L→R 楽、壮吾、彪馬、洸希、ジャン、颯、和哉、玲於、毅

L→R 楽、壮吾、彪馬、洸希、ジャン、颯、和哉、玲於、毅

【SUPER★DRAGON インタビュー】
10代のリアルを剥き出しにして挑む、
限界を超えたエモーション

2ndアルバム『2nd Emotion』は恐ろしく雑多なジャンルを呑み込んだ作品だ。ヒップホップ、メタル、ハウス、R&B、ポップ、EDM、グランジ…etc。それらが美声ヴォーカルのみならず、ラップやヒューマンビートボックス、デスヴォイスと多彩な武器を駆使して表現されているさまは、まさしく驚異的。凄まじいスピードで進化する若獅子たちの“感情”が生々しく表れている。

常に同じ場所には留まらない
スパドラの変化を楽しんでほしい

ついに2ndアルバムが完成しましたが、どんな作品になりました?

壮吾
“2nd Emotion”というタイトルの通り、とにかく“感情”ですよね。全員が10代のうちに作った最後の作品なので、今の僕らにしか出せない感情を詰め込んだ、とても濃いアルバムになっています。
玲於
僕が1月に20歳になったんで…(笑)。完全初披露の新曲が8曲も入っているというだけでも濃いんじゃないかな。
今回は喜怒哀楽から始まりさまざまな感情がアルバムに詰め込まれているんですけど、中でも“怒り”を表現するのは今回が初めてなんです。

“怒り”を具体的に言うと?

例えば、リード曲でもある1曲目の「WARNING」は自分に対する怒りとか憤りをぶちまけた楽曲で、《くたばれ》なんていうワードもあったり。個人的には間奏終盤の超高音パートに苦戦しつつ、サウンド面でもダーティサウスヒップホップという新しいジャンルに挑戦しているので、これまでのシングルと同様に、常に同じ場所には留まらないスパドラの変化というものを楽しんでもらえると思います。

スパドラの王道であるアグレッシブなヘヴィチューンではなく、あえてダウナーな楽曲をリードに選んだところは“らしい”ですよね。

彪馬
“怒り”をテーマにした3曲のうち、他の2曲(「Set It Off」「BADASS」)が怒りをダイレクトに伝えやすい勢いのある曲調なのに対して、「WARNING」はテンポもそこまで速くないんですよね。だから、どう怒りのニュアンスを伝えればいいのかってところでは僕も悩みました。
和哉
MVはストーリー性のあるものになっていて、ドラマパートはそれぞれバラバラに撮影したんですよ。僕とジャンくんは渋谷スクランブル交差点の真ん中でラップバトルをしました。
試合で負けたボクサー、つまり過去の自分に打ち勝たなきゃいけないという役で、僕は傷だらけの顔でランニングしています。
壮吾
僕は交差点に倒れ込むっていう、物語に違和感を持たせる役目です。
洸希
僕はトイレの鏡の前で撮影しました。彪馬は超セクシー担当なんで、シャワーの中で撮ってて。
彪馬
“超”って言うな!  シャツ着てるし!
玲於
僕は颯とクラブでダンスバトルしています。で、楽は主人公というか。
ジャン
キーマン的な感じですね。先行でMVが公開された「Untouchable MAX」でもそうだったし。スパドラのMVは全部の物語がつながっているので、いろいろ想像してみてほしいです。

なるほど。全員でのダンスシーンのほうの撮影はいかがでしたか?

