小倉 唯

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【小倉 唯 インタビュー】
今だからこそ伝わる
メッセージを秘めている

声優・アーティストとして活躍する小倉 唯がTVアニメ『シャドウバース』のエンディングテーマ「ハピネス*センセーション」をリリース! 作品に登場するキャラクターの気持ちに沿った楽曲ではあるが、困難な状況の今だからこそ強く響くポジティブなナンバーに仕上がっている。

自分の好きという気持ちを大事にして
進んでいくことで見える未来がある

エンディングテーマを担当されたTVアニメ『シャドウバース』は、小倉さんにとって非常に思い入れのある作品だそうですね。

『シャドウバース』はもともとアプリゲームからスタートした作品なのですが、実はそのアプリでルナというキャラクターを演じさせていただいていて。『シャドウバース』はとても人気のあるコンテンツですし、カードゲームの面白さだけではなくストーリー要素も強い作品である分、キャラクターを演じていても強い思い入れがありました。今回アニメ化されて新たに黒羽アリスという違った役を演じさせていただき、しかもまさかエンディングを歌えるとは思っていなかったのでとても嬉しかったです。

その「ハピネス*センセーション」は明るい未来に向かうポジティブな楽曲ですが、制作はどのようなかたちで行なわれたのでしょうか?

アニメの制作側の方からいくつかリクエストがありました。本編はわりとバトルシーンが多いんですが、エンディングはどちらかと言うと主人公たちの気持ちを汲み取ったような、平和な雰囲気にしたいと。プラスアルファで私自身がどういう表現ができるかを考え、曲の雰囲気や歌詞を詰めていって。曲を選定して確認したあと、具体的な雰囲気やアレンジについては作曲家さんや編曲の方にお任せして進めました。

サウンドは随所にホーンが散りばめられていて、感情が湧き立つようなものに仕上がっていますね。

すごく好きなアレンジです。聴けば聴くほど深みが増す楽曲なので、アニメとエンディングと併せて、毎週聴いていくたびに好きになってもらえる曲になったのではないかと思っています。

歌詞で気に入っているフレーズは?

サビの《好きと好きが止まらない この気持ち/何より大きな エネルギーになってく》というところは、本当に作中のキャラクターたちの心情と一致しますし、この表現がすごく好きです。ミュージックビデオのダンスの振付も“好きという気持ちがエネルギーになっていく”という様子があふれた表現になっていて。だから、そこは特に気持ちを込めて歌わせていただきました。今はこういった大変な時ですけれど、やはり何かしらの困難を乗り越えていく時には、自分の好きという気持ちだったり、好奇心を大事にして進んでいくことで見えてくる未来があるのかなと。もととなったのは作品に登場するキャラクターの気持ちなんですが、みなさんの日常の何気ない“好き”という感情にも寄り添えるんじゃないかなと思っています。

確かに緊張感の続く日常の中で「ハピネス*センセーション」を聴くと気持ちがリセットされて、自然と気持ちが上向いていきます。

本当にたまたまなんですが、今だからこそ伝わるメッセージというものを、この楽曲は秘めていると思います。

この曲を歌っていて思い浮かぶ風景はありますか?

自然の風景が浮かんできました。曲もとてもさわやかな感じなので、素敵な景色の中で、まだ見ぬ未来の世界に向かって前向きに空に向かって歩んでいくという絵が見えて。そういったところをジャケット写真やミュージックビデオで反映させてもらいました。歌詞の中にも空とか虹とかが出てくるので、歌っていても開けた空間や世界が想像できたんだと思います。

小倉さんのジャケット写真とミュージックビデオは毎回、非常に凝った内容になっていますが、今回はどのようなこだわりがありますか?

ジャケット写真は青い空模様を背景にシャボン玉が飛んでいて、その中で艶やかなピンクのワンピースを着ているんです。あと、風船を持って、ちょっと未来を見てるような写真といったように、今回は空やシャボン玉、風船などがキーワードになっています。ミュージックビデオは外出自粛要請が出るよりも前に沖縄の無人島で撮影をしました。かなり開けた世界で、本当に初夏という言葉が似合うさわやかでキラキラした映像になっています。

ダンスについては?

今回の楽曲はダンサーズも一緒に踊っているんですが、振付は思っていたよりもとてもハードでした(笑)。結構パワフルな感じになっています。あとは、“みんなで一緒に歩んでいくことで見える世界”というのもひとつのテーマになっていて。アニメの中でも一緒に戦う仲間たちがいて、そこで“好き”という気持ちがさらに高まるというメッセージを込めているんです。それを表現するために、今回はダンサーズにはダンスだけではなく、女優さんとしてもミュージックビデオに参加していただきました。“いろいろな困難を乗り越えながら、最終地点に向かっていく”という様子を描いてるドラマパートもあるんです。

女優に挑戦というのは、ダンサーさんも貴重な経験だったのではないでしょうか?

みなさん、初めての経験だと言っていました。でも、ずっとツアーなどで一緒に回ってるメンバーだから、すごく楽しくて。私ひとりだと出ないような表情や雰囲気も出ているんじゃないかと思います。実は、今回は衣装も私が監修させてもらっているんですよ。それぞれのメンバーに合った服装を一緒にフィッティングで選んだりして。みんなで並んだ時のバランスなどもありますから。私にとっても貴重な体験でしたし、ちょっとプロデューサー気分でした(笑)。
小倉 唯
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シングル「ハピネス*センセーション」【期間限定盤】(CD+DVD)
シングル「ハピネス*センセーション」【通常盤】(CD)

OKMusic編集部

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