コレサワ「『たばこ』の恋人を良い奴にしたかった。」

コレサワ「『たばこ』の恋人を良い奴にしたかった。」

コレサワ「『たばこ』の恋人を良い奴
にしたかった。」


大阪府摂津市出身の覆面女子シンガーソングライター。「れ子ちゃん」と言われるクマのキャラクターがビジュアルを担当。
2周年を迎えるコレサワ
──今回のアーティスト写真のれ子ちゃん、めっちゃ可愛いですね!
▼現在のアーティスト写真

コレサワ:パンツ丸見えですね (笑)。
最初は『恋人失格』に合わせて儚げにたっているだけのデザインを予定していたんですけど、もうちょっとおてんば感をだしてみたくて、パンツを見せちゃいました(笑)。
──可愛いです〜!まずはコレサワさんの最近の出来事として、印象に残っているライブがあればお話を伺いたいと思います。
コレサワ:今年の春は、「おめかしツアーvol.1」という弦楽器とまわるツアーをやったんですけど、いつもと違う環境で歌うのはすごく楽しかったです。お客さんにも雰囲気や編成を楽しんでもらえてよかったです。
歌詞がよく聞こえる編成だとも思うので、改めて曲をじっくり聴いてもらえる機会になったなって。
▼歌詞はコチラ
恋人失格 歌詞 「コレサワ」
https://utaten.com/lyric/mi19061241
──今後の予定は決まっているんですか?

コレサワ:秋に、2周年を記念して大阪と東京の2ヶ所でバンド編成でのワンマンライヴをやります。
2周年応援してくれてありがとうっていう気持ちと、それを音で返すという意味を込めて"君におんがえしツアー"というタイトルにしました。

──2周年ですか。
コレサワ: 8月でちょうどデビューして2周年になるので、そのアニバーサリーツアーですね。いつもリリース後のツアーだとアルバムの曲メインでやるんですけど、今回は昔の曲もやりたいなと思っているので、久しぶりの人とかも来てくれたらいいなと思います。
──2周年か…。もっと長い気がしますね。
コレサワ:そうですよね。インディーズの頃からもインタビュー受けたりちょこちょこ露出させていただいていたので、長くやっていると思うんですけど、メジャーデビューは2周年なので、お祝いしてもらえたら嬉しいです。

『たばこ』のアンサーソング『恋人失格』
──いい曲できましたね。
コレサワ:そういってもらえたら安心です。

──これはみゆはんさんに提供した曲でしたよね。
コレサワ:そうです。セルフカバーをさせていただきました。

──3月20日にみゆはんさんがリリースしたばかりですが、もうセルフカバーですね!
コレサワ:めっちゃ早いですよね(笑)。気に入っちゃったんで。

──この曲を書き始めたのはどうゆう経緯だったんですか?
コレサワ:みゆはんが『たばこ』のアンサーソングとして、相手の気持ちの曲を作ってほしいって言ってくれて。
自分にはその発想がなかったので、書こうとも思ってなかったけど、みゆはんと会って打合せをして、すごい『たばこ』を好きで聴いてくれているんだっていう気持ちも伝わって、じゃあアンサーソングを書いてみようかなと思いました。みゆはんがいいきっかけをくれて、感謝してます。
たばこ 歌詞 「コレサワ」
https://utaten.com/lyric/sa17030301
──アンサーソングを書くのはどうでしたか?
コレサワ:そうですね、『たばこ』は恋人の置いていったタバコを吸ってむせるという歌詞なので。出ていった方の気持ちをみんなそれぞれ妄想していたと思うんです。それに答えを出していいのかな?と思う部分はありました。アンサーソングって自分の中では違う誰かが書くものだと思っていたから、単純に私が書いていいのかなって。
でもみゆはんが書いてほしいって言っているなら書いていいだろうみたいな(笑)。だから最初はどうやって答えを出そうって悩んだんですけど、みゆはんと会った帰りに、もうサビはこれでいこう!って案外すぐ思いついていました。

──『たばこ』の時にコレサワさんの中でやっぱりイメージしていた相手の像もあったでしょうしね。
コレサワ:『たばこ』を作ってからだいぶ時間が経っているので、その頃のイメージは忘れてしまっていたんですけど、みゆはんと話したら急にするっとこういう曲にしたいなというのは思いました。
『たばこ』の主人公の気持ちを一番分かっているのは多分自分だし、だったら相手のこともちゃんと考えてみようって思った時に、なるべく相手の方を悪い人にはしたくなかったというか。

──私も良い人をイメージしていたので嬉しいです(笑)。
コレサワ:この『恋人失格』を聞いたら、『たばこ』の主人公も『恋人失格』の主人公も自分勝手じゃなかった、みんなが切なかったんだねって、お前よく頑張ったよみたいな感じで思ってくれたらいいなという気持ちはあります。

