情景を描く、yewの豊かなサウンド

音楽はいろんな側面を持っている。感情を伝えたり、人の心を癒したり、芸術として文化を受け継いだり。情景を描いて見せるのも音楽の持つ側面のひとつなのだと、yewの作品を聴いていると実感する。

yewは、大阪を拠点に活動する音楽家だ。アレンジャーやサウンドプロデューサーとして、そのセンスを遺憾なく発揮している。
一聴すると情景が目の前に広がっていく音楽を得意とし、登場人物や天気、場所、匂いなど、あらゆるものを音で作りあげていく。アコースティックなサウンドにもエレクトリックなサウンドにも精通しているからこそ、柔軟に情景を描いていくことができるのではないだろうか。

先日配信が開始された『Butterfly』は、デジタルシングルとしてリリースされた作品。作詞とボーカルにはLuschelを迎え、自然のなかに身を委ねるような暖かみのある世界を描く。ストレスフルになりやすい心を、そっと救ってくれる1枚だ。