チェコ少年合唱団 「ボニ・プエリ」
が3年ぶりの来日 クリスマス・コン
サートを控える団員たちにインタビュ

2019年12月5日(木)東京カテドラル聖マリア大聖堂にてチェコ少年合唱団 「ボニ・プエリ」によるクリスマス・コンサート『東京カテドラルで聴くクリスマス・コンサート』が行われる。
「ボニ・プエリ」は、1982年に創立したチェコ、フラデツ・クラロヴェを本拠地とする少年合唱団。これまで世界の名だたるホールでの2500回を超えるコンサートや国際音楽祭への招聘、また、著名なアーティストやオーケストラとの共演を行い、チェコ国内はもとより、ヨーロッパの最も有名な合唱団のひとつとして注目されている。
彼らの初来日は2000年。チェコの音楽文化の伝統を受け継いだ合唱団でありながら、洗練されショーアップされたステージと、心からの音楽を楽しむ姿勢に多くの聴衆が魅了された。今回3年ぶり8回目の来日となる彼ら。団員のヴォイタ・クレイサ(Vojta Krejsa/ソプラノ)、アドリアーン・ズーラ(Adrian Zůra/ソプラノ)、カミル・クビサ (Kamil Kubica/テノール)のインタビューが届いた。
――「ボニ・プエリ」に入団されたのはいつですか? 
ヴォイタ:4歳の時に入って、それから10年間歌っています。
アドリアーン:4歳の時に入って、6年間歌っています。
カミル:私は今18歳で、ボニ・プエリにはまだ3歳の小さな子どもの時に入りました。
――入団されたきっかけはなんですか?
ヴォイタ:先生が私の才能に気づいて、両親に入れるよう勧めました。合唱団でも活躍することができ、次第に音楽が生活の大部分を占めるようになりました。歌だけではなく、ピアノとオルガンも弾きます。
アドリアーン:母が申し込みました。
カミル:母が合唱団に登録して、オーディションに合格しました。
――「ボニ・プエリ」にいて、一番楽しいことを教えて下さい。また、反対に、大変だと感じることはなんですか?
ヴォイタ:楽しいことは、歌や楽器の演奏はもちろん、ツアーがあることです。日本でのツアーは個人的にも楽しかったので、また訪れるのが待ちきれません。大変なのは、コンサートからの帰りが遅くなってしまうことです。それから、学校を休まなければいけない事も多いですが、先生たちが助けてくれるおかげでやりきることができるので、問題ありません。
ヴォイタ・クレイサ(Vojta Krejsa/ソプラノ)
アドリアーン:楽しいことは、歌うことと、ピアノの演奏です。また友達もたくさんいて、みんなツアーを楽しんでいます。私はフラデツから30キロ離れた小さな町に住んでいるので、「ボニ・プエリ」があるフラデツ・クラロヴェへ通うことは時々大変ですが、その分楽しいです。
カミル:もちろん、歌うこと、そして新しい文化を知ることが楽しいです。私は日本文化にとても興味があり、今回4回目の来日を迎えることができて嬉しいです。大変なことは、歌と勉強の両立です。今大学で勉強していて、弁護士になりたいと思っています。2つの両立は大変ですが、努力する価値はあります!
――音楽以外で熱中していることがあれば教えて下さい。
ヴォイタ:飛行機が好きで、色々なタイプの航空機に興味があります。父は本物そっくりのラジコン型の飛行機を持っているんですよ。
アドリアーン:弟とサッカーをしたりスクーターに乗ったりするのが好きです。スポーツも好きで、時間があるときはスポーツをしています。
アドリアーン・ズーラ(Adrian Zůra/ソプラノ)
カミル:家の中のことでも、外のことでも、僕は政治にとても興味があります。世界の平和を守っていない時には、e-sportsやリラックスして過ごすことが多いです。
――今回の公演は『クリスマス・コンサート』ですが、クリスマスに楽しみにしていることを教えて下さい。 
ヴォイタ:クリスマスには家族でプレゼント交換をするのですが、家族と離れて外国でむかえるクリスマス・イヴも楽しみです。前回のクリスマスは日本で過ごしましたが、とても綺麗でした。
アドリアーン:プレゼントを楽しみにしています。それから、家族で過ごす時間も好きです。
カミル:クリスマス・キャロルと、美しい雰囲気が大好きです。
――将来の夢はなんですか?
ヴォイタ:プラハ音楽院に行きたいです。本当に。
アドリアーン:歌手になるか、サッカー選手になって活躍したいです。まだ10歳なので、大人になればどっちになっているかわかると思います。
カミル:僕は控えめな性格なので…チェコの大統領になれたらそれで満足です!これは冗談ですが、チェコの中でも重要なポジションに就けたらいいですね。
カミル・クビサ (Kamil Kubica/テノール)
――日本の観客にメッセージをお願いします。
ヴォイタ:お客様だけではなく、日本の皆さん全員に、クリスマスの雰囲気や喜びを届けたいです。
アドリアーン:私たちのコンサートは歌を歌うだけではありません。クラシックの音楽と、今の音楽の両方の振付・アレンジを準備しています。たくさんの種類の曲があるプログラムなので、きっと素敵なコンサートになると思います。
カミル:ベストを尽くします!コンサート中のサポート、またそれ以外の場面での皆さんからの素敵なメッセージやギフトに、本当に感謝しています。日本のユニークな観客の皆さんのおかげで、クリスマス・コンサートの雰囲気は素晴らしいものになっています!

『クリスマス・コンサート2019』と題された本コンサートでは、第一部にバッハ「主よ、人の望みの喜びよ」やヘンデル「ハレルヤ」(『メサイア』より)、ベートーヴェン「歓喜の歌」などヨーロッパの名曲をお届け。第二部では、世界の音楽とクリスマスソングをテーマに、チェコ民謡からジブリ映画音楽、「ホワイト・クリスマス」「きよしこの夜」などバラエティ豊かなプログラムが並ぶ。指揮者パヴェル・ホラークがプログラムに関して「誰でも自分の好きな曲やジャンルを見つけられるようになっている」と語っていたとおり、普段コンサートに足を運ぶことが少ない人でも楽しめること間違いなしだ。公演は12月5日(木)19:00から。平日の夜、少年たちの美しい声に癒されながら一足早いクリスマスを味わってみてはいかがだろうか。

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