L→R れ子ちゃん、尾崎由香

L→R れ子ちゃん、尾崎由香

【尾崎由香×コレサワ
インタビュー】
正反対のふたりだからこそ
生まれたラブソング

声優として活躍する尾崎由香と、シンガーソングライターのコレサワ。タイプの違うふたりが尾崎の新作ミニアルバム『NiNa』の収録曲「デートに誘うの」でコラボした。お互いの魅力を引き出し合ったとても素敵な楽曲に仕上がっている。同曲が誕生した経緯から、ふたりの恋愛観などをじっくりと話してもらった。

コレサワさんの大ファンだったんです
楽曲をお願いしたら奇跡が起きました

尾崎さんのミニアルバム『NiNa』の収録曲「デートに誘うの」は、コレサワさんが楽曲提供をしていますよね。すごく意外な組み合わせだったんですが、今回のコラボはどのような経緯で実現したのでしょうか?

尾崎
私がコレサワさんの大ファンだったんです。よくカラオケでも歌っていましたし、ソロライヴの時はコレサワさんの衣装を参考にさせていただいたんですよ。それくらい好きだったので、ダメ元で楽曲をお願いできないか訊いてみたんです。そしたら快諾していただいて、この奇跡が起きました! 決まった時は夢のようでしたね。
コレサワ
そう言ってもらえてすごく嬉しいです。以前からファンでいてくださったことはスタッフさんから聞いていたんですが、まず楽曲提供をする際は、その方の声を聴いて、ちゃんと愛を持ってできるかできないかを判断させていただいているんです。そこで本当に可愛い声だったので、私の曲に合うかもしれないと思い、“ぜひお願いします”と答えたんです。

もともと尾崎さんはコレサワさんのどういうところが好きだったのでしょうか?

尾崎
とにかく憧れるんです。歌詞も共感しますし、中でも「SSW」(2017年8月発表のアルバム『コレカラー』収録曲)という曲が大好きなんですよ。好きな人にフラれている立場なのに強く生きている女子を描いていて、とてもいいなと思ったんです。私もこんなふうに強く生きたいと思い、背中を押してもらえた気がしたんですよね。そういう歌がコレサワさんの中にはたくさんあって、すごく好きで聴いています。
コレサワ
いや~、照れます(笑)。こんなことを直接言われることがなかなかないので、今のこの瞬間を大事にします!(胸に手を当てる)
全員
あははは。

この曲はどのように作られたのでしょうか?

コレサワ
楽曲を作る時は提供させていただく方とまず会うことにしているんですが、今回も会わせていただいた時、LINEを交換したんです。そこで恋愛観を訊いて、考え方などを教えてもらった上で歌詞を書きました。
尾崎
その会話があったからこそ、この歌詞になっていると思うんですよ。最初に歌詞をもらった時、すごく自分らしさを感じたので感動しました。
コレサワ
良かった! 話していると尾崎ちゃんは恋愛に対して奥手なことが伝わってきたんです。中でも、恋愛に対して積極的になれないという話をしてもらった時に、それなら曲の中では積極的になってもらいたいって思ったんですよ。それに、いつか王子様が現れた時に、ちゃんと積極的になれたらいいなという私の妄想や願いも入りつつ、この歌声でこの主人公を歌ってもらったら合うと思って作りました。
尾崎
実際に歌ってみたら楽しくて! レコーディングではコレサワさんにディレクションをしていただいたのですが、その時はちょっと緊張しました。
コレサワ
いや〜、あれは緊張すると思いますよ(笑)。
尾崎
目の前に作った人がいらっしゃるんですからね。
コレサワ
私は自分が歌わないからこそ、“ディレクションってこんなにいい気分なんだ”って思いました(笑)。

あはは! 歌いませんからね。

コレサワ
そうなんですよ。いつも私はディレクションされる側なので、ふんわりした指示が来たりすると“どうやったらええねん!?”って思っちゃうんです(笑)。でも、尾崎ちゃんはちゃんとすぐに吸収してくれて歌ってくれたので、私も楽しくレコーディングすることができました。
尾崎
私に対してのふんわりとした指示はまったくなかったですよ〜。
コレサワ
それは私がされたら嫌なので(笑)、なるべくふんわりじゃないように伝えるよう頑張りました!
尾崎
ちゃんと伝わりました!
コレサワ
良かった~(笑)。

ディレクションすることでどのようなことを感じましたか?

コレサワ
声が通るんですよ。声優さんをやられていることもあって、パーン!と高音を当てるのはすごいと思いました。普段の話し方からも息が通っている感じがあって、“すごいな! いいな〜”と思いながら聴いていました。Bメロの表情がちょっと変わるところもいい感じに歌ってくれて、本当に満足しています。
尾崎
安心しました。私は歌ってみて、こうやってリズムを取るんだということに気づいたんです。それが何かに染まっていく感じがして楽しかったですね。もちろん難しさもあるんですけど、やるたびに染まっていくので、その感覚が新鮮でした。
コレサワ
自分で作っていて、“難しいだろうな”というところもあったんですが、“それは乗り越えてくれるだろう”という確信があったんです。その期待を込めて作ったんですが、見事に乗り越えてくれたので感動しました。

この曲の主人公に対してどんなことを感じましたか?

尾崎
自分に近いんですよ。言いたいことが言えないけど、でも言いたいって思っていて…。頭で考えてしまうタイプでもあるので、そこが歌詞に投影されていて、この曲の主人公と気持ちが通じ合う感覚がありました。

先ほどコレサワさんがこの曲を聴いて“ぜひ積極的になってほしい”と言っていましたがいかがですか?

尾崎
確かに、この曲を聴くとちゃんと気持ちを伝えないとダメだなって思いますね。何か言えない自分がいるからこそ成長しようと思えますし、仕事の前に“これは言わなくちゃ”と思った時に聴くようにしています(笑)。

すでに応援歌になっているんですね。

尾崎
はい! “デートに誘うの”というタイトルになっていますが、いろんな場所で私の背中を押してくれる曲になっています。
コレサワ
それは良かった!
L→R れ子ちゃん、尾崎由香
尾崎由香
コレサワ
ミニアルバム『NiNa』【初回限定盤】(CD+DVD)
ミニアルバム『NiNa』【通常盤】(CD)

OKMusic編集部

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