MeseMoa.の弟分“パンダドラゴン”に
初インタビュー 個性豊かなメンバー
が語るグループの強みとは?

アイドルグループ・MeseMoa.(めせもあ。)の弟分グループとして活動するパンダドラゴン。今回はSPICE初登場ということで、個性豊かな各メンバーとグループを紐解くインタビューに加え、9月に開催される初の東名阪単独ツアー『パンダドラゴン1st 単独ツアー ~はじめてのおつかい~』に向けて話を聞いた。
――ようたさんは“御機嫌拳”、祐矢さんは“舞踊拳”、なるきさんは“過剰可愛拳”、ぱっちさんは“関西拳”、あづさんは“無緊張拳”、なぎさんは“純粋拳”、たいがさんは“表情拳”といった、7月31日にリリースされた「VIVA! チャイナ」MVで見られるキャッチフレーズもそれぞれを表しているのかと思いますが、まずは自己紹介からお願いします。
あづ:普段の自己紹介では、静岡県出身なので“静岡が生んだゆるふわ茶畑ボーイ”と言っているんですけど……実際はそんなにゆるふわな感じではなくて。僕たちパンダドラゴンの先輩グループであるMeseMoa.(めせもあ。)さんのメンバーで同じくグリーン担当・フォーゲルさんの、“\愛され/\ゆるふわ/\個性なし/”というキャッチフレーズを参考にさせていただきました(笑)。ただ、「VIVA! チャイナ」の“無緊張拳”というキャッチフレーズの通りではあります。僕はだいぶマイペースだし、ようたやぱっちと違って、そんなに緊張しないんですよ。
なるき:確かに、あづくんが緊張している姿ってあんまり見ないかも。
ようた:僕らからすると羨ましい。
ぱっち:ね。僕なんか、今も緊張しているのに(笑)。
あづ:っていう2人を見て、僕はイジったりするタイプ(笑)。
なるき:そんなあづくんは、ツッコミがうまかったりもするんですよ。MCでも、誰かがボケると絶対にツッコんでくれるし。
あづ:パンダドラゴンって、僕とぱっち以外、言い間違えが多かったりするし天然ばっかりだから、僕とぱっちはどうしてもそういう5人を客観的に見ることになるんです(笑)。
ぱっち:うん、それはある(笑)。
なるき:あと、あづくんはお笑いが好きだからツッコミが上手なのかな、とも思う。
あづ:アイドルが大好きなほかのメンバーと違って、MeseMoa.(めせもあ。)さんが好きっていうだけでこの世界に飛び込んだ僕は、アイドルやっているにもかかわらずアイドルにそんなに詳しくないんですけどね……。
ようた:でも、そういうあづくんが、グループにとってすごくいいアクセントになっていると思う。僕は、一応グループのリーダーをやらせていただいていて。
なるき:ようたくんはママ!(笑)
なぎ:うん。僕らのお母さん(笑)。
ようた:なんでも自分でやりたくなっちゃう気質で。時々みんなに手伝ってもらったり、ぱっちにも作ってもらったりはしつつ、基本的には僕がご飯を作っているんですよ。
――7人分だなんて、たいがいの家庭でお母さんが作るより大変そうですが、苦ではないのですか?
ようた:苦じゃないんですよね。買い出しはみんなで一緒にスーパーに行って、それも楽しいし。MeseMoa.(めせもあ。)さんの OBで僕らパンダドラゴンが所属する事務所、株式会社 DD社長のぜあらる。さんのラジオ番組『ぜあらる。のお雑談RADIO Returs!』で、僕はサブパーソナリティをやらせてもらっているんですけど、そこで「想ひ出のようた食堂」というコーナーを持たせてもらってもいます。
――今、マネージャーさんからようたさんが作った料理の写真を見せてもらいましたが、野菜もたっぷりですし健康的で美味しそう!
ぱっち:そう、おかずもお味噌汁もすごく美味しいんですよ!
ようた:みんながそうやって言ってくれるのが嬉しいし、励みにもなっています。この活動を始めるまでは、ご飯を炊いたことすらなかったんですけど……。
――なんと! リーダーとしての責任感から、炊事をするようになったのですか?
