次なる線を見据えた特異点Lead、9枚目のアルバム登場。初恋を歌った曲も!?

次なる線を見据えた特異点Lead、9枚目のアルバム登場。初恋を歌った曲も!?

次なる線を見据えた特異点Lead、9枚
目のアルバム登場。初恋を歌った曲も
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期待されてるのが嬉しい
──UtaTenの「公開が待ち遠しい歌詞ランキング」で、ニューアルバム『SINGULARITY』の収録曲が、1位~4位を独占しました。
鍵本輝:ありがたいことですよね、本当に。
谷内伸也:本当にありがとうございます。
古屋敬多:ありがとうございます!
鍵本輝:そんなに僕たちの曲を待っていてくれている、期待度があるんだってわかって、本当に嬉しいですね。
谷内伸也:『Milk Tea』のティザー映像を先に公開したのもあって、そこも大きく影響しているのかなって思いますけど、でも、ここまでの結果になるとは思わなかったですね。手間がかかるじゃないですか、投票するのって。

──アクションしなきゃいけないですからね。投票ってシステムは、すごく能動的な方法だから。
谷内伸也:そうなんですよね。だから気持ちだけじゃなく、実際にアクションを起こしてくれたのが、とても嬉しくて。
古屋敬多:ただ、1~4位独占には、本当にびっくりしました。早く、アルバムも聴いて欲しいなと思います。

──『Milk Tea』は、ロマンティックなバラードですね。
鍵本輝:Leadは、ダンスが軸にあるグループなので「踊れるバラードが欲しい」ってオファーをさせてもらったんです。そしたらこの曲が出来あがって来たんです。バラードとして届けるには、歌に集中して踊らないっていう方法もあるとは思うんですけど、やっぱり自分達は踊りたいっていう。そこはずっと譲れない部分なんです。
だから、つい身体がのってしまうような、揺らしてしまうような、踊れるバラードを探していましたね。なんでも踊れますよっていうのを提示していきたいって中に、バラードって選択肢があるって感じなんですけどね。
Milk Tea 歌詞 「Lead」
https://utaten.com/lyric/sa19121059
──踊りやすい曲、踊りにくい曲があるとしたら『Milk Tea』は、どっちに入る曲?
鍵本輝:踊りやすい曲だと思います。
谷内伸也:ベースラインがしっかりしていて、緩急もある。ラップのあたりでビートが半分になってトラップっぽくなったりしますしね。だからリズムもとりやすいし、変化もわかりやすい。照明とかの相性もいいのかな、と。可視化するのには、すごくいい曲だなと思います。
IMAXみたいな曲になっている
──収録曲の「Seasons」。こちらもミディアムバラードで、テンポは早くないけど、リズムが前に出てる曲ですよね。
谷内伸也:そうですね。Aメロとかはゆったりだけど、Bから4つ打ちになって急に疾走感が増していく感じ。僕の中では、風をあびているって情景が浮かぶ曲です。

──確かに。視覚以外の五感に訴えかける言葉もありますよね。「風」で触覚、「花」で視覚と嗅覚、とかね。
鍵本輝:そうですよね。IMAXみたいな曲になっていると思う。
Seasons 歌詞 「Lead」
https://utaten.com/lyric/mi20022603
──アルバム『SINGULARITY』の全体的な、歌詞のテーマでメインとなっているのが、ラブソングであること。そこも、ブラックミュージック然としてると思うし、そこにこのグループの信念を感じました。そこで伺いたいのが、皆さんが思うラブソングについて。ブラックミュージックそのままの解釈じゃないと思ったんですよ。言葉の使い方とか、もっというと、根本に流れている気持ちとかね。
谷内伸也:寄り添うっていうところかな、違いは。

──あぁ、なるほど。確かに、ブラックミュージックにはあまりないスタンスですね。
谷内伸也:あとは、聴き手がイメージできる余白があるところとか。だから聴き手の解釈が入れられる。聴き手が主人公になれると思うんです。そういう余白があって、寄り添うっていう形が、僕自身も好きですし、自分が書くとしたら、そこを大事にしたい。
ラブソングは魂を届けるもの
鍵本輝:僕は、ラブソングをひとつの作品だと思っています。ひとつのラブストーリーがあって、そこを届けたいと思うし、感じるものがあったら感じて欲しい。自分自身が、普段、音楽を聴いてる時の話になるんですけど、音楽が生活にすごく入り込んているものだと思うんですよね。ラブソングに限らず、音楽全般、そうだと思うんですけど。
普段から生活の中にあるものだと思っている。その生活にちょっと花を添えてくれるのも音楽だし、気分を変えてくれるのも音楽だと思う。もし“鍵本輝”ってストーリーがあるとしたら、そこに1個1個挿入歌として入って来るっていう感覚。