──わかります。
コレサワ:みゆはんの方のPVが先に公開されて、いろんな人が、すごいいい曲だって言ってくれているのは安心しました。

──彼の方は「そういうとこが嫌いだった そうさせてた僕が嫌いだった」って思っているようだし、やっぱり良い奴ですね。ちゃんと自分のことを振り返ってる。
コレサワ:本当に良い奴だと思うんですよね。相手のせいにしないというか、こうなる自分が悪いんだって、僕が弱いんだって、そういう男性いいなって。

──ちょっと理想像込みで(笑)
コレサワ:単純にガーガー怒る男よりは、俺が悪いからみたいな感じで言ってくれる人ってかっこいいなって思ったりしませんか?
──自分のせいにできるってめちゃめちゃ強いと思う。
コレサワ:かっこいいなって。だからちょっと私のタイプも入っているのかも(笑)

──コレサワさんの中でちょっと思い出しながらその時の記憶も入れてみたみたいな?
コレサワ:私も常に痩せたい痩せたいって言いながら食べちゃうタイプ。でもそういうところ好きだって言ってほしくないですか?「夜でしょ、アイスとかやめなよ」って言われるよりは「いいじゃんいいじゃん」って(笑)。
ダメダメって言うよりは、そういうダメなところも好きだよって全部を包み込んでくれる人の方がいいなって。願望ですよ。好きって言ってほしいっていう。そういうところも好きって言ってほしいですよね。
──けっこう好みが反映されている感じですね。
コレサワ:これからは好きなタイプは?って言われたら、『恋人失格』聴いて下さいって言おうかな(笑)

『恋人失格』の歌詞にまたもや共感の嵐
──全体を通して「これ超絶分かる!!!」って叫びたくなるような歌詞です。絶対みんな経験したことありますよね!こういう感じって。
コレサワ:まだあんまり付き合うっていうことに対して成熟しきってない部分をちゃんと書けているなら嬉しいなと思います。
『たばこ』との歌詞を並べて読んでもいろいろこれここか、これここかって思ってもらえると思うので、本当にペアの曲になったなと思いますね。

──同じ情景が書かれているところありますもんね。
コレサワ:ありますね、けっこう。

──「君の部屋は優しかった」っていう歌詞が始めの方にあるじゃないですか。これはどういう意味というかイメージで書かれたんですか?
コレサワ:部屋は優しかったり厳しかったりはしないけれど、みんなが考える隙間というか、多分この1文は聴いた人によって想像がそれぞれ違うから、聴く人に委ねてもいいかなと思った部分でもあります。私、そういうところを詳しく書いちゃうところがあるので。
「君の部屋は優しかった」っていうフレーズがすごく優しいなって思いました。なので、それぞれが想像して優しさをそれぞれ考えてくれたらいいなと。

──聴いた人それぞれに思い出す優しい部屋がきっとありますもんね。
コレサワ:「君は優しかった」っていうよりも「君の部屋」の方があったかい感じがするかな。
──これは個人的な共感ポイントでもあるんですけど、「だけどもう君のヤキモチを 笑顔で聞けそうになくてさ 恋人失格だって 僕は若かったんだ」という歌詞。超あるあるだと思うのですがコレサワさんご自身も経験が?
コレサワ:そうですね、私も学生の頃はけっこうやきもちやきだったし、でも好きな人のやきもちとかを聞けなくなったらつらいじゃないですか。あんなに好きだった人のことなんでこんなに優しくできなくなっちゃったんだろうみたいな。そういう気持ちはみんなもあったりするのかな。
やっぱり一番は、『たばこ』で出ていった相手の方を悪い奴にはしたくなかったから、どうしたら彼にも辛い部分があったことや悪者ではないんだと言うことを伝えられるだろうってテーマにしていました。

──ちゃんと人間味が出ていますよね。でもこの主人公たち、別れなくてもよかったんじゃないですか(笑)!?っていうか、またどこかでくっついてほしい。
コレサワ:何であの2人は別れたんだろうみたいなコメントもたくさんもらいましたね。でもそういう恋愛がいっぱいあるんだろうなって、ちょっとの本人たちの行き違いというか。切ないですね。

──これぜひ今度はアフターストーリーをお願いしたい(笑)
コレサワ:また(笑)!?

──大人になった2人がまたで出会って、もう1回恋愛していてほしいですね。
コレサワ:何年後かに。また誰かに頼まれたらやるかもしれないですね。
みんながこの2人のことをずっと考えてくれていたら作った身としては嬉しいですね。

音とタイトルへのこだわり
──先ほど共感ポイントとして挙げた「だけどもう君の大好きに 笑顔で返せなくてさ」の歌詞の部分でピアノの音も入ってくるんですよね。またこれが切なくて…。
コレサワ:アレンジもすごい素敵にやっていただきました。今回はプリプロせずにスタジオでそれぞれ皆さんに話してやってもらったんですけど。すごく素敵なアレンジになりました。
特に落ちサビのところは今回初めてお願いした渡辺シュンスケさんにやってもらったんですけど、すごくセンチメンタルなピアノを入れてくださって感動しました。
今回レコーディングに参加してくださった方はみんな男性なんですけど、失恋の曲なので失恋した気持ちでやってくださいってお願いして。