ようた:いやいや、そんなかっこいい使命感は全然ないです(笑)。この活動を始める前にちょっとだけひとり暮らしをしていたときに、自分でご飯を作らないと生きていけないことに気づいて。そこから少しずつ炊事を始めて、いつの間にかいろいろ作れるようになっていました。
――いまどき外食でも買ってきたものでも簡単に済ませられるのに……。
なるき:忙しいとき、練習が遅く終わったときでも、ようたくんがちゃちゃっと作ってくれるんですよ。
ようた:自分で作ったほうが安心して食べられるし、バランスもいいし、好きなものを好きな味付けで作れるから、そのほうがいいかなって。
あづ:ようたくんのおかげで、僕たちとっても健康です!(笑)
なるき:本当に感謝しなきゃだよね。僕は北海道出身なので、カラーはラベンダーです。そして、「VIVA! チャイナ」MVでは“過剰可愛拳”というキャッチフレーズを監督さんにつけていただいたんですけど、よく「あざとい」とは言われます。
ようた:自己紹介の時も「はい、北海道出身の……」って言っただけで「かわいい~!!」だもんね(笑)。
あづ:言い間違えがあっても、全部「かわいい!」になるし(笑)。
ぱっち:でも、実際かわいくて、休日は……
たいが:なるきくんと僕の2人でケーキを食べに行ったりするんですよ。ファンの方に美味しいケーキ屋さんを教えてもらって。
ぱっち:2人とも甘いもの大好きだもんね。
あづ:でも、謎なところがあって。なるきは納豆が嫌いなのにひきわり納豆を毎日食べたりするんですよね。
祐矢:あと、ファミレスでラーメンとパフェどっちを食べようか迷って、その時点で謎な2択だなと思っていたら、最終的に食べたのはカレーだったりね(笑)。
なぎ:謎すぎて怖い怖い!(笑)
――突然気分が変わってしまうのですかね(笑)。にしても、納豆嫌いなのにひきわり納豆を毎日食べる、というのは解せません。
なるき:納豆の匂いは別に大丈夫なんですけど、粒が大きいのが苦手っていうか……。
ぱっち:豆感が嫌なの?
なるき:そうそう。
ようた:いやぁ、なるきくんはやっぱり不思議な人です(笑)。
なぎ:僕は、パンダドラゴンの最年少で……。
パンダドラゴン
――中学生なのですよね。
なぎ:そうなんです、中学3年生で。
なるき:子どもでいていいときはしっかり子どもだけど、ちゃんとしなきゃいけない場面ではすごくしっかりして大人っぽいっていう、切り替えができるんですよ。
あづ:確かに。なぎは運動神経もよくて。
なぎ:ちょっと前まで陸上部に所属していて……。
なるき:なんか、いい結果を残したんだよね。
なぎ:県大会では、わりといい順位に食い込めました。
あづ:そんななぎは、振りを覚えるのも早い気がする。あと、なぎとなるきさんはすごく仲がいいんですよ。ただ、なぎが教えたゲームになるきさんがハマったころには、なぎはもうやめているみたいなことが結構あって(笑)。なぎは、誰かの携帯電話が置いてあったら勝手に写真を撮ったりとか、イタズラ好きだよね。メンバーだけでなく、先輩やスタッフでもお構いなしっていう。
なぎ:置いてあったら、とりあえず一度手に持ってみたくなっちゃうんですよ(笑)。
――好奇心旺盛ですね(笑)。
なぎ:そうなんです。好奇心旺盛で、「VIVA! チャイナ」のMVに出てくるキャッチフレーズ通り、純粋なんです!(笑)
なるき:一緒に行動していると、なぎの純粋さに触れてハっとさせられるときもありますからね。なぎは、事務所の先輩全員にかわいがられています。
――たくさんの愛を浴びて、すくすく育っているのですね。
なぎ:はい、育ってます!
祐矢:自分はブルー担当で、アスリート担当です。
ようた:アスリート担当でもあったの!?
