初開催の『Chillin' Vibes』でビッケ
ブランカ、GLIM SPANKY、平井 大、山
崎まさよしらが最高のチルタイムを演
出
みゆな
なだらかな斜面の先にあるウッディなメインステージと、風にそよぐカラフルなフラッグ。ステージ前のChillシートエリアは、チケットに付属した特製レジャーシートに座って鑑賞するスタイルで、後方のフリーエリアでも、テントやチェアなどを使用し、思い思いにリラクシンな楽しみ方ができるのが同フェスの特徴だ。そんな中、艶のある歌声で会場の空気を一気に引き寄せたのが弱冠17歳のシンガー、みゆなだ。「こんなに素敵な朝に、トップバッターとして出させてもらえることを光栄に思います」と語った堂々のパフォーマンスは、オープニングアクトながら鮮烈な印象を残した。
続くRyu Matsuyamaはミニマムなバンド編成でケタ違いにスケールの大きなサウンドを展開。「この風景に絶対に合うと思って持ってきました」と放った最後の「Landscapes」まで、その神々しい歌声に聴き惚れた人も多かったことだろう。
ここで、足元でビートを繰り出すストンプボックスを駆使し躍動感のあるライブを観せてくれたのが、藤巻亮太だ。レミオロメンの楽曲も惜しみなく聴かせるセットリストで、息を呑む感動を呼んだ「3月9日」まで終始オーディエンスを惹きつけた。
FM802 弾き語り部
そして、LAMP IN TERRENの松本大(Vo,G)が部長を務めるFM802弾き語り部が登場。ブルージーなギターとシャウトもクールなReiを皮切りに、「日差しの下で似合う曲があまりなくて、最近のカラオケの十八番を歌ってもいいですか?」と松本が続いたCHAGE and ASKAの「SAY YES」には、会場も大いに盛り上がる。松本自らオファーしたという蒼山幸子(ex.ねごと)は、松任谷由実のカバーやソロ曲を切々と歌い上げ、ビッケブランカは代表曲「まっしろ」に加え、松本とLAMP IN TERRENの「BABY STEP」を演奏するスペシャルなシーンも。最後まで四者四様の魅力に溢れたコーナーとなった。
ACIDMANはアコースティック仕様でも独自の世界観を構築。同公園内にある太陽の塔を横目に、「今日は岡本大郎を意識したシャツを着てきました(笑)」と和ませつつ、「赤橙」「FREE STAR」など名曲の数々では観客を唸らせるさすがのステージ。
ウクレレで奏でた「No Woman, No Cry」のカバーで、これ以上ないチルタイムを演出した平井 大が、陽も落ちた中で届けた『映画ドラえもん のび太の月面探査記』主題歌の「THE GIFT」は、ファミリーも多くいたこの日の客層にベストマッチ。「『Chillin' Vibes』、僕を呼ばずに誰を呼ぶというフェスですけど(笑)」と最後に歌った「Life is Beautiful」も、さながら同フェスのエンディングテーマと言ってもいいハマり具合で、優しいアコースティックサウンドとゆったりとした至福の時間が流れた『Chillin' Vibes』を、見事に締めくくった。
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