧会『SCHOOL OF WACK』が開催される。BiSH、EMPiRE、BiS、豆柴の大群など、今まさに旬のWACK所属アーティストたちの個性が存分に味わえる本展の見どころを、内覧会に登壇したBiSHメンバーの魅力と共に紹介しよう。
今もっとも注目すべきアーティストの一組、BiSHも登場
それぞれのおすすめと展示への思い
『SCHOOL OF WACK』のコンセプトは、WACKに所属する全メンバーを生徒に見立てた「WACKメンバーが通う学校」。<校長室><教室><購買部>といった学校を模した展示空間が用意されている。内覧会にはBiSHのメンバーが駆け付け、自分たちのこだわりやおすすめの展示について語った。
BiSH
アユニ・Dは<教室>について、皆がつなぎを着て落書きをした結果「唯一無二の最高に荒れている教室」になったと熱弁。リンリンとハシヤスメ・アツコのおすすめは<更衣室>。ロッカーにある衣装はメンバーが実際に使ったものだとのことで、実物を間近で見られるチャンスだ。セントチヒロ・チッチは<美術室>を、アイナ・ジ・エンドとモモコグミカンパニーは<購買部>で販売される展覧会記念書籍「どうてい(道程)」をプッシュ。「どうてい」に掲載されている文集は力作で、中でもモモコグミカンパニーは2回も書き直したという。メンバーたちは本展を「メンバーの個性が爆発した」場と表現し、楽しみにしていてほしいと述べた。
BiSH(左より:アユニ・D、リンリン、セントチヒロ・チッチ)
BiSH(左より:ハシヤスメ・アツコ、アイナ・ジ・エンド、モモコグミカンパニー)
学校を舞台にした会場
虚構と現実の間のような不思議な空間を堪能
会場に入ると、学校のような設えに驚く。<美術室>は誰でも知っている有名な絵画が乱雑に並んでいるが、よく見るとメンバーたちが絵の中に違和感なく入り込んでいて面白い。
<美術室>
<更衣室>ではライブ衣装やメンバーの私物が入ったロッカーが公開されている。ひときわ目をひくピンクのランドセルはリンリンのもので、ピンクが好きな彼女はかつてピンクウーマンと呼ばれていたそうだ。
<更衣室>
<更衣室>。ピンクのランドセルはリンリンのもの。

<更衣室>。衣装は実際に使われたもの。
<購買部>は物販コーナーで、メンバーの「学生証」や「ブロマイド」、「変顔Tシャツ」といった貴重な展覧会の記念グッズのほか、さきほどアイナ・ジ・エンドとモモコグミカンパニーもおすすめしていた書籍「どうてい(道程)」も置かれている。

<購買部>
各ブースは場所の属性に合わせた展示空間になっており、来場者が学生であれば学校生活を思い起こし、大人であれば懐かしさを感じるだろう。展覧会はその場限りのものだが、会場にはリアリティがあり、アクが強くクレイジーなWACKのメンバーが学校生活を送るにふさわしいと思える熱量がある。現実と虚構の間にいるような不思議な感覚を味わうことができるのも本展の特徴といえる。
メンバーを身近に感じられる場所で、テンションが上がりっぱなしの時間を
<校長室>のWACK年表とメンバーの事件史、全員の撮りおろし写真や、<パソコン室>の秘密の映像を閲覧していると、メンバーの日常をこっそり垣間見ているような気持ちになる。普段は遠い場所にいるアーティストたちがまるで身近な存在であるような感覚にさえ陥った。
<校長室>
<パソコン室>。一見、パソコンには何も映っていないが……。
<パソコン室>。モニターを眼鏡越しに見ると、メンバーの姿が。
会場全体には、来場者がわくわくできる仕掛けが散りばめられている。<渡り廊下・掲示板>には観客がメンバーへの質問を出せる掲示板があり、誰かから返信がもらえるかもしれないとのこと。また<教室>では、時間制でWACKのメンバーがランダムに会場へ来場するそうなので、廊下越しに生で見ることができる。メンバーのパフォーマンスはオンラインで配信されるので、会場に来ることができない遠方で応援するファンも楽しめるだろう(1チケットにて1日視聴可能)。
<渡り廊下・掲示板>

<教室>。皆でペンキで落書きしたとのこと。WACKメンバーの足形もあるという。
鑑賞者が作品を見るだけの一方通行の展示ではなく、来場者と展示の主人たるWACKメンバーが間接的な形で交流できる本展は、スリルと夢にあふれている。
<教室>のタイムテーブル

『SCHOOL OF WACK』は11日間という短い期間での開催。展覧会の来場チケットは好評で既に完売してしまっているが、メンバーがランダムに来場し様々なチャレンジをする<教室>の様子はオンラインでの生配信もされており、そのチケットは現在も購入可能だ。ライブと共通する高揚感と熱量があり、ファンの夢とメンバーたちの魅力の詰まった本展、是非堪能していただきたい。

文・撮影=中野昭子

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