「ロッケンロール」や「シェキナベイベー」という決め台詞で親しまれた、日本のロック界の首領(ドン)内田裕也が、2019年3月17日に死去した。

兵庫県出身。1959年『日劇ウエスタンカーニバル』にてデビュー。1966年のビートルズの来日公演では、前座でアニマルズの「朝日のない街」のカバーを歌う。1967年、グループサウンズの内田裕也とザ・フラワーズのヴォーカリストとなる。1970年に、フラワー・トラベリン・バンドに改名し、本格派のロックバンドとして再出発する。内田は、プレーヤーからプロデューサーに転身。海外進出の先駆的な存在となり、日本ロック界の伝説として今も語り継がれている。

1970年代後半からは、俳優や脚本家として多くの作品を手掛けている。映画『コミック雑誌なんかいらない!』(1986年)では、脚本と主演を務める。カンヌ映画祭監督週間に招待され、世界的にも高い評価を得る。映画『魚からダイオキシン!!』(1992年)では、主演・企画・脚本を手掛ける。

2017年、脱水症状により緊急入院。それ以降は、車椅子生活を余儀なくされていた。しかし、内田のライフワークともいえる恒例の年越しライブ『ニューイヤーロックフェスティバル』には、2017年も2018年も車椅子で出演しロック魂を見せてくれた。

2014年、29年ぶりにシングルカットした、指原莉乃HKT48)とのコラボレーション・デュエット「シェキナベイベー」が最後の作品となる。

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