あづ:初めて聞いた(笑)。でも、実際にアスリートだったもんね。
祐矢:小4のころからフィギュアスケートを始めて、全国中学校スケート大会では宇野昌磨さんが1位のときに自分が3位だったり、高校のときには羽生結弦さんと同じクラブで練習したり、スケート一筋の人生を送ってきたので、得意なことはフィギュアスケートです。
――輝かしすぎる経歴! その経験はダンスに生かされているはずです。
ようた:確かに、祐矢の動きはしなやかだよね。
なるき:妖艶な表情も見せるしね。
祐矢:本当? ありがとう(照)。自己紹介曲で3回転半を跳んだりとか、「VIVA! チャイナ」のMVではY字バランスをしていたりするんですけど、J-POPアイドルで3回転半のジャンプをしたりY字バランスをする男子ってあまりいないかな、と思ってやってみました(笑)。そういう僕の跳び道具的なアプローチが、パンダドラゴンに興味を持ってもらうきっかけになったらいいな、と考えていたりもするので。
あづ:実際、パンダドラゴンとして「特技はなんですか?」って振られたとき、そういう祐矢のスゴ技はかなりインパクトあるもんね。オリンピック選考にも出たんでしょ?
祐矢:うん。でも、その選考会で外れてしまって、自分の表現したいことはフィギュアスケートでは表現できないんだって落ち込んでいたときに、オーディションを見つけて。大好きな表現を、今度はアイドルの世界でやってみたい!って思ったんです。フィギュアスケートしかやってこなくて、その前には習い事を8つくらいしていたんですけど……。
ようた:それも初めて聞いた!(笑)
ぱっち:しかし8つってすごいな!
祐矢:自分が興味を持ったことを学ぶのが好きで、気づいたらそんな数になっちゃった(笑)。スケートを始めてからはスケートに専念してたから、頭はすごく悪いんですけど(笑)。
なるき:うん、それは否定できない(笑)。
祐矢:自分で言うのもなんですけど、僕ってわりと頭よさそうじゃないですか。
――そうですね、賢そうな雰囲気です。
祐矢:でも、本当にダメダメなので。よくビックリされます。「VIVA! チャイナ」のMVでせっかくつけてもらったキャッチコピー“舞踊拳”も、読めなかったですし(苦笑)。
ぱっち:でも、そのギャップが面白かったりするよね。
あづ:最初のころ、“これまでにやった一番やんちゃなこと”を聞いたら、「深夜に親に内緒でカップラーメンを食べた」っていうことだったし(笑)。
――確かに、スケーターとしてはやっちゃいけないことなんでしょうけど。
ぱっち:僕はしょっちゅうやってる(笑)。
祐矢:でも、当時の僕にとってそれはかなりNGなことで。
ようた:あと、祐矢くんはすごくストイックで、練習の様子を見ていろいろアドバイスをしてくれたりもするので。グループにとって大事な存在です。
祐矢:僕は僕で、練習も本番に臨むのも今はひとりじゃなくて7人なので、心強いですから。7人いれば最強だな、って思っていたりもします。
ぱっち:いいこと言う! 「VIVA! チャイナ」のMVで“関西拳”を使っている僕は、関西出身というか今も関西に住んでいます。グループ内では、さっきあづのときに話が出たように、ツッコミ役ですね。関西人だから本当はボケたいんですけど、僕が考えたボケは天然な5人のボケに敵わないんですよ(笑)。
ようた:いつも悔しがっているもんね(笑)。
ぱっち:しかも、オチに使われることが多くて。

――そういえば、「VIVA! チャイナ」のMVでも……。
ぱっち:そうなんですよ、みんなが敵をどんどん倒していく中、僕だけやられるし、反撃しようとしたらたいがを気絶させてしまうし(笑)。先輩と一緒にライブをしても、MCで急にイジられたりするんですよね。
ようた:ぱっちは、イジりやすいしイジったらイジったできれいに返してくれるからさ。逸材なんだよ。ぱっちとあづは、言葉のレパートリーがたくさんあるし、返し方も上手だもん。
あづ:ちなみに、プライベートでどうしてもボケたいときは、僕のことをすごく見てくるよね(笑)。
ぱっち:うん。ほかの5人は、僕がボケても回収してくれずにボケっぱなしになっちゃうからさ(笑)。
あづ:そうそう、ぱっちさんがどんなにボケても、みんなタピオカに夢中だったりしてね(笑)。
ぱっち:あづには、いつもお世話になってます!(笑) あと、僕はすごくアイドルが好きで、小さいころから芸能界に憧れていて。いろんなオーディションを受けたのですがうまくいかず、これで最後にしようと思って受けたのが株式会社DDのオーディションだったんです。
あづ:いやぁ、ぱっちさんは、パンダドラゴンのオーディションを受けたメンバーの中でズバ抜けて華がありましたよ。
ようた:僕たちがまだイモイモのイモのときにね(笑)。
あづ:そして、満を持してたいがの登場です!
