【詳細レポート】五木ひろし歌手生活
五十五周年「感謝の饗宴」で、昭和か
ら令和の名曲を熱唱

9月5日、東京・芝公園のザ・プリンスパークタワーで、歌手の五木ひろしが<歌手生活五十五周年「感謝の饗宴」>を開催した。発起人には、北島三郎をはじめ、安藤忠雄、三木谷浩史、森喜郎、小泉純一郎など、各界のお歴々、総勢27名が名を連れている。来客者は550人を超え、会場は、まさに盛大という言葉がふさわしい雰囲気に包まれていた。
まずは、五木の出生からデビューまでをまとめたVTRが上映されたのちに、五木が登場し、1964年に『コロムビア全国歌謡コンクール』で優勝して歌手になるきっかけとなった中尾渉の「初恋ながし」を、圧巻の歌唱力で披露。挨拶では、「16歳、歌手になりたい、その夢が実現致しました。そして、プロ歌手として第一歩を踏み出し、松山まさるという名でレコードデビュー」と当時を振り返り、恩師の作曲家・上原げんとの急死で支えを失った時期、レコード会社も芸名も変え、クラブで弾き語りをして生計を立て、転々とした若い時代の歌手人生について、しみじみと語った。1970年の『全日本歌謡選手権』という10週勝ち抜き番組に、「落ちれば歌手をやめる」という覚悟で挑み、見事勝ち抜いて『五木ひろし』となった(4つめの芸名)という話から、「五木ひろしになってから、もう来年で50年を迎えようとしております。私にとりましては、五木ひろしになる前の数年間、これが一番大きな歌手としての思い出でもあり、経験でもありました。日頃、多くの方々に支えていただいた、その感謝の気持ちを、今回55周年パーティというかたちで開かせていただくことになりました。心から感謝を致します」と述べる五木に大きな拍手が贈られ、感動的な幕開けとなった。
司会として登場したのは、国民的アナウンサーの徳光和夫。徳光の進行により、元内閣総理大臣の森喜朗と小泉純一郎が祝辞を贈った。森の「五木さんは素晴らしい歌手。今、五木さんの歌を練習しておるところであります」、小泉の「昨日もカラオケで『千曲川』を歌ってきました」というコメントに笑いが起こった。その後、北島三郎が登場し、威勢のいい掛け声で鏡開きの音頭を取った。乾杯の音頭は、ニトリホールディングス代表取締役会長の似鳥昭雄。途中、11品目にも及ぶ豪華なメニューの会食が行われた。提供されたメニューには五木の生まれ故郷である福井県の食材を使ったという「感謝の饗宴」という名にふさわしい細やかなこだわり。再び、VTRによる五木ひろしヒステリーの上映。ここでは、デビューから現在までの活躍がまとめられていた。五木のゴルフ姿や「CAN YOU CELEBRATE?」(安室奈美恵)を歌う映像も貴重である。
そして、いよいよ五木による歌謡ショー。まずは、昭和に発表された大ヒット曲から「よこはま・たそがれ」、「千曲川」、「おまえとふたり」、「長良川艶歌」の4曲を続けて歌唱。その後、『五木ひろし向上委員会』と称して、客席の池野めだか、西川きよし、橋幸夫、北大路欣也、コロッケといった豪華メンバーが、五木へのアドバイスを語り、会場を盛り上げた。終盤は、平成に発表された「おしどり」、「夜明けのブルース」、「山河」の3曲。そして、令和に発表された新曲の「和み酒」、「麗しきボサノヴァ」2曲の全9曲をメドレーで熱唱した。
歌謡ショーの後、五木は、「心から感謝致します。そして、この御恩は、私が一生懸命歌い続けていき、さらに頑張っていくことがお返しだと思っております。これからも頑張って参ります」と謝辞を添えて饗宴を締めくくった。フィナーレは、横綱・白鵬の音頭による五木の名にあやかった五本締め。五木が三方に深々と礼をする姿が美しい。五木の偉大な足跡に、これからの活躍の期待も感じさせる、華々しい饗宴となった。

取材・文:仲村 瞳
2019年7月10日発売
FKCM-41 / 1,204円+税
[ 収録楽曲 ]
1. 麗しきボサノヴァ
 作詞:田久保真見 作曲:五木ひろし 編曲:猪俣義周
2. 和み酒
 作詞:田久保真見 作曲:五木ひろし 編曲:井戸のりお

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