在京外国人劇団TIPがミュージカル『
Spring Awakening 春のめざめ』を英
語上演

東京在留の外国人による劇団、東京インターナショナルプレイヤーズ(Tokyo International Players、略称:TIP) が、ミュージカル『Spring Awakening 春のめざめ』を、2019年10月17日(木)より中野ザ・ポケットで上演する(10月20日まで全5ステージ)。
ミュージカル『Spring Awakening』(邦題:春のめざめ)は、ドイツの劇作家フランク・ヴェデキンドによる同名戯曲(1891年)をスティーヴン・セイター(台本・歌詞)とダンカン・シーク(音楽)がミュージカル化した作品だ。2006年ブロードウェイ初演で忽ち評判を呼び、2007年の第61回トニー賞ではミュージカル作品賞を含む8部門を制覇した。また、2015年にはデフ・ウエスト・シアターによる手話を用いたプロダクションがブロードウェイでリヴァイバル上演をおこなった。
物語は19世紀末のドイツを舞台とし、性への無知と大人達の無理解がもたらす若者達の悲劇を描く。「Mama Who Bore Me」、「The Bitch of Living」、「Touch Me」、「Totally Fucked」、「The Song of Purple Summer」等々、劇中ナンバーはいずれも琴線に触れる秀曲揃い。サントラのCDや音源は各種サイトにて今でも購入できる。
ブロードウェイ初演の演出はマイケル・メイヤー、振付はビル・T・ジョーンズが担当した。主役メルキオールを演じたジョナサン・グロフ、ヴェンドラ役のリア・ミシェル、モーリッツ役のジョン・ギャラガー Jr.、ゲオルグ役のスカイラー・アスティンなど、オリジナルキャストたちはその後、テレビや映画、舞台、音楽界で大きく躍進を遂げていった。また本作品はイギリス、オーストリア、韓国、そして日本等でも各国版が製作された。日本では劇団四季が日本語上演し、初演では柿澤勇人が主役メルキオールに抜擢された。
このほど本作を日本で英語上演するTIPは、1896年(明治29年!)に東京在留の外国人によって創設された「日本最古にして最大の英語劇カンパニー」を謳い文句としている。毎年3~4本と旺盛に上演を続けて来ており、過去には『Oliver!』『Pippin』『Avenue Q』『Chess』『The Rocky Horror Show』『The Secret Garden』『Sweeney Todd』『The Who's Tommy』といった著名ミュージカル作品から、シェイクスピア、アーサー・ミラー、モリエール、ジョルジュ・フェドー等のストレートプレイまで、幅広い作品を取り扱ってきた。
今回の『Spring Awakening』上演では、マリタ・ストライカーが演出を務め、東京在留の外国人たちが演じる。台本・歌詞のセイターもSNSを通じて応援のコメントを送っている。オリジナル英語版に触れたことのない日本の『Spring Awakening』ファンならば、一度生の舞台を体験しておく価値はあるだろう。

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