たいが:自分は「VIVA! チャイナ」のMVでは“表情拳”を使ったんですけど、もともと表情筋が柔らかくて、いろんな表情ができるんですよ(ジェスチャーを交えながら)。
ぱっち:顔だけじゃなくて手もうるさいって(笑)。
たいが:なんかですね……自分はリアクションがめっちゃ大きくなっちゃうんです。
ようた:確かに、リアクションがめっちゃ大きい(笑)。
なるき:たいがくんの驚いた声、こっちが驚いちゃうもんね(笑)。
ぱっち:確か、お母さんもリアクションがデカいんでしょ?
たいが:うん。お母さんの家系が代々みんなうるさくて、お正月とかに集まるとものすごく賑やか(笑)。ただ、僕は自分からはそんなに話さないんですよ。
ようた:そうかもね。たいがのリアクションに反応して周りのメンバーもガヤガヤしだして(笑)。
ぱっち:「パンダドラゴンはうるさい」ってよく言われます(笑)。
あづ:僕とたいがは“踊ってみた”がきっかけでもともと友だちで、オーディションを受ける前に何度か会っているんですけど……そのころはそんな賑やかキャラじゃなかったような気もするんですけどね。
――いったい、たいがさんになにが起きたのでしょうか。
たいが:“踊ってみた”に動画を投稿していた当時、アイドルが好きで、中でもアイドルの王道をいく渡辺麻友さんが大好きだったから、自分もそういう路線でいきたかったんですけど……『DD Channel』のパーティーゲーム動画でリアクションが大きいことがバレちゃって、どうにもできなくなったんです(笑)。
ようた:で、最終的に「VIVA! チャイナ」のMVで“表情拳”を使うことになったっていう(笑)。
ぱっち:あとね、この子ネイルしているんですよ。
――さっきから気になっていました。爪、かわいい!
たいが:ありがとうございます! 僕、個性派担当でもあって。
たいが以外:そうだったんだ!(笑)
たいが:うん、自分の中ではずっと思ってた。ネイルしたり、イヤリングつけたり、メイクも好きだったりとか。
あづ:今年の成人式に参加したときは、民族衣装みたいなのを着てね。かけていたサングラスも普通のじゃなくて……。
たいが:そう、溶接のときに使うようなやつ。周りのお母様方に「一緒に写真撮って~!」ってたくさん頼まれました(笑)。
あづ:しかも、地元・群馬県から“ベストドレッサー賞”をもらったんでしょ?
たいが:うん。振り袖に負けたくない!って思っていたから、ありがたかった。
ようた:どこに対抗意識を燃やしているんだか(笑)。でも、たいがは私服もオシャレだしね。
ぱっち:パラゴン(パンダドラゴンの通称)の衣装も監修してくれることもあるし、振付もできるし。1stアルバム『APRIL』に収録のなぎ・なるき・僕のユニット曲「Ring!Ding!Dong!」は、たいがが振付をしてくれたんですよ。
なるき:アイドル全開の振付でね。
なぎ:めっちゃかわいくしてもらいました!
祐矢:かと思うと、踊るときはめちゃめちゃ男らしかったりして。
ようた:バッキバキでね。メンバーの中で、ギャップが一番あるかもしれないです。
――ここまでの自己紹介で、個性豊かなみなさんのことがたくさん知れた気がします。では、グループとしてのポリシーや自分たちで思う強みは?
