WANIMA「これからもずっとずっとWAN
IMAと一緒に生きていってください!!
」 ナガシマスパーランド公演のオフ
ィシャルレポートを公開
まるで真夏のような昼間の暑さも日が暮れると秋の涼しさに変わり、気持ちのいい風が芝生の上を吹き抜けるが、開演を待つお客さんの熱気は完全に昼間の熱を引きずっている……というより、それを上回るテンションの高さだ。
7月17日にリリースした5th シングル「Summer Trap!!」を引っさげて開催された『WANIMA Summer Trap!! Release Party』。会場となったナガシマスパーランド芝生広場は、WANIMAらしさ全開の熱いお祭り空間になった。
そして同時にこの日のライブは、これからリリースされるアルバム『COMINATCHA!!』とその先のWANIMAの未来像までをも感じさせる、最高の一夜だった。
どの曲もお客さん全員を巻き込んで、どんどん空気を熱くしていく。「毎日毎日、仕事や学校が大変な人!! 今日のためにがんばってきた人!! 全部出そう。しびれるような1日にしようぜ!!」(KENTA)。
誰一人置いていかないWANIMAのスタイルをしっかり言葉にした上で鳴らされたのは「アゲイン」。最初のフレーズから耳をつんざくような大合唱が巻き起こる。その瞬間の体が震える感覚は、何度味わってもやっぱりたまらない。
「いちばん遠くの人とちょっとで近くなるように、このステージを作ってもらいました。みんなに会いに来たよ!!」というKENTAの言葉どおり、びっくりするぐらいの近さで、親密な歌が流れ出す。「SLOW」の心地のいいレゲエのリズムに、観客の手が揺れると、「すごいいい景色だな。ちょっと見とれてしまいます」とKENTAも笑顔を見せた。
「いつも支えてくれてありがとう!! また4月に来るから、そこまでなんとか生き延びて、また会いましょう」――ひとりひとりに語りかけるようなKENTAの言葉とともに、思いの丈すべてを注ぎ込んで歌われた「シグナル」が沁みた。
「ばあちゃんがおらんくなってから、ずっと向き合えずにいました。でも、ここにいる人たちは失いたくないんで、これからもずっとずっとWANIMAと一緒に生きていってください!!」。オーディエンスは、その思いも願いも、全力で受け止めていた。
でも、そのあっという間のあいだに、ものすごく濃厚で温かいWANIMAの思いが詰まっていた。次はアルバムツアー。もっと大きく、タフになったWANIMAに、僕たちはまた会えるはずだ。
Text by 小川智宏 Photo by 瀧本 JON...行秀
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