アップアップガールズ(2)

アップアップガールズ(2)

【アップアップガールズ(2)インタ
ビュー1 】1月7日ニューシングル発売
 可愛いさが前面に出た楽曲の中に毒
も!?

8人組アイドルグループ・アップアップガールズ(2)が1月7日にニューシングル『世界で一番かわいいアイドル/し・て・る・も・ん』をリリース。今回メンバーたちに、この新曲について語ってもらうとともに、グループにとって大きな変化の年となった2019年を振り返ってもらった。

--ニューシングルはここ最近のアプガ(2)の楽曲とはガラッと変わった、可愛らしさが前面に出たものになっていますね。まずは『世界で一番かわいいアイドル』から紹介してもらえますか。
高萩千夏「本当に“ザ・アイドル”という感じの可愛い曲なんですけど、その中にアイドルとしてやっていきたいという決意やこれからへの思いも込められた曲だなと思います」
--内容的に等身大というか共感できそうな感じ?
高萩「そうですね。アイドルになっていくストーリーのような内容になっているので、サビはすごくグッときますね。自分たちに言い聞かせているような部分だったり、それをそのまま表現している歌詞だなと思います」
--そしてもう一曲が『し・て・る・も・ん』。
高萩「こっちもすごくアイドルしているんですけど、曲調も歌詞も、作っていただいた大森靖子さんのワールド全開になっています」
--今回のシングルではメンバーたちのセリフも印象に残ります。
高萩「そうですね。可愛さを全部つめこんでいます。『し・て・る・も・ん』のほうは全員セリフがあります。それも、メンバーそれぞれに合っているような、言ってそうなセリフだったりするので」
中川千尋「中学生メンバー二人(中川・佐々木ほのか)がサビの前で『お兄ちゃ~ん』と言っているのが、聴きどころの一つだと思います」
--ちょっとあざとい? “おじさん殺し”な感じで(笑)。
中川「いや、あざとくないです(笑)。あざといメンバーがほかにもいる中で、私が選ばれたので」
高萩「でも年齢的にさ、うちとかかじぃ(鍛治島彩)が『お兄ちゃ~ん』ってやったら、それは違うでしょ。そこは若い子に譲らないと」
佐々木ほのか「思いもよらぬところで『お兄ちゃ~ん』って入れてくるところ、『あぁ』って残念な感じから、『お兄ちゃ~ん』って入るのは、大森さんワールドだなと思います」
高萩「そこで『お兄ちゃ~ん』って入るだけで、この曲ヤバイなと思います。すごく耳に残るじゃないですか」
森永新菜「言われたら嬉しいなと思います。『お兄ちゃ~ん』ってセリフが出ると、拍手したくなります」
--森永さんはどちらかというと男目線寄り?
森永「自分は女性ですけど、可愛い女の子たちに『お兄ちゃ~ん』って言われると、(拍手しながら)ほぉーほぉーんと思います」
(一同爆笑 )「ヤバイヤバイ」
--やっぱりおじさん目線だ(笑)。
森永「でも女性のファンの人たちって、可愛い女の子が見たくて来ているわけだから、ということはおじさんのマインドというのは片隅にはあると思うんですよ」
高萩「確かに、わかるかも」
森永「そこをくすぐっている部分もあるし、男性のファンの方も、『もう素晴らしいでございます』ってなるじゃないですか」
高萩「わかる!」
森永「だから本当に計算し尽くされているのかなと思います」
高萩「可愛い女の子を見るとき、一瞬男になるもんね」
森永「『付き合いたいな』って思うじゃないですか。でもさすがに中学生に対して『付き合いたいな』というのは犯罪的になるから、『お兄ちゃ~ん』っていう言葉で親近感を出せるとか、危なさが薄められるのかなと(笑)」
--二人の会話ときたら……(笑)。高萩さんはずっとモーニング娘。が好きって言ってたし、そのファン心理は十分……、
高萩「わかります、わかります! 本当にアイドルが好きなので、自分はちょっと男目線で推しを選んだりしますね」
--さて今回のシングル曲ですが、センターというのは?
高萩「特にセンターという形では設けられていませんが、中学生、高校生など若いメンバーが前面にフィーチャーされています。『世界で一番かわいいアイドル』のほうはセリフが年下から順番になっているし」
鍛治島彩「『し・て・る・も・ん』では出だしと最後に『かじっ、かじっ、かじってもっと!』という歌詞があって、おいしいですよね。それぞれメンバーに合った歌詞を作ってもらっていて、各メンバーの個性を大森さんに引き出してもらっているなと思います」
