小林裕介&上田麗奈がストイックに挑
む「ダーウィンズゲーム」 小林から
スピンオフ作品の提案も

(c)FLIPFLOPs(秋田書店)/ダーウィンズゲーム製作委員会 1月3日から放送を開始する、人気異能力バトル漫画のテレビアニメ化「ダーウィンズゲーム」。主人公のカナメは、ある日突然“異能(シギル)”と呼ばれる異能力を駆使して戦い合う、生命を賭けた“ダーウィンズゲーム”に巻き込まれてしまう。急転直下の展開に戸惑うカナメを導くのは、“無敗の女王”と呼ばれる熟練プレイヤーのシュカ。1時間スペシャルでの初回オンエアに先駆け、カナメ役の小林裕介とシュカ役の上田麗奈に、同作の見どころや収録秘話を聞いた。(取材・文/黒峰澄一)
――本作「ダーウィンズゲーム」へは、どのような経緯で出演が決まったのですか。
小林:オーディションだったのですが、僕も上田さんも、何も言われずにスルっと終わりました。
上田:テープオーディションを経てのスタジオオーディションだったので、いろいろ言われるんだろうなと思っていたのですが、そんなことはなかったです。
小林:僕が演じるカナメは、ダーウィンズゲームに巻き込まれてしまうかわいそうな立場ではありますが、オーディションでのセリフは、シュカを追い詰めてカッコよく決めるシーンのものだったので、“生き残っていけそうな強さ”を念頭において演じました。
上田:シュカも強い女の子なので、ゲーム中のセリフについては、外部の要因にあまり左右されない強さを意識しました。カナメにホの字になるセリフもあったので、強さと乙女なところのギャップを生み出せたらいいなと思って演じました。
小林:今どき“ホの字”ってあまり聞かないよ(笑)。
上田:(笑)。
――実際の収録では、どんなディレクションがありましたか。
小林:第1話では、キャラクターを固めるためのディレクションをいただきました。僕は逃げ惑うカナメを、かなりみっともなく演じていたのですが、そんななかにもやはり“一発逆転できそうな可能性”を感じさせる何かがほしいというお話でした。人間って追い詰められると、どうしても滑舌が悪くなると思うのですが、あえてハッキリ言葉を聞き取れるようにしたり、相手にかける言葉にも、意志の強さを含ませました。当初想定していたものより、心が強めのキャラクターになりましたね。
上田:私は「シュカは裏表がない素直な子です」というディレクションがいちばん印象的でした。当初は、スタッフのみなさんが想定していたよりも、私の中でシュカの偏差値を上げすぎてしまっていたんです。ものごとの裏まで読み通せる賢さを持っているのかなと思っていたのですが、シュカの場合はそうではなく、カンとかセンスみたいなものなんです。頭で考えるより、感覚でやってのけてしまうタイプなので、その裏表のなさを際立たせたいということでした。
――ご自身が演じるキャラクターの、どんなところに魅力を感じますか。
小林:さまざまなプレイヤーと出会っていく過程で、カナメの高校生らしい甘さ、優しさが見えてきます。ヒロイン(シュカ)も含め、人を殺すことにためらいがないなかで、その一線を越えまいとする心こそが、カナメならではの強さなのかなと思っています。
上田:シュカは“盲目的に一途”なところに惹かれます。彼女の過去に何があったのかは、原作でもハッキリとは語られておらず、私も知らないのですが、か弱い女の子であるはずのシュカが、どうしてこんなにも強く戦えているのか……。現在の彼女の人格を形成する、なにか壮絶なバックボーンがあるんじゃないかと想像させるような、ミステリアスさが魅力ですね。
――小林さんと上田さんは、主役とヒロイン役ということで、絡むシーンも多いと思います。ご一緒にお芝居をする際に、心がけていることはありますか。
小林:シュカのペースに合わせないようにしています。1対1で話していると、どうしてもシュカのほうが振り回す立場になるので、それに惑わされないよう心がけています。とはいえ思春期真っ盛りの男の子でもあるので、あえて翻弄されるように演じることもあります。バトルシーンでは、ベテランのシュカと素人のカナメ、その余裕の差が明確に伝わるようにしています。
上田:シュカは、絶対にカナメを否定しない――すべてを受け入れるし、心から頼りにしている――イエスマンに徹することを心がけています。意見を言うときにも、抗議するとか否定をするような気持ちではなく、あくまで提案ですね。当のカナメは、シュカに振り回されているように感じているようなので、ずっと一方通行の思いなんですけれど(笑)。
――収録現場の雰囲気はいかがですか。
小林:「ダーウィンズゲーム」の現場は、毎回人が少ないんです。いちばん少なかった時は、僕とシュカとレイン(大森日雅)の3人だけでした。僕と上田さんはストイックで、休憩中もずっと台本とにらめっこしているタイプなので、もしかすると他の出演者の方々を置いてけぼりにしてしまっているかもしれません(苦笑)。
上田:休憩中は、スタジオロビーに出て、お茶を飲みながら話をしているフリをして、流れてくるテスト収録音声に聞き耳を立てているので、アフレコブース内でどんなやりとりがされているのかわからないんですよね。
小林:でも「ダーウィンズゲーム」の現場は、前半パートと後半パートの合間の休憩時にいただく差し入れがとても豪華で。原作者(FLIPFLOPs)の方も交えて、和気あいあいとみんなで意見交換できる貴重なひとときになっています。
上田:原作の方が毎回休憩中にロビーにいてくださる、というのがすごくうれしいですよね。
小林:ほかの作品ではめったにないことで、スタッフさんとの交流がとてもしやすい現場だと思います。

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