教科書にも載る名曲「時代」「糸」を作った、中島みゆきに迫る!

教科書にも載る名曲「時代」「糸」を作った、中島みゆきに迫る!

教科書にも載る名曲「時代」「糸」を
作った、中島みゆきに迫る!

歴史上の人物…?

若い子ならそう勘違いしかねない。(笑)
そのくらい有名すぎる歌手、中島みゆき
日本を代表する女性シンガーソングライターです。
そんな彼女のデビューは1975年。
キャニオン・レコードから「アザミ嬢のララバイ」をリリースしました。
「あれ……デビュー曲って『時代』じゃないの?」と思った方!
違うんです。
「時代」はセカンドシングル。
でも、脚光を浴びるきっかけになったのがこの曲『時代』でした。
そのきっかけとは、ヤマハ音楽振興会主催の「ポピュラーソング・コンテスト」と「世界歌謡祭」。
この2つのコンテストで「時代」が見事グランプリを受賞し、一躍有名になったのです。
それはなんと、デビューからわずか3ヶ月後の出来事。
デビュー当初からすでに名曲を生み出していたなんて……驚きです。
言葉の実験劇場、「夜会」
シンガーソングライターとして活躍しつつ、多くのアーティストに楽曲提供を行う彼女。
しかし、活動はそれだけではありません。
今やライフワークと言っても過言ではないほど力を入れているのが、"舞台"。
その名も「夜会」です。
1989年にスタートした「夜会」のコンセプトは、「言葉の実験劇場」。
コンサートでも、ミュージカルでも、演劇でもない……特別な公演。
だから、会場にはコンサートホールやライブハウスではなく、劇場が使われています。
そのチョイスからもなんだか異質な感じが伝わってきますよね。
ステージで使用する楽曲は、なんと毎回全て書き下ろし。
そのためチケットは激戦です。
夜会で使われた曲のみで行うコンサートや、楽曲をまとめたアルバムも発売されていますが、ファンならぜひ一度生で体感しみたいですよね。

名曲すぎるけど…改めて聞きたい3曲
時代
冒頭でもご紹介いたしましたが、中島みゆきといえばこの曲。
「日本の歌百選」にも選ばれ、今や教科書にも掲載されるほどの名曲です。
全体を通して名曲すぎるので、歌詞のどの部分をご紹介しようか迷いますが……
個人的に好きなのは下記の部分です。
「もう二度と笑顔にはなれん!」というくらい辛いことがあったとしても。
それすら笑い話になる日がきっとくるから落ち込まないで、と。
どうしたらこんな温かいメッセージが生まれるのでしょうか……!
辛いことに直面している時って、確かに前が見えなくなりますよね。
でも、この歌詞はそんな状態の人にも決して無理強いはせず、自然と希望を与えてくれる感じがします。
絶妙にやさしいメロディーと、傷を包み込むようなやわらかい声にもぜひ耳を傾けてみてください。
こちらも数多くのアーティストにカバーされる名曲です。
今でもCMやドラマなどで幅広く使用されていますよね。
2018年2月には100万ダウンロードを記録し、ミリオン認定作品にもなりました。
歌詞を見るとわかるように、人と人の出会いを糸に例えた曲です。
出会って、恋をして、夫婦になって。
そして生まれた子供に大きな愛を注ぐ日がくる……。
というのは、あくまで一つの解釈。
友人との関係や家族との関係などにも当てはまりそうですよね。
ラブソングの域なんてとうに超えた大きな愛を感じます。
また、注目すべきは最後のサビ。
最後の部分、「幸せ」かと思いきや「仕合わせ」なんです。
もちろん「幸せ」でも意味は通りますし、むしろその通り。
しかし、「仕合わせ」には「二つのことが重なる」という意味があり、よりタイトルや歌詞にマッチしているんです。
辞書で引くと「めぐり合わせ」「運命」と解釈されているこもあります。
「幸せ」とも解釈できる「仕合わせ」。
深すぎて同じ人間が考えたことなのか疑いたくなります……(笑)
【歌詞コラム】中島みゆきが『糸』で「仕合わせ」と歌詞に書いた理由
麦の唄
NHK連続テレビ小説「マッサン」の主題歌。
この曲で紅白歌合戦への出演も果たしています。
新たなスタートにふさわしい歌詞ですね。
不安と対峙しながらも、新しい世界へと飛び込んでいく希望が歌われています。
新しい世界への期待と同時に、故郷への愛や感謝が歌われているのがまたいいところ。
でも、そんな故郷へ戻ることはないのでしょうか。
下記の部分からは強い意思を感じます。
不思議と悲しい感じはなく、なんだか前向きな気持ちが伝わってきます。
出会いや別れの季節に聞いたら泣けそうですね。
そうでなくても涙が出そうな良曲ですが……!
終わりに
以上、中島みゆきについてご紹介いたしました。

どんなアーティストよりも素朴で飾らない感情を歌う彼女。
だからこそ温かさを感じたり、少し恐怖を感じてしまったり。
今回ご紹介した曲以外にも、聞いて欲しい曲はたくさん。

仲のいい女友達に彼氏ができてしまったという複雑な心境を歌った「怜子」。

別れの日のリアルな感情を歌った「化粧」。

どうしようもない背伸びする自分をあざ笑う「悪女」。

どれも十数年前の曲ですが、きっと共感できるはず。
これをきっかけにぜひ色々聞いてみてくださいね。
TEXT ゆとりーな
歌詞の意味を解読!?厳選歌詞コラム
■【歌詞コラム】結んだ絆は永遠に「ひとつ」になって生きてゆく…中島みゆき「二隻の舟」

アーティスト

UtaTen

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