──大人になると失恋も恋心も忘れそうですけど、それぞれが思い出しながら音にしてくださったんでしょうね。
コレサワ:そうですよね、大人になると始まり方と終わり方がモヤってする。でも若い頃ってちゃんとケンカしたり、付き合おうってちゃんと言ったり、いいなって思いますね。だからこんなちょっとの行き違いで別れちゃったりもするんだろうな。
でもそうやって曲を聴いてみんながそれぞれ切ない気持ちになったりとかしてくれたら本当にいいなと思います。

──アレンジに関してひとつ伺いたかったのが、最後の終わり方。アウトロが無いじゃないですか、けっこうスパッと終わる感じで。曲の余韻に浸っていたい感じもあったので驚きました。
コレサワ:ここ、悩みました。

──どうしてこうされたんですか?
コレサワ:弾き語りで最初作っていたので、アコギで弾いていて単純に「嫌いだった」で終わったというだけなんですけど。でも『たばこ』はアウトロがあるし、アウトロつけた方がいいかなと思ったけど、急に映画の幕が降りる感じが切ないというかみんなモヤモヤするだろうな、モヤモヤしてくれ!と思って。

──しました!めっちゃしました!
コレサワ:私の曲でもあんまり言い切って終わる曲がなかったので、新しい感じで。あとみゆはんの声はいい声だから、声で終わった方が切ないなという思いもありました。

──確かに本当にこの恋の終わりのようですね。どうしようもなく、ただ、終わっちゃった。みたいな。
コレサワ:未練はないんですか?って感じで。

──そうそう、未練ないんですかって本当に思いました!そういうふうに畳みかけてくるんだっていう感じですね。本当にこの曲には感情を振りまわされます。
コレサワ:振りまわせているなら嬉しいですね。

──ぜひ続編をお願いします。
コレサワ:またいつか誰かに頼んでもらわないと(笑)。

──たくさんお声がけありそう。お会いするアーティストさんで、好きな曲に『たばこ』を挙げる方多いんですよ。
コレサワ:『たばこ』が一番私のMVの中で再生回数も多かったり、コレサワは知らないけど『たばこ』は知っているっていう人はいたりして、『たばこ』が広まっているのはすごい嬉しかったけど、逆に『恋人失格』も一緒に聴いてくれるのかなと不安ではあったんですけど、意外とみんなセットで2曲聴いてくれたりして、嬉しい。失恋が合うのかな、私。ってときどき思ったり(笑)。
──確かに、他にも『SSW』だったり、コレサワさんの代表曲は失恋ソングが多いですね
コレサワ:みんな失恋って身近にあるのかな。それとも身近にないのかな。身近にあるから聴くのか、あまりないから知りたいのか。
でもやっぱり切ない気持ちってみんなが求めているものなのかなって思いますあとみんなが歌いやすい曲だったらいいなと、この曲もたくさんカバーして欲しいです。

──他にも、コレサワさんご自身が気に入っている歌詞のフレーズをご紹介頂きたいです。
コレサワ:「君の部屋は優しかった」ってけっこうお気に入りだったから、そこを良いって思ってもらえたのはすごい嬉しかったです。
自分で歌いながら歌詞を書いたので、この言葉がふっと口から出た時に、いい感じじゃんって。でもやっぱり歌詞もそうなんですけど、サビのメロディーもけっこう好きで。Aメロはちょっと低いんですよ、私が歌ってても。サビでガーンってレンジが上がるので、歌いやすいし、けっこうお気に入りです。

コレサワは今、失恋ソングブーム!
──今回ミュージックビデオをまたコレサワさんバージョンで制作したんですよね。『たばこ』と見比べると面白そうですね。
コレサワ:それももちろんあるし、みゆはんと一緒に『恋人失格』をもっと盛り上げられたらいいなって。だからけっこう早くにセルフカバーしたんですけど、2人でこの曲をもっといろんな人に届けられたらいいなという気持ちがあって。
私の方でもアニメーションでMVも作って、みゆはんもすごい素敵なMVを作ってくれたので、嬉しいです。
▼コレサワ「恋人失格」ミュージックビデオ

──ちなみに今新たな曲作りの方は?
コレサワ:『恋人失格』を書いて、できあがってから失恋の曲っていいなって、私の中で失恋ブームが来ています。今ちょっと『恋人失格』のセンチメンタルさに浸っているから、このままちょっと失恋モードに入りたいと思います。

──楽しみ。近々耳にできるのを楽しみにしてます。夏のライブあたりで披露してくれたりとか期待しちゃいます(笑)。
コレサワ:「君におんがえしツアー」の東京は恵比寿ザ・ガーデンホールなんですけど、私の中で今まででキャパが一番大きいので、ぜひ来て欲しいです。
大阪はBIGCATで、スタンディングではやったことがないので、ドキドキしています。東京も大阪も、お客さんでいっぱいにしたいですね。
TEXT 愛香
PHOTO 片山拓
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