FOMARE47都道府県ツアー、STUDIO CO
ASTでフィナーレ!
「FORCE TOUR 2019」の最終公演 in 新
木場
言うまでもなく、現時点での集大成。MCでもアマダシンスケ(Vo&Ba)が言っていたように、STUDIO COASTはこのバンドにとって念願の地でありました。本稿では、様々な思いが渦巻く最終公演をレポートします!
無限に続くクラウドサーフィングと、ノ
ンストップ・メロディックコア
で、偏見ですが、FOMAREがそもそもその当事者なのだと思います。ドラムのツービートや疾走するギターの音色がフロアの力強さを牽引し、アマダシンスケの歌声はまるで咆哮のよう。「悲しいハッピーエンド」ではステージの後方で炎が上がる演出がありましたが、音楽の力と相まって対峙するオーディエンスに負けないぐらい力強さを放っていました。オーディエンスはその肉体でもって己を開放し、FOMAREは音楽で己を発散させてゆく。アウトプットが異なっていても、フロアでぶつかり合う思いが一緒。双方の意思が合致しているときのライブはかくも美しく、刹那的であります。ライブハウスでしか見られない光景だと思いますね。
中盤では『FORCE』で見せた新境地である「赤と青」を披露。メロディックコア直系のFOMAREの感覚で生み出されたバラードです。しかし、独特。アマダシンスケのヴォーカルは紛いなきメロコア産なのですが、カマタリョウガが弾くピアノはクラシカルなJ-Popから引用されているように感じました。アルバムを聴いた段階ではっきり“新境地だ”と分かりましたが、ライブでは一層その異質さが強調されておりました。
新境地と言って忘れてならないのが「ONE DAY」。個人的な好みを申し上げるならば、『FORCE』の中で一番好きです。はっきりとレゲェの方法論を持ち込んでおりまして、エンジニアの冴え渡る音作りも耳を引きます。楽器の音にところどころリバーブが施され、歌詞でも質素な愛が語られていて、レゲェの研究にも時間をかけたのが分かる完成度です。スクリーンには「FORCE TOUR 2019」のハイライトやオフショットが映し出され、ひたすらピースフルな気持ちになってしまいました。…どなたか早急にMVをお作り下さい。
「5cm」や「stay with me」などで再度フロアの熱を上げ、本編は「秋の夜」を最後に一旦、幕を引きます。
アンコールでは新曲の「リメンバー」を披露。この曲は渋谷駅でゲリラ的に開催された「#FOMAREの実験」(後述)プロジェクトに関連するもので、ミドルテンポでどこかノスタルジーを感じさせるプロダクションであります。
今回はダブルアンコールがありまして、最後は最初期の楽曲「タバコ」で終わるのかと思いきや、彼らがラストに持ってきたのは「HOME」。このStudio Coastがホームにして新たな出発点。やっぱりライブハウスの感覚を強く持ったバンドだなと。高崎で無料音源配布することから始まったFAMAREが、不確定な未来に向かって再び舵を切る―。
FOMARE47都道府県ツアー、STUDIO COASTでフィナーレ!はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。
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