【エドガー・サリヴァン
インタビュー】
超絶キャッチー、
エドガー・サリヴァン
佐々木 萌(Vo)と坂本 遥(Gu)による個の連帯である2人組ユニット、エドガー・サリヴァン。4月1日にメジャーデビューに向けO-EDO LABELが設立され、先行してアニメ『みだらな青ちゃんは勉強ができない』のオープニング曲として「WONDERFUL WONDER」が4月5日に配信リリースされ、デビューを飾っている。その配信楽曲を含むフィジカルとしてのデビュー盤EP『NEWS』について、ふたりに訊いた。
“私たちの音楽そのもの”という
シンプルなところに
まず、バンド名の由来から教えてもらえますか?
佐々木
私たちがバンドを結成する前に練習で使っていたスタジオが、江戸川橋駅にあったんです。耐震工事の関係で取り壊されちゃったんですけど。
もしかしてLDKスタジオ?
佐々木
そうです。
細野晴臣さんが関わられてスタートしたスタジオですね。
佐々木
そこで“江戸川”って言葉と、『エド・サリヴァン・ショー』みたいなエンタテインメントな音楽っていう意味を掛け合わせて、“エドガー・サリヴァン”って名前になりました。
名前のインパクトありますよね。
佐々木
でも、私たちのことを個人名…“エドガー・サリヴァンさん”だと思ってる方もいて。“さん付けしなくてすみません!”みたいな。“ユニット名だから、さん付けしなくていいんだよ”っていう。そんな誤解も生まれたり…。
坂本
生放送番組に出たら、The Rolling Stonesみたいにエド・サリヴァンに怒られるようなパフォーマンスをしたいですね。
あはは(笑)。自分たちのどんな部分にエドサリらしさを感じてますか?
佐々木
結成当初は5人体制だったんですが、3人体制から2人体制へと変化がありました。現時点では、それこそ1st EP『NEWS』が“私たちの音楽そのもの”という、シンプルなところに辿り着きました。
坂本
最初はシンガーソングライター佐々木萌のソロだったんです。そんなアイデンティティーだったのが5人編成のエドサリで。そこからいろいろあってメンバーが減っていくわけなんですけど、その過程でも中心にいるのは佐々木萌でした。3人編成の時は、それこそさっきのエドガー・サリヴァンさんじゃないですけど、架空の人物像というか、架空のプロダクトを作ろうっていう認識があったんです。でも、2人編成になってからは、萌ちゃんのパルスみたいなものをいかに曲に落とし込むか、アレンジに落とし込むかっていうことを大事にしています。萌ちゃんは歌姫ではなくて、やっぱりシンガーソングライターなんです。自分の思ったことを自分の身を削って曲にできるところがすごい。よりパーソナルに回帰した印象ですね。
もともとどんなアーティストを聴いていたんですか?
佐々木
日本のロックバンドが好きだったんですけど、capsuleにはまりました。中田ヤスタカさんのサウンドやメロディーが、自分の好きなロックバンドと通じる部分があったというか。同郷のサカナクションとも近いものを感じたり。ロックもダンスも、境目のない音楽が増えていったらいいのにって思っています。
坂本
僕はスティーヴィー・レイ・ヴォーン以外は信じてないんですけど…
でも、紙資料にはCharって書いてありますね。
坂本
これはあれなんですよ、幼馴染のお父さんがCharさんのベースを弾いてたんです。中1の頃にThe BeatlesやThe Rolling StonesとかQUEENが好きだって言ったら“Charっていう人のライヴがあるから”って誘ってくれて、そのステージもですけど、それ以外の立ち振る舞いにも衝撃を受けたんです。詳しくは言えないんですけどね、ロックスターな(笑)。