【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#142
ロックミュージシャン・甲斐よしひろ
の言葉

作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。

プロフェッショナルでバンドを続けてい
くっていうことは奇跡ですよね

より

2019年に、デビュー45周年を迎えた甲斐よしひろ。インタビューでは、これまでの音楽活動を振り返りながら現在の心の内を語っている。かつて、コンサート会場はスタンディングオベーションで席を立つことさえも許されない時代があった。そんな常識を甲斐は「2年かけてイベンターと一緒に全国の会場担当者を説得して、やっと自分の席を立つのはOKになったんです」と打ち破っている。まさしく、日本におけるロックバンドのパイオニアなのである。今回の名言は、一度の解散を経て、45年間も一線で活躍し続けきたロックバンドの “誇り”そのもの。「これにすべてを賭けるという思いでやっている」、「ライブは一瞬一瞬が命」など、このインタビュー記事には、表現者が輝き続けるためのヒントが散りばめられている。

甲斐よしひろ (かいよしひろ)
1953年4月7日生まれ、福岡県福岡市出身。ロックミュージシャン、甲斐バンドのボーカル、作詞家、作曲家、音楽プロデューサー。1974年、『第3回ハッピー・フォーク・コンテスト』全国大会において、「ポップコーンをほおばって」で優勝。同年、甲斐バンドを結成し、「バス通り」でデビュー。1978年、ソロによるカバーアルバ厶『翼あるもの』をリリース。同年、「HERO(ヒーローになる時、それは今)」が、約180万セールスを記録する大ヒット。1986年、甲斐バンド解散。1987年、1stソロアルバム『ストレート・ライフ』をリリース。1996年、期間限定で甲斐バンドを再結成。1999年 、甲斐バンドの活動を再開。2008年 、甲斐バンドとしてツアーを開催。2009年、甲斐バンドとして本格的に活動再開する。バンドとしては8年ぶりのオリジナルアルバム『目線を上げろ』をリリース。2011年、東日本大震災の被災者支援のためにセルフカバーした「光あるうちに行け 2011」を配信。4月25日から、東京、横浜、大阪、名古屋にて<THE KAI BAND Billboard LIVE & BlueNote 2020 EastへWestへ>ツアーを展開予定。
仲村 瞳(なかむらひとみ)
編集者・ライター。2003年、『週刊SPA!』(扶桑社)でライターデビュー後、『TOKYO1週間』(講談社)、『Hot-Dog PRESS』(講談社)などの情報誌で雑誌制作に従事する。2009年、『のせすぎ! 中野ブロードウェイ』(辰巳出版)の制作をきっかけに中野ブロードウェイ研究家として活動を開始。ゾンビ漫画『ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ~童貞SOS~』(著・すぎむらしんいち/講談社)の単行本巻末記事を担当。2012年から絵馬研究本『えまにあん』(自主制作)を発行し、絵馬研究家としても活動を続ける。2014年にライフワークでもある昭和歌謡研究をテーマとした『昭和歌謡文化継承委員会』を発足し会長として活動中。

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