倖田來未が歌う三つの"愛"「運命」「
愛証」「愛を止めないで」

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作詞はすべて倖田來未が担当
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ご紹介する3曲はすべて倖田來未の作詞による楽曲です。
彼女の書く詞はどれももちろん女性目線で描かれます。
深くその世界観に入り込んでいくと、女性なら皆共感してしまう言葉がたんくさん織り込まれていることがわかるでしょう。
今、恋をしている女性達は彼女の歌を聴きながら、自分の恋愛を重ね合わせていきます。
"そうそう、今の私はこんな気持ち♡"というように。
そして、その時その時の印象深い彼女の楽曲が思い出となって心の中に残っていくのです。
"あぁ…あの時の私はこんな恋愛をしていたな"みたいに…。
倖田來未が世の女性から圧倒的な支持を得ているのは、こんな女性なら誰でも経験する"愛する気持ち"を代弁して、歌い上げてくれるところにあります。
「愛証」
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この楽曲は原作が長編小説の、映画化・ドラマ化された"愛の流刑地"の主題歌でした。
倖田來未の『愛証』はドラマ化された方の主題歌となりました。
ちなみに、映画化された方の主題歌を担当したのは平井堅です。
『哀歌(エレジー)』という楽曲でした。
冒頭から激しめな言葉が並んでいます。
それもそのはず…この楽曲はドラマ"愛の流刑地"のストーリーに寄り添い、書き下ろされた楽曲だからなんです。
夫がいながら他の男性を愛してしまう。
主婦と一人の女という立場の狭間で苦しみ、最終的には"自分を殺して欲しい"と懇願し、本当に愛人である男性に殺される…。
とてもショッキングな、子供は観てはいけない内容のドラマです。(笑)
ストーリーはざっくりとこのようになっていますが、大きくテーマに掲げられているのは"真実の愛と何か?"ということなんです。
世界観を紐解いていくと、やはり"道ならぬ愛"が感じとれます。
実際にこのような恋愛を経験する女性は少数派。
"しかし、人間とは危うい生き物…。一つ間違ったら自分も…。"
そんな想像をしながらこのドラマを鑑賞し主題歌である『愛証』に心打たれる…そんな女性はたくさんいたことでしょう。
許されない関係だからこそ離れられない。
この楽曲からは、そんな激しくも刹那的な愛を感じてしまいます。
「運命」
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この楽曲も『愛証』同様、タイアップ曲です。
映画"大奥"の主題歌となりました。
皆さんご存知のとおり、大奥のシリーズは女同士の愛憎渦巻くドロドロしたストーリーです。
その中でも、これは大奥最大のスキャンダルといわれた"絵島生島事件"という事件にスポットを当てた映画でした。
タイアップ曲なので、もちろん倖田來未の書き下ろしです。
大奥の世界観や時代背景などがとても目に浮かぶ楽曲です。
映画もご覧になった方はご存知のことでしょう。
これは悲恋の歌です。
イントロでアコギの音色が切なく響きます。
とても愛している人がいるけれど、その人には会うことができない。
せめてこの想いだけでも伝えたい…。
雪になって君を包みたいなんて、なんてロマンティックなんでしょうか。
悲恋な上に会うことも許されない関係なんですね。
ストレートな愛を表現する彼女の楽曲の中でも、ありそうでなかったいい意味で"らしくない"歌のような気がします。
会うこともままならなくて、やっと会えても結ばれることはない。
それもこれもすべて『運命』。
そんな悲しい恋愛を歌っています。
曲のアレンジもイントロ・アウトロでいい感じにアコギが使われ、切なさが増しているのですが、キーはメジャーです。
悲恋をそれ以上悲しく歌わず、メジャーなキー運びによってちょっと希望が見えるようなアレンジになっている印象を受けます。
「愛を止めないで」
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決して狙っているわけではありませんが…この楽曲もタイアップ曲です。(笑)
映画"セカンドバージン"の主題歌ですね。
NHKで先にドラマが放送され話題となり、ちょっとした社会現象にもなりました。
その後映画化もされましたが、どちらの"セカンドバージン"も主題歌は倖田來未が担当。
ちなみにNHKドラマ"セカンドバージン"は『好きで、好きで、好きで。』のカップリング『あなただけが』が起用されました。
この歌も悲しい情景が浮かびます。
やはり"セカンドバージン"のストーリーに添った歌詞になっています。
"不倫"がテーマのこのストーリーを、倖田來未の楽曲がよりドラマティックに仕立て上げます。
もう少し出会いが早かったら…そんなことを考える主人公がいます。
愛しても愛しても報われない愛だからこそ、より強く燃え上がる。
そんな情熱がこの歌詞から読み取れます。
人を愛することは自由、でも愛してはいけない人を愛してしまったという自責の念が「愛を止めないで」という言葉になって表されています。
女性の強い味方"倖田來未"
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昨今の女性の肉食化…これには倖田來未の楽曲の力が加わっているのではないかと強く感じてしまうんです。
"愛する"という気持ちを隠さずストレートに歌う倖田來未。
本心は隠して…みたいな乙女も可愛いけれど、やっぱりこれからの時代は女性も言いたいことはバシッと伝えるべきです!
ですから、まだまだ彼女には世の女性の強い味方として、第一線を突っ走っていってもらいたい!
我々の道しるべが無くならないように…。

TEXT 時雨

UtaTen

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