楠本桃子のゲームコラムvol.106 映
画の秋到来!映画化されたゲーム3選

秋も深まり、10月まであと少し!日に日に暑さも和らぎ、過ごしやすくなってきました。今回はそんな芸術の秋らしく、映画化されたゲーム3作とその映画について紹介します!
『バイオハザード』シリーズ
※公式サイトより引用
ゲームから映画化された作品の中でも映画知名度が高い『バイオハザード』は、ゲームと映画、どちらもシリーズ化が行われています。
サバイバルホラーというジャンル付けされている本シリーズは、主にウィルスに感染した人間や動物のゾンビが敵となり襲い掛かってきます。そのため、流血描写やゴア描写が激しく、ゲームでの年齢指定はもちろん、映画においても年齢指定が行われました。
現在となってはホラーゲームというジャンルのゲームは数多く存在していますが、『バイオハザード』が発売した当初はまだ珍しいジャンルでもあり、本シリーズのヒットにより一般的にホラーゲームというジャンルが一般的に浸透したと言われています。
シリーズ初期では探索がメインのホラーアドベンチャー、シリーズ中期からはアクション要素が色濃くなり、『バイオザード』シリーズはホラーアクションの金字塔として今なお高い人気を誇っています。
ゲームだけでなく映画も『バイオハザード』、『バイオハザードII アポカリプス』、『バイオハザードIII』、『バイオハザードIV アフターライフ』、『バイオハザードV リトリビューション』、『バイオハザード: ザ・ファイナル』と多くのシリーズが公開されており、ゲーム同様映画シリーズの人気の高さも伺えます。
特に映画第一作目であるミラ・ジョヴォヴィッチ主演の『バイオハザード』は、観た方も多いのではないでしょうか。ゲーム原作の映画としては、一番成功した作品とも言える『バイオハザード』。ミラ・ジョヴォヴィッチは原作の大ファンで、映画の主演オファーも快く引き受けたそうです。
彼女が演じる主人公、アリスのアクションシーンは凛々しさとカッコよさが最大限に表現されているため、必見です!ゲーム版と映画版ではストーリーも異なりますが、設定や世界観は原作であるゲーム版を踏襲しているため、パラレルワールド的ストーリーとして原作ファンからの評価も高いです。
しかし、ホラー要素はゲーム版と比べると薄く、アクション映画としての側面が強くなっています。原作版は怖いけれどよく練り込まれた世界観やストーリーに浸ってみたい、という方は是非映画版の『バイオハザード』を鑑賞してみてください!
『トゥームレイダー』シリーズ
※公式サイトより引用
本作は三人称視点3Dアクションゲームの先駆けとも言える存在で、アクションアドベンチャーの名作として世界的にも人気の高い作品。ゲームをプレイしたことがなくても、本作の主人公「ララ・クロフト」自体は知っている、という方も多いのではないでしょうか。
『トゥームレイダー』シリーズは、トレジャーハンターであるララ・クロフトが世界中様々な舞台を股にかけ、秘境や遺跡を探索しながら古代文明の謎を解き明かしていく……という、探索アドベンチャー好きにはたまらないストーリー!敵をせん滅しつつ謎解きを行い、その先にある秘密を目指しましょう。
また、日本では原作であるゲームよりも、映画作品の『トゥームレイダー』の方が知名度が高いかな、というのが個人的な体感です。
映画ではアンジェリーナ・ジョリーが主演である『トゥームレイダー』、『トゥームレイダー2』と、アリシア・ヴィキャンデルが主演である『トゥームレイダー ファースト・ミッション』が劇場公開されています。
映画1作目はゲームの世界観やストーリーを忠実になぞったものとなっており、2作目とリブート版である3作目は映画版オリジナルのストーリー展開となっています。原作ファンからの評価は分かれますが、個人的な感想としてはアクションアドベンチャー映画としては全作通して少し盛り上がりに欠けるかな? という印象。日本でのゲーム版はスピンオフやリブート版を含め15作以上が発売されており、1作目から22年が経った今でも新作が出続けている人気シリーズです。
『トゥームレイダー』の面白さを十分に体型してその世界に浸りたい、という方にはゲームを、手軽に『トゥームレイダー』を楽しみつつ、綺麗なお姉さんを眺めたい、という方には映画版をオススメします!
『モータルコンバット』シリーズ
※公式サイトより引用
残虐要素が濃い格闘ゲームといえば、本作『モータルコンバット』!勝利した相手に対して惨殺が行われるフェイタリティシステムは、当発売当時大きな話題となりました。日本では知名度が低めの格闘ゲームですが、世界的に見ると大人気で数多くのプレイヤーが存在します。
格ゲーの大会である「EVO」でも競技種目に選ばれており、4月に最新作である『モータルコンバット11』が発売したばかり! 勢いは衰えることなく、たくさんのプレイヤーに愛されているシリーズです。格ゲーとしての面白さはもちろん、多彩なフェイタリティはプレイヤーを魅了するゴア加減!今までにない斬新な描写に、世界中が熱狂しました。
映画版の『モータル・コンバット』は前述した『バイオハザード』の監督、ポール・W・S・アンダーソンが手掛け、ヒーローアクション映画として誕生!ストーリーはゲームシリーズの1と2がベースとなっており、ゲームに登場するキャラクターもそのまま登場します。ただし、映画作品は原作ゲームとは異なり残虐要素は薄くなっているため、原作ファンからしてみれば少し物足りない印象を受けてしまいました。
続編である『モータル・コンバット2』もB級感満載のCGや特撮がこれでもか! というくらいに詰め込まれているので、そういった映画が好きな方には間違いなく刺さる作品です。
2021年にはリブート版の『モータル・コンバット』が劇場公開予定。今回は『死霊館』シリーズを手掛けたジェームズ・ワンがプロデューサーとして参加しているため、残虐描写も盛り込まれた作品になるのではないでしょうか。
25年の歳月を経て蘇る劇場版最新作に、今から期待が高まります!

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