【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>SMO
RGAS「ミクスチャー・サウンドでSAT
ANICをジャックしてやるよ」

1990年代中盤から後半にかけて、2MCのミクスチャー・バンドが増加し、一大ムーブメントを巻き起こす。SMORGASもその渦中である1997年に結成された。2008年に一度活動休止するものの、アイニ(MC)、来門(MC)、SENSHO1500(G)、河辺真(B)、あらきゆうこ(Dr)のオリジナル・メンバー5人で10年に復活を遂げ、今年でキャリア22年目に突入する。
EVIL STAGEに登場すると、「HIT THE GROUD」で本編スタート。いい意味でベテラン感より、常に爪先立った緊張と衝動を振り撒くサウンドは痛快無比。「ブチあげて行くぜ、幕張!」と来門が叫ぶと、「ワイバーン」ではさらに牙を剥き出して襲いかかってくる。途中でグルーヴが加速するパートもかっこ良く、ダイバーの数も一気に増えていった。
「SATANIC、やべーわ。ほかのバンドと比べたら、フェス慣れしてないけど、次は絶対にトベるから、あの人を呼んでる」と来門がゲストを臭わせると、今日の出演バンド・Dragon AshKjが登場。ゲスト自ら「3MCのミクスチャー・サウンドでSATANICをジャックしてやるよ!」と焚き付け、「It's Show Time」へと雪崩れ込む。アイニ、来門、Kjが3本の矢となったアジテーション・ラップに場内も大沸騰。ヘヴィかつアッパーな曲調も相まって、ステージとフロアの境界線を破壊するパワーを見せつける。曲中に「やばい、超楽しい!」とKjは漏らしていたけれど、その言葉に筆者も心の中で頷くばかりであった。
「最高だな、マジで。このイベントをブチあげるために来たから。信じているものをやっていたら、こんなステージを用意してもらえた」と来門も上機嫌。後半は「惑星探索団」を経て、ラストは「Seems Like It's No Time For Wondering」をプレイ。BEASTIE BOYSばりのハイテンションぶりに加え、突如レゲエ・パートを織り込み、タテにヨコに執拗に揺さぶりをかけていく。

SMORGASはロック衝動を貫く自由度の高いミクスチャーで終始引っ掻き回し、「EVIL STAGE」に深い爪痕を残してステージを去っていった。

取材・文◎荒金良介
撮影◎中河原理英

【SMORGASセットリスト】

1.HIT THE GROUND
2.ワイバーン
3.IT'S SHOW TIME feat.Kj,HZETTM,DJ MASS,前田サラ
4.GOING TO HIGHER LEVEL
5.RISE TO GREATFUL
6.惑星探索団
7.Seems Like It's No Time For Wondering


■<SATANIC CARNIVAL'19>

6月15日(土) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール
6月16日(日) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール
・物販開始 BOOTH AREA 開場 9:00
・LIVE AREA 開場 10:30 / 開演 12:00

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