水樹奈々

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【水樹奈々 インタビュー】
巨大コンボイを駆る
水樹奈々が燃えた!

昨年開催された同名ツアーから9月15日に千葉・ZOZOマリンスタジアムにて開催されたファイナル公演の模様を収録し、特典映像には昨年5月5日に幕張イベントホールで行なわれた座長公演『水樹奈々大いに唄う 伍』などを収録したライヴ映像作品『NANA MIZUKI LIVE EXPRESS』。ZOZOマリンスタジアム公演を振り返りながら、映像でぜひ再確認してほしいポイントなどを語ってもらった。

新旧幅広いセットリストで、
自分の歩みを振り返るツアーになった

7年振りのZOZOマリンスタジアムは30代最後のツアーのファイナルであり、200公演目という特別な日でしたね。

はい。“LIVE EXPRESS”という、みなさんに音楽を届け、感謝の気持ちを届けたいという想いを込め、直球のタイトルを付けたツアーでした。「METANOIA」(2019年7月発表のシングル)をリリースした時期でもあったので新曲はもちろん、30代最後のツアーということでデビュー当初の曲からも選曲して。この日に披露した「真冬の観覧車」(2001年12月発表のアルバム『supersonic girl』収録曲)は18年振りに歌いました。新旧幅広いセットリストで、自分の歩みを振り返るツアーになったと改めて感じます。今年がちょうど歌手デビュー20周年イヤーになるので、節目を迎える前にこれまでの自分としっかり向き合うことができて、いろいろな発見がありました。出会ってきた作品や生み出してきたものがあったから今の水樹奈々があるということを再確認しながら、次はどんな曲を生み出したいのか、どんなことがしたいのか、未来へ向けたビジョンが見えてくるツアーになりましたね。

懐かしい曲は会場ごとに違うものを披露していたんですよね。

自分の年齢の39歳と感謝を届ける意味を掛けて“39(サンキュー)EXPRESS”というコーナーを作りまして(笑)、30代になって1度も歌ったことのない曲を選曲し、毎会場違う曲を披露しました。

聴く側としては懐かしさと新鮮さがあって楽しかったのですが、歌う側としてはどんなお気持ちでしたか?

20代だからこそのかわいい振り付けやポーズが付いた曲もあって、それも当時のまま再現したんですけど、振り付けを確認しようとしたら残っている映像がVHSのビデオテープしかなくて歴史を感じました(笑)。たどたどしいダンスを踊る自分を観て恥ずかしくもあり、ノスタルジックな気持ちにもなりましたね。ステージでは“あの時より成長した姿を観せられたらいいな”と気合が入りつつ、当時は気付かなかった曲の新たな表情も見付けることができました。

そもそもこの『LIVE EXPRESS』はどのようにテーマやタイトルを決めたのですか?

タイトルはギリギリまで悩みました。これは本当にふとしたことがきっかけだったんです。確か「METANOIA」のジャケット写真を撮影したあとだったと思うんですけど、次の現場へプロデューサーやファンクラブのスタッフさんなど、みんなで同じ車に乗って移動していて。その日中にタイトルを決めないと会報誌の入稿に間に合わないというタイミングで、車中でいろいろな案を出し合っている時、ふと窓の外を見たらトラックが走っていて、車体に“○○EXPRESS”と書いてあって。それを見たマネージャーさんが何気なく“EXPRESS?”と言ったのがピンときて、“それだ!!”とその場で決まったんです(笑)。

そこから設定や物語を考えるのは水樹さんなわけですが、お馴染みの乗り物は今回はコンボイという。

やはり“LIVE EXPRESS”ですから、直球でトラックしかないと思いました。すると、プロデューサーが“だったら、デコトラや!”って(笑)。とにかく派手で大きなものにしたかったので、海外仕様のコンボイにしました。そこから“トラックと言えば、襲われがち”という話に広がり(笑)、襲われたらヒーローが駆け付けるもの!ということで、ちょうど私が映画『キャプテン・マーベル』の吹き替えを担当した年でもあったので、それらを合わせてストーリーを考えてみようということになったんです。

なるほど! なので、運送会社の女性配達員がスーパーウーマンになるストーリーが生まれたわけですね。

とんでもない爆笑展開でスミマセン(笑)。

コンボイはとても迫力がありましたが、あれって公道を走れないですよね?

そうなんですよ。なので、今回のステージに合わせたサイズで制作し、分解して運んで会場で組み立てていたんです。他の会場ではあの大きさが入らないのでヘッドの部分だけで、ZOZOマリンの時にようやく全貌が明らかになりました。ぜひ映像でじっくり細部まで観てほしいです。

他に演出の面で“この曲を歌いたいからこういう演出がやりたい”と曲先行で思い浮かんだものはありました?

曲先行では「サーチライト」(2018年10月発表のシングル「NEVER SURRENDER」収録曲)ですね。昨年3月に愛媛のひめぎんホールで開催した『NANA MUSIC LABORATORY 2019 ~ナナラボ~』のリハーサル中に歌いながら浮かんだのですが、歌詞に《携帯のライトを翳して》というフレーズがあるから、歌詞と同じようにみんなで携帯のライトで照らし合えたら素敵なんじゃないかと思って。「サーチライト」は地元の愛媛を思いながら作った曲ですし、地元公演で新たなライヴのお約束が生まれることはとても嬉しいし、『ナナラボ』のステージからの光景がとても感動的なものだったので、ツアーでもぜひやりたい!と提案して、スタッフのみなさんに賛同していただきました。

客席から観てもとても感動的でしたが、ステージからだともっときれいな光景だったんでしょうね。

ペンライトやサイリウムのように全方向に光るものとは違って、携帯のライトは前方だけだから、ステージの私たちだけが味わえる本当に贅沢な景色でした。今回の映像にはステージ側から撮ったアングルも出てくるので、ぜひ観ていただきたいです!
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『NANA MIZUKI LIVE EXPRESS』ライヴ写真
『NANA MIZUKI LIVE EXPRESS』ライヴ写真
『NANA MIZUKI LIVE EXPRESS』ライヴ写真
『NANA MIZUKI LIVE EXPRESS』ライヴ写真
『NANA MIZUKI LIVE EXPRESS』ライヴ写真

OKMusic編集部

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