東京在住の65歳以上必見 映像作家マ
ルコ・カナーレと演劇を作るプロジェ
クト『光の速さ -The Speed of Ligh
t-』が始動

東京在住の65歳以上の人たちに向けたワークショップ『プロジェクト紹介&演劇体験』が2019年9月14日(土)と17日(火)の2日間で計4回開催される。アルゼンチン出身の演劇・映像作家マルコ・カナーレが、東京の高齢者とともに創作するツアー型演劇プロジェクト『光の速さ -The Speed of Light-』制作に向けての企画となり、このプロジェクトは東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が、2020年に向けて展開する「Tokyo Tokyo FESTIVAL」の企画公募採択事業の一環として行うものである。
『光の速さ -The Speed of Light-』は、2020年春に短編動画の公開と演劇公演、夏にはプロジェクトのドキュメンタリー映像を公開するという3つのアプローチで進行する。東京で暮らす高齢者の方々にインタビューをし、彼らの記憶や体験を基にした物語や、土地に根付いた歴史に焦点をあてて「東京」という都市を多様な角度から見つめ、その先にある未来をも想像させる作品となる予定だ。今回の体験ワークショップ終了後、希望者は2020年春に本番を迎える本作にさまざまな形で参加することができる。自分の経験や思い出を基にした演劇で、東京を見つめ直すきっかけになるかもしれない。
■作品情報:『光の速さ -The Speed of Light-』について
【概要】
本作はアルゼンチン出身の演劇/映像作家マルコ・カナーレによる演劇プロジェクト。 2017年にアルゼンチンのブエノスアイレス国際フェスティバルで初演、 2019年6月、 Theaterformenフェスティバルでドイツ版を発表。 2020年に発表する東京版では、東京の街を舞台として、そこに暮らす高齢者と共に作るツアー型演劇作品を中心に展開する。世界が東京に注目する中で、高齢化社会を迎えた日本の首都東京において、その土地の高齢者と出会い、彼らを通して「東京」の文化や歴史に触れることで、新たな気づきを促す。
――東京に住む高齢者はどのように生きてきたのか?
――東京という土地をどのように見つめているのか?
【アプローチ方法】
東京をリサーチし、そこに暮らす高齢者にインタビューをして彼らの記憶や体験を基にした物語や、この土地に紐づく歴史に焦点をあてる。ツアー型の演劇作品を中心に、短編動画とドキュメンタリー映像によって補完しながら、東京という都市を様々な角度から見つめ、その先の未来をも想像させる作品を制作する。
■演劇
このプロジェクトの中核となる、東京に住む一般の高齢者と共に創り上げるツアー型の演劇作品。観客は、物語の進行と同時に、出演者に案内され都内の様々な場所を訪れる。その行く先々で土地にまつわる史実や証言、個人史(思い出など)、さらにフィクションを交えたパフォーマンスが繰り広げられ、現代と過去をつなぐ物語が紡がれていく。個人史については、創作過程で行われる出演者を含む東京在住の方々へのインタビューから構成する。パフォーマンスは芝居・歌・踊りなど様々な要素を取り入れる予定。
公演日程:2020年5月(予定)
■ドキュメンタリー映像
このプロジェクトのリサーチから演劇作品ができるまでの全体の過程を記録。サイトスペシフィック演劇というフィクションと、過程を捉えたドキュメンタリーにより構成され、 出演する高齢者のインタビューも含めた映像作品として公開する予定。
上映時期:2020年夏ごろ
■短編動画
出演する高齢者に都内の思い出の場所やそのエピソードについてインタビューする。その過程を短い動画に収め、公演の告知も含めてSNSをはじめとする様々な媒体での展開を想定。2020年2月開始予定の演劇公演の稽古にあわせて撮影をスタートする。
公開時期:2020年春
【プロジェクトの流れ】
2019年
9月:演出家マルコ・カナーレによるワークショップ【プロジェクト紹介&演劇体験】
10月 :
<現代劇・歌唱ワークショップ>
現代劇指導:マルコ・カナーレ、歌唱指導:宮内康乃(つむぎね)
<能ワークショップ>
能指導:喜多流能楽師 佐々木多門
2020年
2月:演劇公演に向けての稽古開始(予定)
春:短編動画の公開開始(~演劇公演までの期間に随時公開)/演劇公演
夏:ドキュメンタリー映像公開
※プロジェクトの内容は予告なく変更になる場合があります。
【アーティスト・プロフィール】
作・演出:マルコ・カナーレ / Marco Canale
マルコ・カナーレ マルコ(c)El Chaski Pum
1977年生まれ、アルゼンチン ブエノス・アイレス出身。演劇、映像作家。
都市を旅して周り、公共またはプライベートの、あるいは神聖な場所を訪れ、伝記、ドキュメンタリー、フィクションを通してその土地のコミュニティと共に創作を行う。“The Speed of Light”はブエノス・アイレスで初演され、その後ドイツ版を発表。その他にも作品は様々な国や文化圏で上演されており、エディンバラ・フェスティバル (UK)、 世界文化の家 (ベルリン)、 Theatre Row (ニューヨーク)、 ヤング・ヴィク劇場 (ロンドン)、 BAD Bilbao (スペイン)、 Casa de América (マドリッド)、 Cervantes Theater (アルゼンチン)にて発表。
能監修:喜多流能楽師 佐々木多門 / Tamon Sasaki
喜多流能楽師 佐々木多門
能楽シテ方喜多流職分。日本能楽会会員(重要無形文化財総合指定)。能楽協会会員。東京在住。1972年盛岡生。喜多流職分佐々木宗生の長男。喜多宗家内弟子を経て現在、喜多流職分塩津哲生に師事。ゆかりのある平泉・中尊寺能舞台にて2001年「猩々乱」、 2008年「道成寺」、2017年「翁」を披く。 2012年、 同期の同人三人と「燦ノ会」を結成し、「石橋」を披く。東京での活動とともに中尊寺薪能・仙台青葉能・白石碧水園能等、東北の能楽振興に重きをおきながら、国内外各地の公演に参加。
社中会である「喜桜会」「桜楽会」「東京多門会」会主。
歌唱監修:宮内康乃(つむぎね)/ Yasuno Miyauchi
宮内康乃(つむぎね)
作曲家/「つむぎね」主宰。
東京学芸大学G類音楽科作曲専攻卒業。情報科学芸術大学院大学メディア表現研究科・修士修了。2008年より声のアンサンブルパフォーマンスグループ「つむぎね」を立ち上げ活動を開始。独自の作曲法を「つむぎねメソッド」と名付け、老若男女だれもが参加し声を重ね、音楽がコミュニケーションツールとなるようなワークショップ活動「わ・つむぎプロジェクト」を日本、アメリカ、東南アジアなどで数多く実践している。
「Tokyo Tokyo FESTIVAL」とは
オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に向けて東京を文化の面から盛り上げるため、多彩な文化プログラムを展開し、芸術文化都市東京の魅力を伝える取組。
「Tokyo Tokyo FESTIVEL企画公募とは」
斬新で独創的な企画や、より多くの人々が参加できる企画を幅広く募り、Tokyo Tokyo FESTIVALの中核を彩る事業として、東京都及び公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京が実施するもの。国内外から応募のあった2,436件から選定した13の企画を、オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に向けて、順次展開していく。

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