--大森さんはメンバーのことをよく知ってくれているイメージですね。
鍛治島「調べてくれたんですかね。アイドルを知る天才だなと思います」
森永「アイドル好きにしかわからない要素が全部つめこまれていて。やっぱアイドルが好きな方なんだなと思うし、だからこそ自分も共感できます」
--事前に大森さんと会ったことはあった?
高萩「はい。対バンライブで」
吉川茉優「私は大森靖子さんのライブを見させていただいたんですけど、お会いしたときに『ライブの直前に(2)の曲を作ってたんだ』と言ってくださって。そんな忙しいときに作ってもらって嬉しかった。ワクワク感、ライブ感がある曲だなと思いました」
鍛治島「今回のシングル、大森さんの毒々しい一面が出た曲が来たら表現できそうにないな、と思っていたので、可愛い曲をもらえて嬉しかったです」
吉川「でも可愛い中にもどこか毒があって、ある意味『お兄ちゃ~ん』というのは毒じゃないですか。言葉は可愛いけど、曲の中でサビ前にポンと『お兄ちゃ~ん』というのは。そういう点で、可愛いだけじゃなくて、女の子の黒い部分も潜んでいるから、可愛いさが引き立つ。そこが男女共感できるんじゃないかなと思います。女の子目線でいうと」
--アプガ(2)においては貴重な女の子目線(笑)。確かに一見王道のアイドルソングのように聞こえるけど……、
吉川「実は……という」
鍛治島「セリフの部分で毒がちりばめています」
新倉愛海「『し・て・る・も・ん』では、メンバーそれぞれに、『○○してるもん』というセリフがあるんですけど、私は『よくわかんないままうなずくもん』というセリフをいただいていて、あああバレちゃったなという感じで(笑)」
(一同爆笑)
新倉「でも、それも自分らしさなので、そういう気持ちも込めて歌いたいなと思います」
島崎友莉亜「『世界で一番かわいいアイドル』でセリフを言わせていただいているんですけど、最後にあみたちゃん(新倉)が『好きだし』とかアイドルオタク目線から見てわーっと湧ける部分もあったりするので、ライブでも映える曲になるんじゃないかなと思います」
--初期メンバー以外は、今回初めて、つんく♂さんサウンドプロデュース以外のシングルになるんですね。
中川「曲の雰囲気の感じ方も、私は全部つんく♂さんから始まっているので、今回の大森さんの曲はテイストが全然違うので新鮮です」
佐々木「今までの曲は、全員が一度全部歌ってから歌割を決めるという形だったのが、今回のシングルではもともと歌割が決まっていました。その分、最初からこういうふうに歌おうと研究できますし、大森さんを通して、自分の新しい面を引き出してもらえたと思います。自分のことを理解してくれて、その上で自分でも気づかない部分を引き出してもらっているような」
新倉「前作『Be lonley together』のときは、歌詞を理解するために読み込んだり。MV撮影のために演技レッスンもさせてもらったんですけど、今回はまた別の感覚で、いただいた歌詞を見たときに、まだその曲の世界観はわからないながらも、歌詞を見ただけでワクワクしてしまうというか新しい感覚でした。そのワクワク感が初めて聴いてくださる方にも伝わるようにパフォーマンスしていきたいなと思います」
森永「今まで歌わせてもらった曲では世界観を理解して表現することが大事だったんですけど、今回はそれより“振り切ること”が大事だと思いました。振り切って、『可愛くなる!』と思い込むことが大事だと思ったので、200%くらいかっ飛ばさないとダメだなと思いました。ブラジルまで行っちゃうくらいの勢いで可愛くやらなきゃと!」
島崎「私はこの2曲は、自分なりの『世界で一番可愛い』、自分にしかできないことを押し出してると思うので、8人全員の可愛い姿とか、そのメンバーが表現する曲の世界観、合った表現を見てもらえるのではないかなと思います!」
アプガ(2)激動の2019年を振り返る「インタビュー2」に続く
アップアップガールズ(2) (あっぷあっぷがーるず・かっこにき)
2016年11月に募集開始した「アップアップガールズ(2)オーディション」で、約 750 名の中から選ばれた5名で2017年2月に結成。同年8 月、シングル『Sun!×3/二の足 Dancing』でデビュー。2018年に中川千尋と佐々木ほのかが加入、そして今年3月に森永新菜、島崎友莉亜、新倉愛海の3人が加入。現在は8人体制で活動中。

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