ようた:ありきたりかもしれないですけど、僕たち7人ってすごく仲がよくて。その仲のよさは、ライブでのアイコンタクトとかにも表れているし、「振りがきれいに揃ってる」ともよく言っていただけます。
ぱっち:うんうん。あと、みんな根が真面目だから、やるときはやる、っていうことは徹底してできていると思います。最初のころはお互いに遠慮もあったと思うけど、1年以上一緒に活動してきて、たとえばパフォーマンスに関して言うべきことがあればお互いに言うし、納得できるまでやる、っていうグループになったよね。
――お互いに意見を言い合えるというのは、信頼関係が築けているからこそ、ですよね。
あづ:だと思います。MeseMoa.さんの弟分として始まったグループなわけですけど、ファンの方には、MeseMoa.さんの前身であるむすめん。さん初期のような、「素人だった男子たちが仲よくわちゃわちゃしている感じがいい」と言っていただけていて。それも、強みだと思います。
なぎ:僕ら、どこにいてもうるさくできちゃいますから(笑)。
なるき:うるさいって……元気っていうことにしよう!?(笑)
なぎ:そうだった、元気と言いたかったんです!(笑) どこでもいつでも、元気に楽しく、作らず飾らず。そんな7人です。
祐矢:僕は、見せ方の個性がそれぞれに違うな、と感じていて。ふんわり踊るタイプ、男らしく踊るタイプ、フレッシュに踊るタイプ、かわいく踊るタイプ、がむしゃらに踊るタイプ、セクシーに踊るタイプといろいろで、いい意味で違うグループのメンバーが集まったようにも思えるから、ステージに立っていても、あとで自分たちのパフォーマンスを映像で観てみても、楽しいグループだなと実感できています。
パンダドラゴン
――そんなパンダドラゴンは、2018年4月に結成してから約1年4か月が経つわけですが(取材は8月下旬)、これまでで最大のハプニングや出来事というと?
ようた:今年の5月、先輩グループの*ChocoLate Bomb!!さんと一緒に2マンツアーをまわらせてもらったんですけど、新宿公演のときにたいがとなぎがインフルエンザになってしまって、出演できなくなってしまったんですよ。それまで、学生のなぎが出られないことはあっても事前にわかっていたからちゃんと準備ができましたけど、急遽の欠員というのは体験したことがなくて。しかも、そのツアーでは4月にリリースしたばかりの1stアルバム『APRIL』の新曲を披露していたから……。
――歌割りやパフォーマンスのフォーメーションなど、新曲も含め大急ぎでいろいろと変えなくてはならないわけですから大変ですよね。
ようた:そうなんです。あれは、かなりのピンチでした。
ぱっち:しかも、インフルエンザが流行っている時期で、僕となるきもその前にインフルエンザになっていたから、5人で練習する時間も全然なくてね。
たいが:僕らは僕らで、本当に申し訳なかったし、気がかりだったし。
なぎ:体調はよくなっていても、インフルエンザって感染を防ぐために数日外出できないから、本当にもどかしかったです。
祐矢:そのことで、自信はついたよね。
ぱっち:と同時に、7人でいることの大切さも身にしみてわかって。次の公演で7人そろってステージに立てたときには、なんかグっとくるものがありました。
――なお、ステージに立つ際、それぞれに心がけていることはどんなことなのでしょうか。
あづ:僕はアイドルをあまり知らないから、こうしたら喜んでいただける、っていうことはあまりわかっていないと思うんですけど(苦笑)、中途半端なことはできないし、歌とダンスだけじゃダメだ、と思うので。観てくださる方がいなかったら、そのへんの公園でやっているのと同じですからね。観てくださる方が「楽しかったな」っていう思い出を作れるように、常に笑っていよう、MCではたくさん喋ろう、ということは心がけています。
ようた:うん、それは大事だよね。僕は、「楽しかった」と思ってもらって、さらに「また来たい」と思ってもらうためにどうしたらいいかな、ということを常日頃考えていて。パフォーマンスはもちろん、特典会などでお話しさせてもらう機会、SNSも含めて、“次”につなげられるものにしたいし、たとえば誰かを推していても、グループそのものを好きになってもらいたい、という想いも強いです。
