ももいろクローバーZ、明治座に初見
参 歌・ダンス・芝居に殺陣と大活躍
な、明治座『ももクロ一座特別公演』
開幕

2019年8月17日(土)東京・明治座にて、ももいろクローバーZ佐々木彩夏百田夏菜子玉井詩織高城れに)が出演する『ももクロ一座特別公演』が開幕した。本公演は第一部が佐々木主演で繰り広げる「座長・佐々木彩夏 大江戸娯楽活劇 姫はくノ一」、第二部が「ももいろクローバーZ 大いに歌う」の二部構成。脚本は劇団ラッパ屋主宰の劇作家・鈴木聡、そして演出を『踊る大捜査線』シリーズなどを手掛けた本広克行が担当した。この公開ゲネプロ(通し稽古)の模様をレポートする。
「姫はくノ一」では、桃亀藩江戸屋敷を舞台に、天真爛漫で高飛車、お転婆でワガママなあや姫(佐々木)に振り回される女中のかな(百田)、しお(玉井)、れに(高城)を中心に描かれる物語。藩主であり、あやの父である桃井富之介(国広富之)は早くに妻を亡くし、以来娘を溺愛するが故、籠の鳥のように江戸屋敷に娘を閉じ込めていた。あやのワガママにはそんな父への反発心もあるのだった。
ある夜、かなたちが屋敷を抜け出す様子を目撃したあや。後をつけると、神田亀池町の長屋の一角にある居酒屋で、亭主黒兵衛(松崎しげる)の下男・佐助(オラキオ)の指導を受け、忍者修行をしていたのだった。一方、悪徳老中と悪徳商人の間では神田界隈を乗っ取ろうとする計画が進行していた。黒兵衛と富之介の間には何やら因縁があるようで、またあやは自分の中に眠っていた「くノ一の宿命」を知り―。
撮影=上飯坂 一
撮影=上飯坂 一
撮影=上飯坂 一

ももクロの4人はそれぞれの個性がそのまま役に活かされているようで、いずれもイキイキと舞台上を笑顔で飛び回っていた。時には花道を歌舞伎役者のように六法を踏んで歩いてみたり、すっぽんから登場して驚かせたり、と明治座の様々な機構や伝統をふんだんに使って観る者を楽しませていた。また、くノ一としての活躍ぶりもなかなかのもので、つい数日前までライブをやっていた4人のどこにこの練習時間があったのだろう、と思うくらい手数の多い殺陣を次々と決めていた。
撮影=上飯坂 一
一方、松崎と国広の共演にも注目したい。70年代後半から80年代前半に一斉を風靡したTVドラマ『噂の刑事トミーとマツ』で名コンビを組んだ二人が、令和の時代に明治座で顔を合わせ、また魅力的なコンビネーションを見せる。ご存じの方は思わず拍手をしたくなるような懐かしのドラマネタも出てくるかも!?
撮影=上飯坂 一
撮影=上飯坂 一
第二部の「大いに歌う」では、明治座の和風なデザインに合わせ、和柄のコスチュームに身を包むももクロたち。その上で、ミラーボールは周り、ステージ上にはももクロの「Z」の文字が織り込まれた舞台装置が配置されるというももクロらしい華やかなステージングも満載。「ニッポン笑顔百景」はじめ、全8曲を笑顔で歌いまくっていた。
ショーの途中、第1部で登場した役者もバックダンサーよろしくももクロを盛り上げる。中には第1部では強面を通していた役者もおり、合間のMCではももクロからその点をいじられて照れ笑いを浮かべる一幕も。

撮影=上飯坂 一
撮影=上飯坂 一
時には観客とコミュニケーションを取ってみたりと、常に笑顔を絶やさないももクロの4人。明治座初進出の名にふさわしいフレッシュなパフォーマンスを披露した4人だった。

撮影=上飯坂 一
【おまけ】
舞台上から客席にこんなものが投げ込まれる事も! ゲットした方は大事にしてくださいね!
あーりん色の何かが…
手ぬぐいでした!

取材・文=こむらさき

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