撮影場所が海辺だったのでかなり寒かったんですけど、ポジションについてたら彪馬が遅れて来て、ふと見たら髪に天かすみたいなのが付いてるんです。“どうしたの?”って訊いたら、スタッフさんの“彪馬が髪、燃えましたー!”っていう声が聞こえてきて!
置いてあったストーブに近付きすぎて髪が燃えて、チリチリになってたんです(笑)。
彪馬
本当に寒かったんでストーブに近付いたら、前髪がついてたみたいで。なんか変な音がして牛タンの匂いがしたから、おかしいとは思ったんだけど…。
和哉
髪の毛って牛タンの匂いするんだ(笑)。それで、急遽ロケバスの中で髪をカットしてもらって。
ヘアメイクさんに“根本から焦げてるね~!”って言われてた(笑)。

クールなMVとはいいギャップですね(笑)。そんな挑戦的なリード曲があり、同じ“怒り”を表現した曲の中には「BADASS」のような社会への怒りをブチまけたゴリゴリのメタルもあり。

「BADASS」はメンバー内でも人気が高いんですよ。スパドラの攻撃的な部分が出ている曲で、ダンスも曲とバチッと合っているから、早くパフォーマンスを見せたいです。
玲於
ギターのリフレインとかがメタルっぽくて、僕も大好きですね。和哉のデスヴォイスも、さりげなく厚みが出てくるところとか素晴らしい!

前作シングル「SWEET DEVIL」から始めたデスヴォイスですが、かなり上達されていますよね。

和哉
ありがとうございます。ラップも普段のダミ声じゃなく、ちょっとセクシーな表現だったり、初めてメロディーを歌うパートもあったりで難しかったですけど、僕も大好きな曲ですね。ダンスの中では自分が感じている憤りとか葛藤、もどかしさを表現できるのも楽しいんです。
うん。「Mada’Mada’」(2017年6月発表のシングル「ワチャ-ガチャ!」TYPE 02収録曲)のような勢いのある曲だから、ライヴでやったら絶対盛り上がる。1サビはスパドラらしいフォーメーション重視のダンスで、2サビに自分を表現する場面があるから、それぞれの個性が見られると思いますよ。

もうひとつの“怒り”曲である「Set It Off」ではジャンさん、洸希さん、和哉さんとラッパー陣のみがマイクをとっているのにも驚きました。

この曲大好きなんですよ。こういうラップだけの曲ってスパドラでは初だし、サウンドもめっちゃカッコ良くて踊りたくなる。
ジャン
世の中に対する怒りが全開の歌詞なんで、10代の俺らだからこそ共感できる部分もあったし、特に俺と和哉は普段から不満や怒りを歌詞に書くことが多いんですよ。
和哉
そう。不満しか書いてない(笑)。自分が書く気持ちと通じるところがある歌詞だったので共感しやすかったです。

逆に「Song For You」のように、毅さんと彪馬さんのヴォーカルコンビによるデュエット曲もあったり。

もう、すっごく純粋な曲ですね。卒業ソングというのはスパドラでは初めてで、歌詞の意味が分かりやすい分、自分の色をちゃんと出そうと意識して歌いました。
彪馬
シンプルに気持ちを込めて歌いやすかったです。逆に苦戦したのが「BLOODY LOVE」でしたね。全英詞の曲が初めてで、自分の耳の良さには結構自信があったんですけど、それでも何回も聴かなきゃ自分の中に取り込めなくて。正しい発音で歌いながら、この濃密な歌詞の意味を理解して表現するために、4時間ずっと歌いっぱなしでレコーディングしましたね。
ジャン
洋楽のメジャーシーンで愛されるようなR&Bなんですけど、そういう海外を確実に見据えた曲という意味ではスパドラ初なんじゃないかな。ネイティブの発音には及ばないけど、カッコ良い仕上がりになったので、ぜひ聴いてもらえたらと。

毅さん、ジャンさん、彪馬さんの3人で歌われている濃厚なラブソングですが、ジャンさんは英会話に通われているだけあって、かなり発音は美しかったですよ。

ジャン
今、3週間くらい行けてないんですけど(笑)。でも、最近は親と出かける時に英語だけで話すっていう練習はしてますね。そこで調べながら実際に喋ってると覚えられるので。
全員
すげぇ!
和哉
お父さんが英語できるのはずるいわ!
L→R 楽、壮吾、彪馬、洸希、ジャン、颯、和哉、玲於、毅
玲於
毅
ジャン
颯
壮吾
洸希
彪馬
和哉
楽
アルバム『2nd Emotion』【通常盤】

OKMusic編集部

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