──あぁ、自分が主人公の映画のサウンドトラック的な。だから挿入歌。
鍵本輝:そうです。だからリスナーに対してもそういう風に感じて欲しいなと思いますね。自分の人生を、よりロマンティックに、ドラマティックにしてくれるのがラブソングなんじゃないかと思ってます。
古屋敬多:個人的にもラブソングは大好きですね。カラオケでも歌いますし。最近、あんまりこのメンバーで行ってないけど……。
鍵本輝:ライブ後に、よく行ってたね(笑)。
古屋敬多:そうそう。

──ライブだけではまだ歌い足りなかったってことでしょうか?
鍵本輝:そうですね(笑)。
古屋敬多:ライブの余韻をそのまま、カラオケに……みたいな(笑)。そんな時、僕が歌うのは、邦楽でもラブソング系が多かったですね。僕、Boyz II Menがすごく好きなんですけど、彼らの曲の中でも、特にスウィートな歌が好きで。初めてBoyz II Menを初めて聴いた時に、ものすごく感動したんですよ。
涙が出るくらい感動して……なんでだろうって考えて、それってたぶん、ソウル=魂で歌っているからなんじゃないかなってところに、行きついたんです。そこから、歌、特にラブソングなんかは、魂で歌うものなんだっていう風に、だいぶ意識が変わった。聴いてもらう以上は魂を揺さぶりたいし、感動を届けたいと思うんですよ。だから、ラブソング=魂を届けるものなのかな、と。

──ソウルって、ソウルならではの歌い方がありますよね。ソウルのこぶしとか、裏声でのアドリブとか。でもLeadさんはそうじゃない。
谷内伸也:やっぱりビートにのりながら歌うっていうのがLeadの基本にあって。そこは、ソウル然、ブラックミュージック然とした歌い方とは別物だって考えがあるんですね。
ポップミュージックって考えた時に、やっぱりビートが主体だな、と。だからそこはビートに忠実に歌うっていうスイッチが入るんです。ポップミュージックとして、わかりやすく、聴き手を考えて歌った方がいいのかなって思ってますね。こういう風に意識が変わったのは、だいたい10年くらい前なんですけど。
鍵本輝:すごいこねくり回したり、ライブでも(CDとは)歌い方を変えたり、洋楽然とした形にしたりとかを多くやっていた時期もあったんです。でも、聴き手にあまり響かなかったんですよね。
逆に(原曲と)変えないで欲しいって声があったくらいで。僕の中では、ひとつの壁にぶちあたったんです。ファルセットとかいろんなテクニックを駆使して歌うのも、自分の中ではすごく気持ちいい。でもそれを求めていない人もいるんだなとわかったんです。そこはバランスで使い分けないといけないんだなっていうのがわかって。そこからは、ポップミュージックとしてのバランスを大事に作品作りをしてきました。

──そのバランスのひとつが、ビートだったり?
谷内伸也:そうですね。だからわりと僕らは、子音をたててやるっていうのがサウンド面では強い気がしますね。だからラップでも韻をふむとか、全体的なフロウとかよりかはちゃんと刻むっていう方に意識が向いています。

初恋って素敵だな
──では収録曲について伺います。輝さんが作詞・作曲した「Just Love You~青春白書~」について。
鍵本輝:単純に自分がバラードが好きで、作曲の際には、バラードを作っちゃうってクセがあるんですけど(笑)。この曲で何よりも大切にしたかったのは、歌詞のテーマですね。最近 “初恋って素敵だな”って思うことが結構あって。例えば映画で言うと「君の名は。」と、か。学生の頃の、好きだけど、どうしようもない気持ちってすごくいいなぁ、キラキラしている感じって素敵だなと思ったんです。
そういうのを歌詞にして曲に出来たら素敵だなと思い、書き進めていきましたね。ティーンエイジャーの時の恋ってなんか勢いもあるけど、でも恥ずかしさが先にきて思うように踏み込めなかったりとか。いろいろもどかしい自分、でも好きなのにみたいな……そういう気持ちを歌詞にしました。
Just Love You ~青春白書~ 歌詞 「Lead」
https://utaten.com/lyric/mi20022605
──20代の頃だったら、初恋をテーマに歌詞を書こうと思ったりしましたかね?
鍵本輝:その頃だったら、もし“初恋”ってテーマを選んだとしても、言葉を選び過ぎてダメになっていたかもしれないですね。20代の僕の場合だと、下手なギミックを使い過ぎてたんじゃないかな、と。今、30代になって全部とっぱらって、曲の年齢に寄せた書き方が出来るようになったっていう感じで。

