ピアニスト、ヴィキングル・オラフソ
ンが英グラモフォン賞「アーティスト
・オブ・ジ・イヤー」を受賞 新アル
バムには坂本龍一らが参加

ロンドン、2019年10月16日、ピアニストのヴィキングル・オラフソンが、クラシック音楽界のアカデミー賞ともいわれるグラモフォン賞 2019の「アーティスト・オブ・ジ・イヤー」を受賞した。
グラモフォン賞は、英国の権威あるクラシック音楽雑誌『グラモフォン』が毎年主催している音楽賞。「アーティスト・オブ・ジ・イヤー」は、世界中の音楽ファンの一般投票により選出され、毎年大きな注目を集めている。歴代の受賞者にはピエール・ブーレーズ、マルタ・アルゲリッチなど錚々たるアーティストが名を連ねる。
オラフソンは、1984年アイスランド生まれ。2008年にジュリアード音楽院でロバート・マクドナルドのクラスを卒業。これまで、アイスランド音楽賞、アメリカン・スカンジナビア社会文化賞、ジュリアード・バルトーク・コンクール賞、ロータリー財団文化賞など、多くの賞を受賞している。コンサート・ピアニストとしての活動と同時に、ビョークやオーラヴル・アルナルズ等コンテンポラリー・コンポーザーたちともコラボレーションを行い、英グラモフォン誌をはじめ数々のクラシック専門誌で称賛されていた。
今回の受賞へもつながったオラフソンのアルバム『バッハ・カレイドスコープ』(原題:Johann Sebastian Bach)(2018)は、アイスランド音楽賞の最優秀演奏賞と年間最優秀アルバム賞(2019年3月)、BBCミュージック・マガジンの最優秀器楽アルバム賞と年間最優秀アルバム賞(2019年4月)、ベルリンのオーパス・クラシック賞では最優秀ソロ・リサイタル賞(2019年10月)を受賞している。
『バッハ・ワークス&リワークス』ジャケット写真
数々の受賞を祝してドイツ・グラモフォンから2枚組のアルバム『バッハ・ワークス&リワークス』が発売となった(国内盤は12月4日発売)。このアルバムは『バッハ・カレイドスコープ』(CD1)に、バッハを現代的に蘇らせた数々のアーティストとの魅惑のコラボレーションを収録したリワークス(CD2、デジタルではBach Reworks(Pt. 1)、(Pt.2)として発売中)を追加したデラックス・バージョンで、最先端の作曲家たちによるバッハの現代的再創造となっているという。リワークスには日本を代表する世界の坂本龍一、ドイツの実験音楽・環境音楽・電子音楽のパイオニアでレジェンドのハンス・ヨアヒム・レデリウス、映画『ジョーカー』のスコアを担当したヒドゥル・グドナドッティル、エレクトロ・ノイズの鬼才ベン・フロスト、などが参加している。
オラフソンは2019年12月に来日を予定している。『ヴィキングル・オラフソン ピアノ・リサイタル ラモー✕ドビュッシー✕展覧会の絵』と題し東京(4日(水))、名古屋(6日(金))、大阪(7日(土))、札幌(13日(金)にてピアノ・リサイタル、また、12月11日(水)には、すみだトリフォニーホール 大ホール(東京)で行われるトリフォニーホール・グレイト・ピアニスト・シリーズに新日本フィルハーモニー交響楽団とともに出演する。

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