なるき:僕は、自分がまず楽しんでいる姿を観てもらう、ということを一番に考えています。ステージに出るとき不安になることもあったんですけど、そんなとき、スタッフさんに「ファンの人が観たいのは、なるきくんが緊張している姿じゃなくて楽しんでいる姿だよ」と言われて、本当にそうだなと思ったので。
なぎ:僕も同じ。やっぱり、みなさんに楽しんでもらうためには、まず自分が楽しまないと伝わらないだろうな、と思うんです。それと、僕の場合はかっこつけようとするとミスをしがちなので(笑)、〇〇しようとか意識せず、とにかく楽しもう!って気持ちでパフォーマンスをすることが多いです。
祐矢:自分は、プロとして本番のステージを楽しむためにも、ステージに上がる前の準備、自主練を嫌いになるんじゃないかっていうくらい一生懸命します。その上で、前回の自分を超えたい、進化し続けたいということも、常に思っています。
ぱっち:僕も祐矢と同じで、前準備、イメージトレーニングは大事にしていて。最初のころにレッスンを受けていた先生に言われた通り、目の前にお客さんがいると思って練習しています。ファンの方から「同じグループ内で推しメンは誰ですか?」って聞かれることがあるんですけど、そういうときに「パンダドラゴンの推しメンは自分です!」って胸を張って言えるような、自分自身の理想のアイドル像に少しでも近づけるようなパフォーマンスをしていきたいです。
たいが:僕がステージで大事にしていることは、“素”でいること、ありのままでいることです。さっき言ったように、ネイルだとかイヤリングだとかメイクだとか、僕はパラゴンの中でも一番好きなことをやっていると思うし、踊っているときも好きなように踊っていて。ステージを観てくださる方と一緒に「楽しい!」を共有できたらいいな、ということはいつも思っています。
――9月7日からは、パンダドラゴンにとって初の東名阪単独ツアー『パンダドラゴン1st 単独ツアー ~はじめてのおつかい~』が開催されますが、それぞれの言葉に期待感が高まってしまいます。
あづ:やった、嬉しいです! 単独イベントを一度しかやったことがない僕たちにとって、今回は初めての大きな挑戦となるわけですけど、1年ちょっとやってきた成果を見せられたらな、と思っていて。7月リリースの2ndシングル「VIVA! チャイナ」収録曲も披露するし、パラゴンの新しい表情を見せたいです。
たいが:1年ちょっとの活動の中で自分の課題も見つかったりしたんですけど、それを今度の単独ツアーを通してクリアしていきたいな、と思っていて。あとは、せっかく「VIVA! チャイナ」のMVで“表情拳”を使ったので、多彩な表情を存分に生かして(笑)、もっと自分をアピールしていきたいです。
ぱっち:うん、いいと思う(笑)。イベントとは違って、パンダドラゴンだけで公演時間を全部使うっていうのは、ずっと憧れていたことで。しかも、1周年イベントは東京だけで開催しましたけど、今回のツアーでは名古屋と大阪、その近辺の方にも観ていただけるわけですからね。気合いを入れてメンバー一丸となって挑みたいし、個人的にもアイドルとしてステップアップできるツアーにしたいです。
祐矢:そうなんだよね、今度のツアーはよりたくさんの人に観てもらえるチャンス。グループとしての成長を感じてもらいたいし、個人的にも1本1本のライブを大事にして、終わったあとにもう少し大きなアイドルになっていられるようなツアーにしたいです。
なぎ:僕も同じ気持ちです。今回のツアーでは、先輩に曲とメンバーを決めていただいた演目を披露する企画コーナーもあるんですけど、そういうときにはなぎではなく、その配役でなりきって披露したいなと。そして、人のいいところを盗む能力を身につけたいです。
なるき:頼もしい! 僕の目標は、“もっと好きにさせてみせる”です。ライブを観たあとに、「やっぱりパンダドラゴンっていいグループだった!」って思ってもらえれば、次もまた観に来てくれるだろうし、周りにも広めたくなるはずなので。まずは、もっと好きになってもらえるようなライブをします。
ようた:もう、言いたいことはみんなが全部言ってくれました(笑)。来てくださった方に楽しんでもらって、喜んでもらうために、せっかく来てもらったからには離さない!っていう気持ちでステージに立って、未来につなげられるようなツアーにします。

取材・文=杉江優花 撮影=菊池貴裕

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