──曲の年齢っていうのは、初恋とした時の年齢?
鍵本輝:そうです。

自転車で2人乗りした思い出
──伸也さん、敬多さんに伺います。『Just Love You~青春白書~』の中で、自分の学生時代を思わせるワンフレーズを教えてください。
谷内伸也:歌詞もそうですけど、曲でまず情景が浮かびますね。あとはまぁ……初恋あるあるになりますけど、悪戯しちゃって素直になれず……っていう状況が描かれてるんですけど、そこは僕もあったなぁって。この歌詞、曲は聴いてても気持ちが若返りますね。

古屋敬多:2番のBメロに“夕暮れ”って言葉が出てくるんですね。僕、昔を思い出すと、なぜか夕方を思い出しちゃうんですよね。なんかこう……下校を思い出す。僕の地元は田んぼと山ばっかりで。通学路のそういう景色で、当時友達と自転車で2ケツしたのを思い出しますね。
──しかし、どうしてでしょうね。好きな子に意地悪しちゃう男の子。大人になってみてどう分析します?
谷内伸也:そのすべてを語っている歌詞が「もしバレたら茶化されるのに」って部分だと思うんですよね。茶化しがちだし、茶化されたことに対して傷つきがちだし。

──なるほど。照れからの行動でもある?
3人:あるでしょうね。

──年齢を重ねても、その照れは無くならないですよね? 好きな女性に対する男性の照れ。
谷内伸也:そうですね。
鍵本輝:なかなか積極的にはなれないですかね。
古屋敬多:あるでしょうね。
谷内伸也:素直になれたら大丈夫なんでしょうけど、そうなれないんですよね。
心理テスト?(笑)
──わかりました。シングルにもなった『Summer Vacation』の歌詞の中からひとこと拝借して、皆さんに伺います。“情熱”と聞いて、最初に思い浮かべるのは何ですか?
3人:おぉ~。
鍵本輝:心理テストですか?(笑)

──あははは(笑)。それっぽい質問でしたね。心理テストでないです。本来であれば“あなたが今、情熱を1番注いでいるものは何ですか?”とかいう質問を投げるんですけど、あえてもっと漠然とした質問にしました。皆さん、すごく自分をわかっていて分析力もあるので、そこに甘えました。すみません!
鍵本輝:いえいえ(笑)。パッと思いつくのは、無我夢中って言葉。あることに対して無我夢中になれる状態ですね。
僕だったら、クリエィティヴなことだったら、ずっとやってられる。ご飯を食べる時間があるんだったら、何かをずっと作っていたいなと思うし。
Summer Vacation 歌詞 「Lead」
https://utaten.com/lyric/qk19067039
──そのクリエィティヴな中でも、1番夢中になれるものは?
鍵本輝:今は、映像編集ですね。音楽を作るのも好きですけど、音楽は頭を使わなくちゃいけないから。
谷内伸也:映像は感覚的にできるってことだ。
鍵本輝:そうそう。映像は、基本、そんなにルールないと思っているから。感覚的にやれるっていう意味では、ストレスフリーなんですよね。

──伸也さんいかがです?
谷内伸也:輝に近いんですけど、何かを犠牲に出来るものっていう感じ。これのためやったら、自分が欲しているものも犠牲にしてそこに夢中になれる。何かを犠牲にする覚悟だと思いますね。

