松本大洋氏が描いた、犬王と友魚(ともな)

松本大洋氏が描いた、犬王と友魚(ともな)

湯浅政明監督「犬王」松本大洋氏のキ
ャラ原案を初披露 伊東伸高、松本憲
生ら制作スタッフも明らかに

松本大洋氏が描いた、犬王と友魚(ともな)(c) “INU-OH” Film Partners 2021年公開予定の湯浅政明監督による劇場アニメ「犬王(いぬおう)」の最新情報が発表され、漫画家の松本大洋氏によるキャラクター原案が披露された。また伊東伸高、松本憲生らメインスタッフも明らかとなった。
 同作は、南北朝~室町期に活躍した能楽師・犬王の一生を描いた古川日出男氏の小説「平家物語 犬王の巻」を原作にしたミュージカルアニメ。「逃げるは恥だが役に立つ」の脚本家・野木亜紀子がアニメ映画の脚本に初挑戦し、「夜明け告げるルーのうた」「きみと、波にのれたら」など湯浅監督作を手がけてきたサイエンスSARUがアニメーション制作を担当する。
 このほど披露された松本氏によるキャラクター原案は、同作の主人公である犬王と盲目の琵琶法師・友魚(ともな)の2人。湯浅監督は、「犬王は不遇の中にあっても、とことん明るく、自分の生き方を自分で決める存在。友魚は盲目の琵琶法師で耳に聞こえたものから、世界を認識していく。明るくて自分を肯定する力が強い犬王に出会って、心を開き、2 人でどんどん人気者になっていく」と物語の一端を明かし、キャラクター原案について「松本大洋さんらしい流麗な雰囲気を映像でも再現したい」と述べている。
 メインスタッフも明らかとなり、キャラクターデザイン・作画監督を多くの湯浅監督作品でタッグを組んできた伊東伸高、美術監督を「ねこぢる草」の中村豪希、メインアニメーターを「四畳半神話大系」「映像研には手を出すな!」などの湯浅監督作品に参加した松本憲生が担当する。
 「犬王」は、初のオンライン開催となるフランスの国際映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭 2020」(日本時間6月15日午後4時から開始)内のプログラム「Work in Progress」に選出されており、プログラム内の動画で湯浅監督のコメントとともに制作中のアニメーションの一部が公開される。

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