池田エライザ、初監督作『夏、至るこ
ろ』が海外映画祭で上映へ 第21回全
州国際映画祭に正式招待

映画『夏、至るころ』が韓国で5月28日より開催される第21回全州国際映画祭に正式招待されることがわかった。
『夏、至るころ』は女優の池田エライザが初監督した長編映画。福岡県田川市で育った幼なじみの男子高校生ふたりを軸に、青春時代の後悔や挫折、人生の希望や家族の愛を描いた作品だ。ドラマ『his〜恋するつもりなんてなかった〜』(メ~テレ)の倉悠貴が主演するほか、石内呂依、さいとうなり、リリー・フランキー、原日出子、安部賢一、杉野希妃、大塚まさじ、高良健吾らが出演している。
映画『夏、至るころ』
映画『夏、至るころ』
本作は、全州国際映画祭の“シネマ・フェスト部門”にて上映される予定。同部門には、『蜜蜂と遠雷』『Red』も選出されている。池田監督、全州国際映画祭プログラム・ディレクタームン・ソク氏のコメントは以下のとおり。
池田エライザ(監督)
『夏、至るころ』が全州国際映画祭に正式招待されました。池田組、キャスト、スタッフ共々光栄な気持ちです。自粛が続く中、外の香りに想いを馳せている方々へ、一足早く夏の香りをお届けできることを嬉しく思います。何年経っても、あの夏のことは忘れないだろう。きっとそう思える夏を切り取ってまいりました。少年少女ら特有のきめ細かい感情と、和太鼓の爆発的な音に、身を委ねていただければ本望です。
ムン・ソク(全州国際映画祭プログラム・ディレクター/映画雑誌『シネ21』元編集長)
池田エライザ監督は、韓国でも女優としてよく知られています。監督デビュー作を全州で初めて上映できることになり、プログラマーとして、とても光栄に思っています。『夏、至るころ』(英題:Town without Sea)は俳優出身である池田監督の演出力が余すことなく発揮されているように感じます。新人俳優からでも良い演技を引き出すことは優れた演出家の美徳とされますが、この映画こそ、まさにそのケースだと言えるでしょう。監督がまだ24歳であるにもかかわらず、デビュー作でこれほどの演出力を見せてくれたことに大変驚かされました。あまりに称賛しすぎることは、図らずも監督の未来の妨げになるかもしれず、この辺で終わりにします。しかし、池田監督がこの映画でも引用しているモーリス・メーテルリンクの『青い鳥』の一節のように、“(演出家としての)幸福は遠くではなく、近くにある”とお伝えしたいです。この映画の舞台である田川の美しい景色、翔と泰我が都に出会うシーンや、三人がプールで騒動を繰り広げるシーンはとても美しかった。そして何より、映画のハイライトにあたる後半の祭りのシーンが最も印象的でした。翔と泰我の感情が激しくぶつかり合い、劇的に緊張し高揚するシーンだからです。そこからエンディングまで一気に駆け抜けるテンポが非常に爽快でした。そして、深く余韻が残るラストシーンでした。
『夏、至るころ』は2020年日本公開予定。

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