情熱=Lead
──敬多さんいかがです?
古屋敬多:今、順番が回ってくるまで、すごく考えた結果……出て来たのが“Lead”ですね。
鍵本輝:正解や。1番の正解!
古屋敬多:今回の『SINGULARITY』を作る時もそうでしたけど、みんなのあれやりたい、あれを目指したいとかいろんな思いが詰まって作品になって、そしてライブが出来あがっていく。これは間違いなく情熱そのものなんじゃないかと思うんです。情熱が集まったものがLeadなのかなと思います。
谷内伸也:『SINGULARITY』も、今までの最高をこえていきたいっていうので“ブレイクスルー”っていうを初めにテーマに掲げたんですね。そんな中、輝からそのテーマをふまえた『SINGULARITY』ってアルバムタイトルの提案があったんです。
鍵本輝:常にライブを作っていく中で過去の自分たちを越えていこう、前回のライブの勢いだったりクオリティーを越えて最高を塗り替えていこう、と。これは常にそれそれが胸に持っている気持ちで、Leadのテーマでもあるんです。
そしてそこをあえてアルバムのタイトルに持ってきたって感じですね。あとは、20周年が直前まできてるので、今、特異点(=SINGULARITY)を迎えておこうと思っていて。特異点を迎えて、20周年でさらに向こう側に行きたいです。
「オレら」を使った1曲
──なるほど。アルバム『SINGULARITY』からもう1曲ピップアップします。「Ride On Music」についてですが、この曲の1人称だけ「オレら」って使ってるんですよね。

鍵本輝:そう言われればそうですね。「オレら」ってあんまり使わない。

谷内伸也:この「Ride On Music」は、自分たちのルーツ、そのものって曲なんですよね。サウンド的にはブレイクビーツが入ってたりとかして、Leadのルーツを軸に歌詞も書いていった感じだから、自然に「オレら」って出てきましたね。

──なるほど。ある意味、レぺゼン(※編集部註:ヒップホップ用語。直訳は「~出身」という意味だが、広い意味で自己紹介と同義語で使われることもある)ですね。

3人:そうです、そうです(笑)。
谷内伸也:それこそ、サンプリング(※編集部注:既に存在する音源や言葉を、自曲の楽曲の一部として使用すること)とかね。リリックもサンプリングしてる部分があるくらいで。権利の問題もあるんだろうけど(笑)。
──ありますけど……でも、サンプリングって手法は、リスペクトの証だと思いますし。
谷内伸也:そうなんです。サンプリングする美学を教えてもらったから、リスペクトの意味を含め入れたんですね。リリックに限らずなんかっぽいなってフレーズも散りばめられてますし。そこも僕らの遊び心だと思って聴いてもらったら嬉しいですね。

ダンスで観せる1曲とは?
──このアルバムの収録曲の中で、ダンス面で最も見せ場が多い曲は?
鍵本輝:ゴリゴリなのは「H I D E and S E E K」かな。
▲H I D E and S E E K MV Teaser / Lead

谷内伸也:フォーメーションもすごく変わるので、踊ってるのも楽しいけど、観ててもすごく楽しんでいただけると思います。

──今おっしゃった「ゴリゴリな踊り」というのは?
鍵本輝:歌い手を無視した踊りってことです。

──それは、歌うことを考えて無いダンスってこと?
鍵本輝:そうです。歌うことを前提としていない踊り。

──えぇえー!(驚愕) 
谷内伸也:そういう風に振り付けもされてます。

──なんですか、それは!そんな前提あっていいの?(一同爆笑)
鍵本輝:僕らの曲には、そういう曲が結構ありますけど……今回のは正直、難しいですね。
谷内伸也:でも、うちらの先輩には、それをサラッとやっちゃう方々がたくさんいらっしゃるので…(笑)。

──あぁ、そうか。同じ事務所のISSAさんとか三浦大知さんとかですか?
3人:そうです、そうです。

──“それぐらい出来るでしょ、当たり前でしょ”というのがあるのか(一同爆笑)。
鍵本輝:(笑)。とはいえ、こんなにも跳ねて踊りながら歌う曲はLeadでもなかなか無いんですよね。常に小さくジャンプしている状態というか。そういう意味では、かなりチャレンジングな曲なんです。これから、ライブに向けて、他の曲もどんどんダンスが完成していくと思うんですけど、やっぱり「シンギュラリティ」とかは、ダンス的にもチャレンジングな曲になりそうですね。
谷内伸也:「限界を越えていくぞ」って気持ちをパフォーマンスでも見せたいですし、Leadの強さを見せたいですね。
古屋敬多:そのパフォーマンスと歌に、お客さんはどう反応してくれるのか、どう思ってくれるのか、今から楽しみです。
TEXT 伊藤亜希
PHOTO 片山拓
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