【レポート】伊原六花、キュートで堂
々としたMCっぷりを披露したDAM CHA
NNEL収録

カラオケDAMで曲と曲の合間に、ゲストを招いてのトークやエンターテイメント情報をモニター画面で見ることができるのが音楽情報番組『DAM CHANNEL』だ。“バブリーダンス”でブレイクし、NHK連続テレビ小説『なつぞら』にも出演するなど女優としても注目されている伊原六花が2019年4月から『DAM CHANNEL』の第16代目MCに就任し、彼女のインタビューを先日お届けしたが、今回は、番組収録の模様をたっぷりお届けする。初日の打ち合わせ、ゲストの家入レオ、BAND-MAIKOを迎えての伊原六花のキュートで堂々としたMCっぷりをレポートする。
アーティストたちとの対談収録のインターバルには、伊原と番組スタッフたちがラウンジルームで打ち合わせを行っている。台本を見ながらトークのポイントや疑問点などを話し合うのだが、まだ19才にも関わらず、大人たちに囲まれてのミーティングで、伊原はときおりスタッフからのリクエストにメモをとりながら臆することなく笑顔で対応。家入レオがスイーツが好きだという情報を聞き、「私もです。甘いもの大好きです。今日も紫イモ食べました」と場をなごませていた。BAND-MAIKOについても事前のリサーチをしっかりしているようで、「みなさん京都のご出身じゃないですよね?」とか「BAND-MAIKOとしてはライブをやっていますか?」と気になることはきっちり確認。スタッフもその真摯な姿勢に安心しているようで打ち合わせはテンポよく進んだ。
収録時間になると、ゲストを迎える伊原六花が収録スタジオにまず入り、続いて拍手の中、家入レオが登場。クールなイメージがある彼女に対しても、伊原に緊張している様子は見受けられない(前回のインタビューに記した通り、内心はドキドキだったのかもしれないが)。挨拶をかわして、さっそく収録がスタート。まずは4月17日にリリースされる家入レオのニューアルバム『DUO』の話からスタート。木曜ドラマ『緊急取調室』の主題歌として書き下ろされたリード曲「Prime Numbers」の意味について質問すると、家入が大好きな松任谷由美さんに初めて会ったときに「あなた、素数ね。どの場にいても溶け込めない、馴染めないでしょ?」と見抜かれたときのことを語り、「初対面で“素数”ってなかなか出てこないというか、驚きますよね。さすが松任谷由美さん」と伊原がアドリブで返すとスタジオに笑いが起こり、家入も「はい。なんか救われましたね。ビックリはしましたけど」と表情がやわらぐ。
そしてイメージとギャップのあるスイーツ大好き話へと。生クリームが大好きでロールケーキを恵方巻き状態にして食べることもあるという家入が「ホントに好きになるとそればっかり食べて」と言う家入に伊原は同じスイーツ好きとして満面の笑顔で「やー! わかります!!」と大共感。思わずテンションが上がったのか家入も笑顔で「わかります?」と返し、ピーナッツバターを瓶ごと食べていたら肌トラブルを起こし、それ以降はピーナッツバター禁止令が出たというレアなエピソードを明かしていた。

後半はカラオケトーク。気心が知れた友達と一緒に行くことが多く、カラオケではストッパーをはずして楽しむという家入。“春にカラオケで歌いたい曲”は松任谷由美の大ヒット曲「卒業写真」で、「終盤に歌うと解散しがたくなって。“延長する?”って」と、再び、なかなか聞けない話が飛び出した。初対面にして家入レオの親しみやすいエピソードを引き出す伊原のキュートで明るいMCっぷりにスタジオも終始、笑いに包まれていた。
インターバルをはさみ、続いてBAND-MAIKOをゲストに迎えての収録がスタート。拍手の中、艶やかな舞妓姿でスタジオに現れた5人にどよめきが起こる。伊原が「BAND-MAIKOのみなさん、今日はよろしくお願いします」と挨拶すると、鳩子(Vo.&G.)から「おおきに。よろしゅうお頼もうします」と京都弁で返ってきたのに目を丸くする伊原。「BAND-MAIKOさんとはいったい何者なんでしょうか?」とストレートな質問を繰り出すと「舞妓さんの格好をしてハードロックを奏でているバンドになりますっぽ」と鳩子が答え、ヴィジュアルのインパクトもあり、伊原も最初はどう接していいのか戸惑い気味だ。BAND-MAIKOはBAND-MAIDのアナザー・プロジェクトとして始動したバンドで、2018年の4月1日にバンド名を改名してBAND-MAIKOになると宣言。BAND-MAIDの曲を和風にアレンジした曲を配信、MVをアップして周囲を驚かせたが、前回はエイプリルフール企画。今年は書き下ろしの新曲「祇園町」をふくむメジャーファーストミニアルバム『BAND-MAIKO』をリリースしてプロジェクトを継続させていく。

最初はハテナの表情で笑っていた伊原はここでもMC力を発揮。前半はスポークスマン的存在の鳩子を中心にトークが進行していたため、ほかのメンバーにもしゃべってもらうよう、「舞妓姿を見てお互いの印象は?」とアドリブで話を振っていく。

富士姫(Vo.)から「メイクが白粉から始まったときはちょっとクスッと笑ってしまったんですけど、いざ振袖を着てちゃんとしたときには“ああ、意外と似合ってるね”って」と答えを引き出すことに成功。さらに以前から富士姫のファンであることを公言している叶笑(G.)が「ボーカルの富士姫の着物姿にすごく魅力を感じています」と答えるとスタジオから笑いが起こった。
後半のカラオケトークではメンバーの誕生日を祝う二次会にみんなで行って盛り上がり、最近、カラオケに目覚めてハマりまくっている紅月(Dr.)がBAND-MAIDの曲を歌いまくり、富士姫や鳩子からアドバイスをもらっているというエピソードも。最初の戸惑いは消え去り、スタジオは和気藹々ムード。「BAND-MAIKOさんのカラオケプレイリスト」というコーナーでは、各自がよく歌う曲について伊原が突っ込む、と一言も発していなかった梅美沙(B.)と紅月から仰天発言が。「どうやら(スピッツの「涙がきらり」を)何度も歌っているみたいで」と小声で梅美沙がつぶやくと、紅月が「“いい曲があるから聴いて”ってスピッツの曲を入れて、またすぐに“いい曲があるから聴いて”って」とカラオケルームでの梅美沙の様子を伝え、大笑い。そんな紅月がピックアップしたEvery Little Thingの「Grip!」について選んだ理由を聞くと「Every Little Thingさんを歌うとモテるって読んだので」と答え、メンバーも初耳だったため、一同、爆笑。「正直に言おうかと思って」と再び、スタジオを沸かせていた。

家入レオ、BAND-MAIKOの収録はゲスト・スタッフ一同笑顔の中終了。「アーティストの人間的魅力を引き出したい」と話していた伊原六花はみごと、そのミッションを遂行していた。今後の『DAM CHANNEL』での活躍に期待したい。

取材・文●山本弘子

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